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<タイヤ空気圧モニタとキーレスエントリシステム>総務省が433MHz帯(アマチュアバンド)での共用範囲を約7倍に広げた制度整備(改訂版)案を新たに公表し2月26日(木)まで意見募集

総務省は以前から、日本のアマチュア局が一次業務(一次分配)で使用できる430MHz帯アマチュアバンド内に、空中線電力 EIRP 1mW以下の「タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)」と「リモートキーレスエントリシステム(RKE)」の二次分配を進めている。2024年末に制度改正に関係する意見募集が行われ、それを踏まえて電波監理審議会が “原案の内容で改正が適当である” と答申」し(2025年1月10日記事)、2025年2月27日に総務省令で公布・施行した。今回新たに「2025年7月22日の日米間の枠組み合意に関連し、(中略)米国で製造され、かつ、米国で安全が認証された乗用車について、日本国内での販売のため追加試験なしで受入れ」などの背景から、このほど433MHz帯での共用範囲を約7倍に広げた制度整備(改訂版案)を公表。2026年1月28日(水)から2月26日(木)まで、広く意見募集を行うとしている。

 

 

【追記:JARL Webで意見募集の告知と、委員会での森田会長の答弁内容を紹介】2026年2月3日(火)18時20分

 

 2月3日(火)、JARLが同連盟Webサイトに「433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリに係る技術的条件(改訂版)について検討を行ってきました。この度、陸上無線通信委員会報告(案)を取りまとめましたので、令和8年1月28日(水)から同年2月26日(木)までの間、意見を募集が行われております」として、会員に向けて総務省が意見募集を行ってるとの告知を掲載した。

 

 その中で、2026年1月22日に開催された「第97回 情報通信審議会情報通信技術分科会陸上無線通信委員会」に委員として参画している森田JARL会長が、以下の答弁を行ったと紹介している。

 

(森田会長の答弁の内容)

 

 430MHz帯は入門バンドとして多くのアマチュア無線家に親しまれており、一人のアマチュア無線家としては、受入れがたいという思いを強く持っています。

 

 一方で、日米合意などへの対応を考えた場合、アマチュア業界が反対することで自動車産業を始め国内産業が受ける経済的な影響は甚大であり、本件に反対することが難しいことも理解しており、アマチュア無線連盟としては非常に苦しい立場にあります。

 

 今回、事務局からの説明では、同一帯域、隣接帯域として検討した内容は変わらないということでしたが、同一帯域で受ける影響・与える影響と、隣接帯域での影響には差があることも事実です。

 

 433MHz帯TPMS/RKEの帯域を広げるということは、同一帯域としての影響範囲が広がることになりますので、アマチュア局との影響をできる限り限定できるような配慮を強く求めます。
(ここまで)

 

 

 続けて「今回の意見募集は、同委員会での森田会長の答弁をふまえて報告書案についても一部修正が行われた内容となっております」「JARLとしては引き続き433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリの動向について注視していきたいと考えております」と記している。

 

 

※詳しくは記事下の「関連リンク」から確認してほしい。

 

 

TPMS/RKEの装着図と概要(総務省資料から)

 

 

 自動車の「タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)」と「リモートキーレスエントリシステム(RKE)」は、日本では特定小電力無線局として315MHz帯が使用されているが、米国、EUや韓国など、日本を除く世界各国では433MHz帯が主に使用され事実上の世界標準周波数となっている。

 

 そのため、日本国内でも諸外国で流通している433MHz帯のTPMS/RKEをそのまま使用したいという強いニーズが海外メーカーを中心に存在。総務省では、技術的条件などを取りまとめている「情報通信審議会 情報通信技術分科会陸上無線通信委員会」に諮問を行い、同委員会が2023年5月から433MHz帯のTPMSとRKEの技術的検討(アマチュア無線との干渉などを確認する実機試験を含む)を行い、その結果をふまえた114ページにおよぶ報告(案)を取りまとめた(2024年9月12日記事)。

 

 アマチュア局が一次業務(一次分配)である日本の430MHz帯アマチュアバンド内(433.92MHz)に、空中線電力 EIRP 1mW以下の「タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)」と「リモートキーレスエントリシステム(RKE)」の二次分配を行うという制度整備に関する内容で、同委員会のメンバーには、専門委員として一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)から森田会長も参加した。

 

 また、同委員会の「小電力システム作業班 433MHz帯TPMS・RKEシステムアドホックグループ」では主要自動車メーカーや自動車関連のエレクトロニクスメーカーのほか、JARL、JARD、JAIA、アイコム、アルインコ、JVCケンウッド、第一電波工業といったアマチュア無線業界の関係者や技術者が技術的検討を重ねてきた。
 JARLは前回の意見募集の際に「世界的な普及等を考慮し、JARLとして周波数共用は容認せざるを得ないものと考える」との見解を表明している。

 

 その後、意見募集の結果を踏まえて総務省は2025年2月27日に433.92MHzのTPMS、RKEへの二次分配を決定し、省令で公布し即日施行した。

 

 しかし今回、「2025年7月22日の日米間の枠組み合意に関連し、(中略)米国で製造され、かつ、米国で安全が認証された乗用車について、日本国内での販売のため追加試験なしで受入れ」などの記載とともに、433MHz帯での共用範囲を前回の「制度整備(案)」より広げたものが新たに公表され、2026年1月28日(水)から2月26日(木)まで意見募集が行われている。

 

 前回の意見募集で提示し、省令で施行した内容との大きな違いは占有周波数帯幅だ。前回の意見募集時の案は指定周波数433.92MHzで占有周波数帯幅の許容値を「250kHz」(すなわち±125kHz。433.795~434.045MHzの範囲)としていたが、今回の案では指定周波数は変わらず433.92MHzだが、占有周波数帯幅の許容値を「1,740kHz」(すなわち±870kHz。433.05MHz~434.79MHzの範囲)と約7倍に広げている。なお空中線電力(EIRP)1mWに変更はない。

 

 実際に433.92MHz付近をFMモードで受信してみると、信号は強くないが「ビャ、ビャ」という断続したデジタル(?)信号音が聞こえることがある(TPMS、RKEのものかは未確認)。「東京近郊の幹線道路沿いでは頻繁に聞こえる」という情報もあるので、現状把握のためにも一度ワッチしてみると良いだろう。

 

 

今回の「技術的条件」改訂内容(総務省資料から)

 

 総務省が公表した「陸上無線通信委員会報告(案)に対する意見募集―『小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件』のうち 『433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリに係る 技術的条件(改訂版)』―」は以下のとおり(一部抜粋)。

 

 


 

 情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会(主査:三次 仁 慶應義塾大学 環境情報学部 教授)は、諮問第2009号「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリに係る技術的条件(改訂版)」について検討を行ってきました。

 

 この度、陸上無線通信委員会報告(案)を取りまとめましたので、令和8年1月28日(水)から同年2月26日(木)までの間、以下のとおり意見を募集します。

 

1.概要
 情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会は、平成14年9月30日付け諮問第2009号「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリに係る技術的条件(改訂版)」について検討を行っており、令和8年1月22日(木)に開催された情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会(第97回)において、これまでの検討結果を陸上無線通信委員会報告(案)として取りまとめましたので、令和8年1月28日(水)から同年2月26日(木)までの間、当該報告(案)について意見募集を行います。

 

2.意見公募要領等
(1)意見募集の対象:
 ・情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会報告(案)(別紙1PDF)
(2)意見公募要領 :別紙2PDFのとおり
 意見提出期間 :令和8年1月28日(水)から同年2月26日(木)まで(必着)。
 なお、報告書(案)及び意見公募要領については、e-Gov(https://www.e-gov.go.jp/)の「パブリック・コメント」欄に掲載するほか、総務省総合通信基盤局電波部移動通信課(総務省10階)において閲覧に供するとともに配布します。

 

3.今後の予定
 寄せられた御意見を踏まえ、陸上無線通信委員会を開催し、報告を取りまとめる予定です。

 

 

123ページにのぼる「情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会 報告(案)」(総務省資料から一部抜粋)

 


 

 

  JJ1WTL・本林良太氏のブログ(CIC)で詳しく考察している。下記「関連リンク」から確認してほしい。

 

 

 

●関連リンク:
・総務省 陸上無線通信委員会報告(案)に対する意見募集
・総務省「情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会報告(案)」(PDF形式)
・総務省「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリに係る技術的条件-改訂内容-」(PDF形式)
・総務省「情報通信審議会 情報通信技術分科会 陸上無線通信委員会(第97回)」配付資料など
・JARL Web『総務省)陸上無線通信委員会報告(案)に対する意見募集―「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち 「433MHz帯タイヤ空気圧モニタ及びリモートキーレスエントリに係る 技術的条件(改訂版)』―(JARL Web 2月3日掲載)
・パブコメ募集:433MHz帯TPMS/RKE,拡幅(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・延長戦:433MHz帯TPMS/RKE(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)

 

 

 

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