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<アマチュア無線衛星「ふじ2号」の模型を展示>航空宇宙系オンリーの展示・研究発表&同人即売会「東京とびもの学会 2026大会」会場リポート

航空宇宙関連の研究発表から自費出版物の配布・頒布、お宝展示まで、個人や団体を問わず一同に集まり、毎年定期的に「東京とびもの学会」が行われている。今年も3月4日(土)に東京都板橋区の「ハイライフプラザいたばし」において「東京とびもの学会 2026大会」が開催された。当日は、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)の協力でアマチュア無線衛星「ふじ2号(JAS-1b/FO-20)」の実物大模型の展示があり、多くの来場者から注目されたという。出店者として参加した「秋葉原無線部/JS1YCP」の小林氏(JA1UMW)から会場の様子がhamlife.jpに届いたので紹介しよう。
※写真提供:JA1UMW

 

 

 

 

 

 航空宇宙関連が基本のテーマにはあるが、“飛びもの”と連想できるものならなんでもOKで、過去には凧やムササビの写真集…、さらに空想の世界からSF映画「スター・トレック」「シャークネード」での参加もみられた「東京とびもの学会」。

 

 しかし、航空や宇宙において“無線通信”は必需品にも関わらず、電波や無線そのものをテーマにした参加者は皆無だった。2021年に秋葉原無線部メンバー1人が参加したのが始まりで、今年は5サークルほどが確認できたということだ。そして、今回の出展者数は61サークル+プレゼンテーション+お宝展示にのぼる。

 

 イベントの中身は、航空機、ロケット、衛星ファンによる調査・研究、そして活動成果の展示販売。自作のファングッズ、写真集、ポストカードなどの販売、自作飛行機の展示やシミュレータやゲームの自作ソフトウェアの実働展示などなど。

 

 参加者が各々に所有している“飛びもの”に関する貴重な品々を持ち寄って展示する
「お宝展示スペース」では、アマチュア無線衛星「ふじ2号(JAS-1b/FO-20)」の実物大模型が置かれ、参加者から「すごい! これは何用の衛星? 珍しい物が見れた! アマチュア無線の衛星ってあるんですね!」「Hロケット時代のやつだ! こんな貴重な物が発見されたのはとても喜ばしい! 免許は持ってるのですが、どうやって使うのですか? これピギーバックで打ち上げた衛星ですよね!」「現役で使えるアマチュア無線衛星がほかにもあるんですね、試してみたい!」などの声があったそうだ。

 

 

会場の1階会議室に「お宝展示スペース」を用意。参加者が各々所有している“飛びもの”にまつわる貴重な品々を持ち寄ってお披露目する催しだ

会場の目立つ場所にアマチュア無線衛星「ふじ2号(JAS-1b/FO-20)」の実物大模型の展示


「秋葉原無線部/JS1YCP」が、現役の「ふじ3号」も含めた解説リーフレットを用意。かなりの頻度で人が集まり、模型の観察や写真撮影など、アマチュア無線衛星への関心の高さがうかがえる場面があったそうだ

 

 

 

 アマチュア無線衛星「ふじ2号」の模型展示や「秋葉原無線部/JS1YCP」の出展など、「成功裏に収めることができました」と話してくれた 小林氏(JA1UMW)によるリポートを紹介しよう。

 

 


 

 2007年より毎年開催されている航空宇宙系オンリー同人即売会「東京とびもの学会」において、JARL事務局の片隅に長年置かれていた「ふじ2号(JAS-1b/FO-20)」の1/1スケール模型を展示したところ、多数の熱意ある来場者の関心を集めました。

 

 会期中は終始、誰かが機体の前で足を止め、写真を撮ったり、機体の素性や由来について議論・考察したりする様子が見られ、展示として非常に強い反応を得られました。

 

 現役のアマチュア衛星や国際宇宙ステーション(ISS)のアマチュア無線機能についても、「面白そうだから使ってみたい」「免許は持っているが使い方が分からずできなかった」といった具体的な反応が相次ぎ、実際のアマチュア無線の広がりや可能性を感じさせる場面が多数ありました。

 

 さらに、非常に多くの参加者がX(旧Twitter)などのSNSに、「ふじ2号」の写真や感想を投稿、それを見た人々が衛星やアマチュア無線に関する話題で連鎖的に反応するなど、会場外にも活発な広がりを見せました。単なる展示で終わらず、具体的な反応と成果が見えるPRになったといえるでしょう。

 

 秋葉原無線部では“衛星ネタ”として、国際宇宙ステーション(ISS)のAX.25パケット機能を使ってゲームキャラクターのバースデーメッセージを宇宙ステーションへ流してみた…といった実験報告や遊び方も披露しました。

 

 さらに、ISSプロジェクトの残り時間が短いことから、将来、「ISSを見たことがある」から、「ISSを使ったことがある!」にレベルアップできるチャンスは残り僅か!4級免許とハンディ機、簡単な電子工作で挑戦できるよ!自作の電子回路で宇宙ステーションと通信できてめちゃくちゃ楽しいよ!などとPRを行いました。

 

 今回の展示は、JARLが保有する歴史的・技術的資産を、内輪向けの懐古的展示としてではなく、熱意ある人々が集まる適切な場を狙って積極的に公開・活用していくことで、新規層や隣接分野に対して大きな訴求力を持ち、免許は持っているが遊び方がわからず放置していた…などの層を救済できる可能性があることを示した好例といえます。

 

 アマチュア無線への実効的な導線作りや、JARLブランドの改善にもつながる取り組みとして、十分に意義のある反応が得られたと考えられます。

 

 

2021年から毎年出展している「秋葉原無線部/JS1YCP」

航空宇宙をテーマに国際宇宙ステーション(ISS)でも利用されているアマチュア無線を使用する衛星TC/TM通信「AX.25プロトコル(パケット機能)」を使って、「ゲーム(駅メモ)キャラクターのお誕生日メッセージをISS経由で送って、ゲームの会場(南房総 江見駅)に掲示されたよ」という実験報告を紹介

 


メンバーが制作した各種同人誌の販売や「CWシューティングゲーム」などを展示。多くの来場者がブースに訪れた

 

国宝級のお宝として、国産ロケット開発の父と呼ばれる糸川博士が実験で実際に使用したロケットも展示され、自由に触れたり分解するこのもできた

ロケットのフェアリング(先端のカバー)の断片、飛行機の羽、戦闘機の座席などなど、興味深い品々が…

アマチュア無線衛星「ふじ2号(JAS-1b/FO-20)」の実物大模型の展示は、アマチュア無線を主体としたイベントを除くと“初めてだったのでは?”ということだった。「対外発信として極めて有効であると確認できました」と総括している

個人や団体を問わず、“飛びもの”に関する研究成果の発表・展示から、いわゆる自費出版や同人誌から自作のゲームや模型、ロケット部品など出展者が思い思いに展示や頒布を行ってていた会場

 

●関連リンク:
・東京とびもの学会 2026大会 概要
・東京とびもの学会 2026大会 出展者一覧
・東京とびもの学会
・秋葉原無線部/JS1YCP
・秋葉原無線部(X/旧Twitter)

 

 

 

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