アルインコ株式会社は2026年4月1日、作業時の連絡に特化した作業連絡用無線システムを発表した。同社初となる1.9GHz帯のDECT(デクト)方式を採用した親機のDJ-R531Pと子機のDJ-R531でシステムを構成。音声ミキサーなしで9名までの同時通話と高音質ノイズキャンセラーによるクリアな音質を実現している。資格は不要で障害物のない平地なら300m程度、市街地なら100m程度の交信が可能という。価格はオープン。

DECT方式を採用したアルインコの作業連絡用無線システム。親機(DJ-R531P)がシルバー、子機(DJ-R531)はブラック。ボディはポリカーボネート製
DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)は、1.9GHz帯を使用したデジタルコードレス電話の国際規格で、通信方式はTDMA-WB(時分割多元接続方式)。日本では総務省が技術基準を告示し2011年から利用が始まった。現在ではデジタルコードレス電話やワイヤレスドアホン、ワイヤレスインカム、通話用ヘッドセット、ホームセキュリティ機器などで利用されている。
アルインコが発表した「DJ-R531P/DJ-R531」は、DECTに割り当てられた周波数のうち1885.248~1904.256MHzを使用。TDMAデジタルのGMSK変調で出力は0.1W。同社は「免許や資格、申請は一切不要、通話料や電波利用料もかかりません。どなたでもどのような目的にも使用できます」と案内している。
以下、アルインコの発表から抜粋で紹介する。
9人までの同時通話インカムを1.9GHz DECT方式で実現!
1.9GHzデジタル帯方式 同時通話システム「DJ-R531(親機:DJ-R531P、子機:DJ-R531)」
アルインコ株式会社では、1.9GHzデジタル帯方式の同時通話システム「DJ-R531P/DJ-R531」を発売いたします。従来の同時通話システムとは異なり、1.9GHz 帯DECT方式を採用したことで、作業連絡用無線に必要な音声ミキサー無しで9名までの同時通話と高音質ノイズキャンセラーによるクリアな音質を実現しました。
<主な仕様>
★ボディは幅56.5×高さ94.7×奥行28.7mm(突起物含まず)、質量はEBP-114バッテリー装着時約184g、EDH-46乾電池ケースで約220g(単三形乾電池3本含む)
★複雑な操作は不要、一度子機を親機に登録しておけば、電源を入れてPTTキーを押すだけで通話開始。親機が電源を切るまで子機は自由に通話グループに出入り可能
★カラーは親機がシルバー、子機はブラックで違いは一目瞭然。ボディは頑丈なポリカーボネート製で、もちろんIP67の耐塵・防浸
★Bluetoothユニットも搭載、EME-80BMAワイヤレスイヤホンマイクのほか市販のイヤホンマイクを本機のPTTで操作可能
★電源は3120mAhと大容量のLi-Ionバッテリーパックで約19時間、単三形アルカリ乾電池3本の乾電池ケースでも約15時間と余裕の通話時間を達成
★充電スタンドEDC-331Rを5台連結し、ACアダプターEDC-162を使い充電が可能。別に4台連結のセットを用意すれば合計9台の充電に、「各自がそれぞれ別の場所で1台ずつ充電したい…」にはシングル充電器セットEDC-331Aが対応
★TDMAデジタルのGMSK変調なのでノイズの無いクリアな音質を実現
★ボタンのワンタッチで送信状態保持、もう一度押すまでハンズフリーのPTTホールド
★送信マイクに入る騒音をデジタル処理して受信側にクリアな音質を届けるノイズキャンセラー
★自分の送信音を確認できる自声モニター(コールバック)
★有線イヤホンマイクの断線検知など、おなじみの定番機能も採用

バッテリー単体でも充電可能なEDC-331RスタンドとEDC-162アダプターで構成した5台連結充電器(オプション)
<定格>
・送受信周波数:1885.248MHz ~ 1904.256MHz
・電波型式:F1D、F1E、G1D、G1E
・送信出力:0.1W
・受信感度:-93dBm(BER1%)
・音声出力:80mW以上(8Ω負荷)
・電源電圧:
リチウムイオンバッテリー 3.6V/3120mAh(別売 EBP-114)
単三形アルカリ乾電池 4.5V (別売EDH-46)
消費電流:約150mA以下
・動作温度範囲:-10℃~+50℃(充電:+10℃~+40℃)
・寸法(突起物除く):幅56.5×高さ94.7×奥行28.7mm
・質量:
約184g(EBP-114装着時)
約220g(EDH-46装着時,単三形アルカリ乾電池含む)
<使用時間の目安>
・リチウムイオンバッテリー:約19時間
・単三形アルカリ乾電池:約15時間

DJ-R531の側面と背面
<通話距離の目安>(親機~子機間の距離)
・河川敷など障害物がない平地:300m程度
・市街地:100m程度
・高い建物や障害物が少ない場所:150m程度
・建物内:構造や建材、設置された造作物の有無で大きく変わります
<1.9GHz DECT方式同時通話の注意点>
DJ-R531システムは従来の無線機のような自分で設定するチャンネルの概念は無く、一度登録しておけば、電源を入れると親機が子機を自動で認識して接続します。その時空いている周波数を自動設定するので混信は無く、傍受もできません。ただし、
・複数の通話グループでお使いになるときは、親子の初期登録操作はグループごとに行ってください。別のグループが電波の届くところで操作するとお互いに間違った登録をする可能性があります。もし誤設定したらリセットして初めから全てやり直しになります。
・デジタルコードレス電話と同じで、初期登録が済めば他人に聞かれる心配はありません。ですが微弱電波で通話距離が短く、傍受できる範囲が狭いとはいえ、初期登録時に他人が登録した子機はそのグループの通話を聞くことができます。例えば子機は8台まで初期登録できますが「6台しか登録できない!」であれば少なくとも誰かが2台以上、誤登録しています。
・デジタルなので通話できる距離ではきれいな音声ですが、電波が弱くなると、とたんに途切れます。近づくなどして電波が強くなれば自動で回復します。
・登録には最長15秒程度かかることがあります。もし登録中に電源が落ちたら電池を交換充電して初めから再操作してください。
・Bluetoothのワイヤレスイヤホンが混みあった電車の中で音切れすることがあるように、本システムも1.9GHz帯の機器が多用される場所では通話の途切れなどが起きる可能性があります。
●関連リンク:
・製品情報 DJ-R531P/DJ-R531(アルインコ)
・DECT(Wikipedia)
・デジタルコードレス電話作業班第9回会合資料「DECT方式の最新動向について」PDF(総務省)
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