WSJT開発グループは日本時間で2026年4月6日、FT8をはじめとするデジタルモードの通信用ソフトウェア「WSJT-X」のバージョン3.0.0正式版(GA版=General Availability)の一般公開を開始した。正式版の新バージョン公開は約1年2か月ぶりとなる。なお話題の「FT2」モードは実装されていない。

WSJT-Xには「正式版(GA版=general availability version)」と、開発途中のリリース候補版という位置づけの「RC版(Release Candidate)」がある。WSJT-Xの正式版は2025年2月17日に公開された「WSJT-X 2.7.0」以来、約1年2か月ぶりの登場となる。
今回のバージョンは2025年9月16日に公開されたリリース候補版(RC版=Release Candidate)「WSJT-X 3.0.0-rc1」の内容とほぼ同じだ。同RC版は使用期限が2026年4月30日までに設定されているため、正式版の新バージョン公開が待ち望まれていた。
なおWSJT-X開発グループの一員でもあるDG2YCB局が製作し2026年2月25日に公開した「WSJT-X improved v3.1.0」には、FT8やFT4よりも短い時間で交信が可能な「FT2」が含まれていたが、今回の「WSJT-X 3.0.0」には採用されていない。
また「設定」→「無線機」タブにある無線機の機種選択リストに、新製品の「FTX-1」や「IC-7300MK2」が見当たらないが、同タブ最下部にある「HAMlib更新」を使って最新版のHamlibデータを反映させることで、両機種をリストに加えることができた。
同チームは今回公開の「WSJT-X 3.0.0正式版」の特徴をリリースノートで下記のように案内している。
<WSJT-X 3.0.0正式版における主な特徴(リリースノートより)>

<参考:上記内容の日本語機械翻訳>
WSJT-X 3.0.0では、数多くの新機能と機能が導入されています。その多くはリリース候補版「WSJT-X 3.0.0-rc1」をご利用のユーザーには既にお馴染みのものです。
バージョン2.7.0 以降における主な機能強化は以下の通りです。
・ワンクリックのバンドボタンは「表示」メニューから有効化できます。
・並列スレッドでの処理を可能にするFT8デコードオプション、およびデコード速度とパフォーマンスを向上させるその他の変更。
・デコードされたメッセージの各種カテゴリの表示を抑制するオプションフィルター。
・「待機して返信(Wait and Reply)」、「待機してコール(Wait and Call)」、「待機して急襲(Wait and Pounce)」のオプション。
・指定された内容のメッセージを受信した際に警告音を鳴らす音声アラート。
・ステータスバーのラベルに、送信電力およびSWRを(無線機からの報告値として)表示可能。SWRが2.5を超えた場合、送信を自動的に停止できます。これらの機能は、HamlibまたはFLRig経由で制御されるほとんどの最新型無線機で動作します。
・FT8、FT4、MSK144用のバンドホッピングチェックボックスを使用すると、メインサブバンド上、または最大8つの指定されたダイヤル周波数で、順次受信間隔を有効にできます。
・高解像度モニターに対応し、フォントやウィジェットのサイズ調整が改善されました。
・「ファイル」→「設定」→「色」タブの「オレンジでハイライト」および「青でハイライト」機能を使用して、方向性コール(DX、SOTA、POTA、YOTAなど)を強調表示できるようになりました。
・MSK144運用:MyCall宛ての「73」メッセージが、右ペインにも表示されるようになりました。異なるTR期間のデコードの間に空白行が挿入されます。
・月の天体暦チャートは、ヘルプメニューからダウンロードできます。
・新しいEME機能には、EMEサブバンド内でのダイヤル周波数の選択を容易にする方法や、受信周波数から送信周波数を整数MHz単位でオフセットする方法が含まれます。エコーモードや6つの一般的なQ65サブモードに素早くアクセスするための新しいボタンが追加されました。
・エコーモードでは、コールサイン(またはその他の6文字の文字列)を月に向けて送信し、そのエコーを復号することができます。
・QMAPおよびMAP65では、CQLiveおよびPSKReporterのWebサイトへのスポッティング機能や、複合コールサインの処理が改善されています。
こちらの記事も参考に(2026年2月25日掲載)
【速報】話題の「FT2モード」を実装した! 通信用ソフトウェア「WSJT-X Improved」v3.1.0が公開に
●関連リンク:
・WSJT-X公式サイト
・WSJT-X 3.0.0 リリースノート
・WSJT-X 3.0.0 オンライン版ユーザーガイド
・WSJT-Xの新旧プログラムファイル
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