アマチュア無線家に向けて、ユニークなオリジナルキットなどを提供している「CRkits共同購入プロジェクト」から、新たな情報が2つ届いた。1つめは「A級アンプの音色を贅沢にお楽しみてください」と案内する、テキサス・インスツルメンツ製の高性能オペアンプを前段に用いて、その後ろにディスクリート回路を組み合わせた「CMAヘッドフォンアンプキット」。2つめは「手軽にハンドヘルドで10mバンドに出てみたい」という要望から、海外機のファームウェアを書き換えて国内仕様(JARDの保証認定が必要)にした28MHz帯AM/FMトランシーバー「QYT28」の特別価格頒布(円安前に準備を開始したロット)のお知らせだ。
2011年スタートした「CRkits共同購入プロジェクト」は、中島潤一氏(JL1KRA)とその仲間がアマチュア無線の自作活性化を目指した非営利の頒布プロジェクトである。これまでに、痒い所に手が届くキットや、入手の難しいアクセサリー類を積極的に開発・頒布しファンも多い。
今回、A級アンプの贅沢な音色が楽しめる…という「CMAヘッドフォンアンプキット」の有料頒布と、28MHz帯AM/FMトランシーバー「QYT28」の特別価格での頒布情報が届いたので紹介しよう。
●CMAヘッドフォンアンプキット
基本セット頒布価格:4,970円(送料430円)
CRkits共同購入プロジェクトメンバーのRong氏(BD6CR/4)が、アマチュア無線キットに続き、ヘッドフォンアンプに取り組んで完成したのが、今回提供が始まったA級アンプの贅沢な音色が楽しめる「CMAヘッドフォンアンプキット」だ。
CMA方式アンプは信号を電流の状態で増幅させることで、一般的な電圧増幅方式よりも圧倒的に広い周波数帯域と低い歪み率、超高速なレスポンスを実現する特徴がある。TI製オペアンプとクロスオーバー歪みのないダイヤモンドバッファ回路により、1クラス上の音質を実現。
本キットの部品点数は多少多いが、同じ部品が並ぶ回路構成で、基板シルクにすべて部品定数が書いてあるため製作は早ければ2~3時間で済むだろうとしている、
本機は16オームなどインピーダンスの高いヘッドフォンやイヤホンに適合していて、オープンエアーなどドライブパワーを必要とするヘッドフォンに併せて、CD、スマートフォン、パソコン本体では感じ取れなかった、「今まで聞こえなかった音が、ヘッドフォンアンプで聞こえてくることに驚きました」と紹介。
製品の紹介ページでは、キットの概要、製作説明書(PDF版)に加え、頒布開始前にキットを製作したOMによる試作結果と、専門的な測定器による詳細なデータも目を引くものとなっている。
キットは廉価な4,970円だが、秋月電子の「24Vアダプター」などが選べる形で、オプションとして原価そのままに提供している。

「音を聴いてみて、『非常にいい音だなぁ』と感じまして測定したところ、やはり素晴らしい性能でした。音源、イヤホン、自分の耳ともに良い状態でないと楽しめない感じでした。周波数が30Hzから50kHzまで通っており、素晴らしいです。普通のCDでは20kHz止まりなので、もっといい音源を使わないといけない感じです。音の良しを見たら、絶対にいいと思いました」と、製作者の感想と測定データなどが「CRkits共同購入プロジェクト」の紹介ページに載っている

部品を基板に実装した状態。2~3時間もあれば完成すると案内。キットには専用ケースも含まれている
●CMA Class A Headphone Amplifier Kit Build(Adam Rong YouTubeチャンネル)
※画面をクリックすると動画がスタートします。
●QYT28トランシーバー
特別頒布価格:19,800円(送料800円~1,200円)
※期間限定
Eスポシーズンに突入して、連日ハイバンドが賑わっている。「CRkits共同購入プロジェクト」の人気モデルの1つ、28MHz帯FM/AMトランシーバー「QYT28」の有料頒布を引き続き、特別価格となる本体19,800円で行う。
この破格となる価格は、円安前に準備を開始したロットのため実現してたもので、円安加速における次回ロットでの価格維持は未定だ。今後の価格動向次第で、この価格では入手困難になることが考えられる。「28MHz帯(29MHz帯)のFM/AMに出られるモノバンハンディ機に興味のある方は、ぜひこの機会に購入を検討してほしい」としている。
オプション類も豊富で、ロッドアンテナ(1,400円)、バッテリーボックス(1,400円)、レザータッチケース(1,500円)のほか、昨年開催された「ハムフェア2025」で、のびぞう工房とのコラボによる、三脚やテーブル運用などハンディ機を保持して転倒しなくなるベース「のびぞうオニギリベース(1,950円)も用意している。
なお頒布条件として「①JARDにて保証認定、変更申請を経て使用すること」「②違法な周波数改造(書き換え)を行わないこと」「③即転売など営利行為をしないこと」とともに、「本機は有効なコールサインのない方には販売しません」との案内がある。
アマチュア無線家目線でのサポートも好評で、同プロジェクトの人気アイテムの1つになっている。

「QYT28」は海外機のファームを書き換えて国内仕様を実現。「ベースとなる海外バンドををEEPROM領域からリロードします。そのためベース機に設定が戻ってしまうという現象が最初の試買ロットでありました。頒布チームでは、この問題の深刻さを説明し続け、ついにQYTにご理解いただき、頒布版ではこの“欧州フォールバック”問題を解消しています。海外CB機の周波数には戻りません」としいてる
●QYT-28 DX QSO Taiwan-Yokohama 2200km(qrpjl1kra YouTubeチャンネル)
※画面をクリックすると動画がスタートします。
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●関連リンク:
・CMAヘッドフォンアンプ(CRkits共同購入プロジェクト)
・CMAヘッドフォンアンプ 製作マニュアル(CRkits共同購入プロジェクト/PDF形式)
・QYT28 Transceiver(CRkits共同購入プロジェクト)
・QYT28 Transceiver 日本語カタログ(CRkits共同購入プロジェクト/PDF形式)
・CRkits共同購入プロジェクト
・CRkits共同購入プロジェクト(X/旧Twitter)
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