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<自宅、モービル、フィールドで使えるオールモード機?>アイコムがハムフェア会場で発表する新モデル「X-026」を “考察” する

2026年8月29~30日に有明GYM-EXで開催される「ハムフェア2026」で、アイコム株式会社は新製品「X-026」の製品バージョンの発表を行う計画だ(別記事参照)。同機種は2026年4月20日にSNSでイメージ動画を公開、その後5月に米国で開催された「デイトン・ハムベンション」と、6月にドイツで行われた「HAM RADIO」の会場でコンセプトモックを展示、“詳細は8月の東京のハムフェアで!”と告知していたものだ。このほど同社は新たなイメージ動画を公開。hamlife.jpではその内容などからX-026の「正体」を独自考察してみた。

 

X-026の正体判明!ハムフェア2026初日の速報記事はコチラ↓
速報【ハムフェア2026】<「X-026」の正体判明!>アイコム、新製品「IC-7110」をハムフェア会場で世界初公開(独自取材の動画あり)

 

 

2026年5月、米国のデイトン・ハムベンションで公開された「X-026」コンセプトモックのフロントパネル。ハムフェア2026ではこの機種の製品バージョンが発表になる

操作部と無線機本体はセパレートで、1本のケーブルで結ばれている

 

 まず、4月20日に公開されたイメージ画像と、デイトン・ハムベンションで展示されたコンセプトモックから、X-026に関してすでに判明していることや、同社製品を取り巻く背景を確認しておこう。

 

①操作部と無線機本体が分離したセパレートタイプで、両者はケーブルで接続されている

 

②操作部は薄形で、ディスプレイの周囲(上下左右)に4つのダイヤルを配置。左側の上下2つは2軸ツマミ、右下はメインダイヤル。右上はマルチファンクションダイヤルのようだ

 

③車載運用が可能で、V/UHF帯のほかHF帯の運用もできる可能性が高い

 

④アイコムのHF~430MHz帯オールモード機(セパレートタイプ)「IC-7100シリーズ」は、2025年5月に生産完了しており、現在は同社ラインアップにポータブル機以外のHF~430MHz帯オールモード機は存在していない

 

 

◆8月3日、新たなイメージ動画が公開された

 

 アイコムは2026年8月3日、X(旧Twitter)とFacebookの公式アカウントで、X-026の新たなイメージ動画(約1分20秒)を公開した(この動画には日本語版英語版があるが、Facebookのリール動画で公開されている英語版のほうが高画質のようだ)

 

 

アイコムの公式Xでは日本語版のイメージ動画が公開された

 

 この動画では、最初にスモークの中からX-026のコンセプトモックが登場し、続いて別荘風の建物でアマチュア無線を楽しんでいるシーンが登場。英語版では「From YOUR HOME SHACK, the voices of distant countries come alive.(自宅のシャックから、遠い国々の声が生き生きと響きわたる)」というテロップが出る。

 

アイコムが公開した新たなX-026イメージ動画より

 

 さらにハイキング中の移動運用シーンに変わり「The moment you turn on your radio IN THE WILD, play turns into adventure.(フィールドで無線機のスイッチを入れた瞬間、遊びは冒険へと変わる)」とのテロップが出る。

 

アイコムが公開した新たなX-026イメージ動画より

 

 続いて自動車内での交信風景と、ワゴン車にタイヤベース付きの伸縮ポールでHFの短縮型2エレ八木とワイヤー式ダイポールを設置したシーンが現れ、「With a radio IN YOUR CAR, a new connection waits at every stop along the way.(車に無線機を積めば、旅の行く先々で新たな出会いが待っている)」というテロップが出る。

 

アイコムが公開した新たなX-026イメージ動画より

アイコムが公開した新たなX-026イメージ動画より。伸縮ポールでHFのアンテナが上がっている

 

 ここで場面が変わり、デイトン・ハムベンションでX-026のコンセプトモックを公開したときの動画、工場で無線機を生産しているシーンが登場。ここでは「engineered with ongoing development.(絶え間ない進化を追求し設計された)」というテロップが出る。

 

アイコムが公開した新たなX-026イメージ動画より。基板の生産シーンのようだ

 

 最後はX-026のCG画像が大写しになるが、一部は意図的に隠されているようだ。しかし左側の2つのツマミの間にボタン類があること(おそらく1つは電源ボタン)、液晶ディスプレイの下にやや大型のボタン類が並んでいることは確認できた。そして、その上に「The full reveal at the TOKYO HAMFAIR(東京のハムフェアで全貌を公開)」と出て1分20秒間のイメージ動画は終了する。

 

アイコムが公開した新たなX-026イメージ動画より。本体右側のスイッチ類、ディスプレイの下に並ぶボタン類が確認できた。このボタンはID-5200のような形状に見える。またパネル右上の部分は意図的に見せないようにしている?

 

 

◆hamlife.jpスタッフによる「考察」

 

 この新たなイメージ動画から、X-026は「車載運用だけでなく、自宅での固定運用やフィールド運用にも適している製品である」という特徴が確認できた。ワゴン車が伸縮ポールでHF帯のアンテナを上げていることから、HF帯もカバーしていることは間違いない。

 

 すでに生産を完了しているIC-7100シリーズもHF~430MHz帯をオールモード機でカバーするセパレートタイプで、車載と自宅運用の両方で使えるというコンセプトの製品だった。そういう意味で、X-026はIC-7100の実質的な後継機種と言えるかもしれない。IC-7100のウィークポイントだった「本体にオートアンテナチューナー非搭載、液晶ディスプレイはモノクロ式、430MHz帯は最大送信電力が35W」という点が改善し、さらに最新のD-STAR機能に対応すればアドバンテージは高くなる。

 

 ところで特徴のうちの「フィールド運用にも適している」とはどういうことだろう? 小さいとは言え、X-026の操作部と本体と接続ケーブルをまとめ、50Wクラスの無線機を動かすためにそれなりの容量がある外部バッテリーを用意するとしたら、ハイキングも重装備になってしまいがちだ。フィールド運用にも適しているとPRできる、何らかのギミックが隠されているのかもしれない。

 

 例えば、X-026の “操作部” にアイコムのバッテリーパックを装着でき、それだけ持ち歩けばQRP運用ができるような構造になっている、という推理はいかがだろうか(…脳裏に一瞬、他社製品の姿が浮かんだ)。その場合、厚くなりがちな操作部、スピーカーの配置、放熱対策、本体との接続方法など克服すべき課題は多い。「フィールド運用にはIC-705を買ってください」とセールストークをするほうが楽かもしれない。

 

 実はIC-705のユーザーからは「自宅で固定局として使うための、IC-705純正50Wリニアアンプが欲しい。できればHF~50MHz帯のオートアンテナチューナー内蔵で」という声もあるようだ。もしかしたら、こうしたニーズに対するアイコム技術陣の回答が「X-026」なのかもしれない。

 

 ということで、hamlife.jpスタッフは「X-026」の “正体” を次のように想像する(◎○△は確度)。

 

◎固定、モービル、フィールドの各シーンに対応するHF~430MHz帯オールモード機

 

◎本体にオートアンテナチューナーを内蔵

 

◎D-STARの最新機能/規格に準拠

 

○操作部だけを持ち運んでQRP運用が可能

 

△無線LAN/Bluetoothを装備し、操作部だけでインターネット接続が可能

 

 

hamlife.jpスタッフが予測する「X-026」のデザイン(※生成AIの力を借りて作成したもので、メーカーの公式発表ではありません)。イメージ動画で判明した要素を取り込み、独自の解釈を加えている

hamlife.jpスタッフが予測する「X-026」のデザイン(※生成AIの力を借りて作成したもので、メーカーの公式発表ではありません)。操作部をクローズアップ

「もし、操作部だけでQRP運用ができるとしたら、スピーカーはどこに?」ということで、こういうCGも作ってみたが、IC-705に似すぎてて没…

 

 

◆気になる「機種名(型番)」は?

 

 アイコムが発表している「X-026」は、開発コード的な仮の名称で、実際には「IC-0000」といった機種名(型番)が付けられるはずだ。これまでの例から、1台でHF~V・UHF帯をカバーするコンパクトなオールモード機は「IC-70*」という数字3桁(例:IC-703、IC-705、IC-706)が付けられている(例外的に過去「IC-707」というHF機があった)。また1台でHF~430MHz帯(または144MHz帯)までカバーする機種の中には数字4桁で「IC-7000」「IC-7100」「IC-7400」という製品もある。

 

 このX-026だが、順当なら「IC-708」または「IC-709」といった機種名になるのでは? と予想する。あるいはIC-7100シリーズの正式な後継機であることを強調し「IC-7160」や、IC-705の上位機種という位置付けなら「IC-7050」という線も考えられる。ちなみに「IC-7500」という機種名も空いているはずだが、現在はIC-7300(MK2)シリーズがあるため、製品のランク的に7300を超えるような数字を付番することはないと思う。

 

 

 アイコムが新製品のチラ見せ予告(ティザー告知)を行うたびに慌てふためき、苦し紛れの “考察” をしてきたhamlife.jpスタッフだが、はたして今回は大当たりとなるだろうか。
 結果は8月29日(土)10:30にアイコムブースで発表される。またYouTubeでも同時刻にプロモーションビデオの配信が行われるので注目していただきたい。

 

8月29日(土)10:30からプロモーションビデオの配信も行われる

 

 

こちらの記事も参考に↓
【ハムフェア2026】<注目の「X-026」の製品バージョンを展示>アイコム、出展内容と見どころを発表

 

 

◆hamlife.jpスタッフの答え合わせと自己採点(8月29日夕方)

 

 ハムフェア2026の初日、午前10時30分にアイコムが「X-026」の製品バージョンとして「IC-7110」を公開した。
その正体はこちらの記事にある、HF~430MHz帯をオールモードでカバーするセパレート機。型番からも分かるように純然たる「IC-7100の後継機種」だった。

 

X-026の製品バージョン「IC-7110」世界初公開の瞬間

正式発表されたIC-7110の操作部

 

 この考察記事で想像した「操作部だけでQRP運用ができるのでは?」「オートアンテナチューナーも内蔵」というのは完全にハズレ。フロントパネルのデザインも、AIのチカラを借りて作った画像はあまり似ておらず、むしろCGで作成して「IC-705に似すぎてて没」にしたデザイン画像のほうが正解に近かった(苦笑)。

 

「もし、操作部だけでQRP運用ができるとしたら、スピーカーはどこに?」ということで作ったものの、IC-705に似すぎてて没にしたこのCGのほうが、IC-7110に近いデザインだった…

 

 また機種名についての推理も「IC-7160」「IC-7050」「IC-708」の “3点買い” は見事に外してしまった(「IC-7110」だと、IC-7100のマイナーチェンジ感が出過ぎていると思い、候補から外してしまった)。

 

 唯一「我ながら良い視点をしていたぞ」と思ったのは、アイコムが8月3日に公開したイメージビデオに登場するシルエット画像が、フロントパネルの右上だけ意図的に隠していると気付いた点だろう。やはりここに特徴的な「フロントスピーカー」が存在していたのだ。ここをもっと深く考察すれば良かったのに…と悔やまれる。

 

 というわけで、今回の考察の自己採点は「大ハズレ」。点数を付けるなら100点満点で「35点」(つまり落第点)ではないだろうか…。

 

 お騒がせした読者の皆さん、勝手な妄想を(きっと)生暖かい目で見守って下さったアイコムの関係者各位にお詫びと御礼を申し上げます。

(hamlife.jp 考察班スタッフ)

 

 

 

●「ハムフェア2026」情報のまとめページ(このバナーをクリック!)

 

 

 

●関連リンク:
・X-026イメージ動画第2弾 日本語版(アイコム公式Xアカウント)
・X-026イメージ動画第2弾 英語版(アイコムFacebookページ リール動画)
・X-026プロモーションビデオ 日本語版(8月29日10:30公開)
・X-026プロモーションビデオ 英語版(8月29日10:30公開)
・第48回アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2026出展のご案内(アイコム ニュースリリース)

 

 

 

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