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【ハムフェア2026】<今年も2日間で42,000名が来場!>「ハムフェア2026」会場内の模様と主要イベントをリポート

2026年8月29日(土)と30日(日)の2日間、東京都江東区の「有明GYM-EX」で、「ハムフェア2026(第48回 アマチュア無線フェスティバル)」が開催された。主催者であるJARLの発表によると、初日(29日)は昨年よりも1,000人多い31,000名、2日目(30日)は昨年よりも1,000人少ない11,000名がそれぞれ来場し、会期中の来場者数は合計42,000名(昨年と同数)となった。その会場内の模様と主要イベントを写真で紹介する。なお各社の新製品・参考出品の記事は8月29日と30日に詳報している。今後は各メーカー展示やクラブブースの紹介記事などを随時掲載していく予定だ。それぞれ「ハムフェア2026まとめページ」をチェックしていただきたい。

 

 

「ハムフェア2026」初日朝の有明GYM-EX。初日の8月29日は曇り時々雨、2日目の30日も曇りで、気温は比較的低めだった

 

 

◆開会セレモニー

 

 8月29日、9時45分からメインゲートを入ったところで森田JARL会長と来賓によるテープカットが行われた。

 

開会セレモニーのテープカット風景

 

 テープカットに先立ち、森田会長は『本年JARLは創立100周年を迎えました。長きにわたりアマチュア無線の健全な発展を支えてこられた全国の会員の皆様、そして関係各位のご尽力に深く敬意を表します。さらに、来年2027年には、日本のアマチュア無線そのものが誕生から100年の節目を迎えます。このハムフェアはその歴史を未来につなぐ大切な場であり、今日こうして多くの皆様にお集まりいただき、盛大に開催できますことを大変嬉しく思います。
 アマチュア無線は、技術の探求、地域コミュニティの交流、そして非常時の通信機関として、100年の歴史の中で確かな価値を築いてまいりました。今日のハムフェアが最新技術との出会い、仲間との交流、そして次の 100年に向けた新たな一歩となることを願っております』と挨拶を述べた。

 

 さらに10時から特別記念局の8J1HAMで森田会長が電波を発射する「会場内第一声」のセレモニーを行い、21MHz帯SSBで1局と交信した。

 

特別記念局の8J1HAMで森田会長が21MHz帯で「会場内第一声」のQSOを行った

特別記念局前で森田会長と来賓らが記念撮影を行った

 

 続いて11時からイベントコーナーで来賓紹介と祝辞、森田JARL会長による「100年の挑戦を、次の100年の力へ」と題する講演が行われた。

 

11時からイベントコーナーで来賓紹介と祝辞、森田会長による講演が行われた。壇上は右から江島 潔 参議院議員(JI4SAR)、復興副大臣 田所嘉徳 衆議院議員(JR1FNM)、文部大臣政務官 福田かおる 衆議院議員(JL1KXQ)、ティモシー・エラン IARU会長(VE6SH)、クリスチャン・エンツフェルナー DARC(ドイツアマチュア無線クラブ)会長(DL3MBG)、森田耕司JARL会長(JA5SUD)

 

★江島 潔 参議院議員(JI4SAR)祝辞

 

『ご紹介をいただきました参議院議員の江島 潔と申します。JI4SAR、山口県の選出でございます。夏場は暑いので、いつも沖縄のかりゆしを着ておりますので、よく沖縄の人間と間違われますが、山口県の下関市でございます。私がこのアマチュア無線の免許を取ったのは中学1年、13歳のときでしたので今からもう56年前になりますが、残念ながら中1のときにはまだ機械を買う財力がなくて、いよいよ開局したのは私がちょうど30歳の頃でございました。

 

 それももうすでに30数年前になりますが、当時はもちろん携帯電話がない時代でありましたので、もう圧倒的にこのハンディ機でもって、いろいろなイベントでお互いが連絡を取ったりするのは、これはもうアマチュア無線を持っているメンバーだけができるという、そういう時代でありました。この30代、40代の頃はこれを重宝させていただいたところでございます。

 

 その後、私は下関市長に就任しましたけれども、当時このアマチュア無線が一番役に立ったのは、何と言いましても災害時でございます。もう携帯電話もだいぶ普及をしてきたところでありましたけども、災害時になるともう一瞬にして携帯がほぼ使えなくなるというのはもう皆様ご存じの通りでありまして、そういう時にこのアマチュア無線の地元のメンバーと下関市が協定を結び、災害時にはいろんな情報を伝達をしてもらったりとか、そういういわば災害時の提携みたいなものを、このアマチュア無線の地元団体と結ばせていただいたりともしております。

 

 おそらく災害時のアマチュア無線の活躍というのは、今でもその役割は変わらないというか、さらに増しているのではないかと思います。平常時は「キングオブホビー」として楽しみ、そして災害時には大いに国民の生命と財産を守るためにご活躍いただけるアマチュア無線家の皆様方に心から敬意を表し、私もこれからもこのアマチュア無線の発展のために微力ではありますけども、尽力することをお誓いを申し上げまして、挨拶といたします。本日はご盛会おめでとうございます』

 

江島 潔 参議院議員(JI4SAR)

 

★復興副大臣 田所嘉徳 衆議院議員(JR1FNM)祝辞

 

『衆議院議員、茨城県選出の田所嘉徳でございます。たぶん衆議院議員というより、皆さんにとってはコールサインの方が重要なのかなと思いますが、「JR1FNM」で、先ほどJARLにも入会させていただき再開局することになりました。40年忘れていたアマチュア無線が、こんなに盛んに皆さん同士が集ってハムフェアが開催される。そしてJARLの100周年という記念すべき素晴らしいこの大会になって良かったなと思っております。

 

 私もアマチュア無線を忘れていたんですけれども、ラジオでちょっとインタビューを受けたときに、“私は昔アマチュア無線をやっていて、科学技術にいろいろ興味を持つようになったんですよ” と言いましたら、FMぱるるんの海老澤さんや水田さんから連絡があり、コールサイン復活のお手伝いをしていただき、トランシーバーも買いまして、また戻ってみようかな? というふうに思っております。

 

 現在私は、復興副大臣をしておりまして、先ほど江島先生からお話がございましたが、通信インフラがなくなっても,アマチュア無線はトランシーバーを通じていろいろな情報が届きますから、それぞれが助け合う共助のツールとしても非常に大きな意味があるだろうと思います。それと共に、アマチュア無線が非常に重要だと思いますのは、我が国は科学技術創造立国でありますので、小さい子供の頃から科学技術に興味を持つ、そういう人たちがたくさん生まれなくてはならないんだろうと思っております。

 

 まさに今、農業もスマート農業、土木もコンストラクションとかDX、AI、そういったものを駆使して、科学技術で発展していこうという時代でありますので、そういう非常に高度な技術のわかる、そういう人たちが輩出される、このアマチュア無線の世界というものがですね、さらに大きく大きく成長して社会に貢献してもらいたいと、心より願いまして挨拶にさせていただきます。本日は誠におめでとうございます』

 

復興副大臣 田所嘉徳 衆議院議員(JR1FNM)

 

★文部大臣政務官 福田かおる 衆議院議員(JL1KXQ)挨拶

 

『CQ CQ CQ、CQ CQ CQ、こちらは JL1KXQ 福田かおるでございます。
 私がアマチュア無線に出会ったのは小学校4年生のときでした。久しぶりに今日は交信も体験させていただいて、あの当時、QSLカードが家に届いて嬉しかったことを思い出していました。

 

 先ほど先輩方からも防災のお話や、子供たちと科学技術立国の話などもございましたが、今、私は文部科学大臣政務官としても働いております。子供たちにアマチュア無線の楽しさや、持っている役割など教えていけるように頑張りたいなと改めて思っております。

 

 今日はハムフェア2026の開催、本当におめでとうございます。そして、JARLの100周年も本当におめでとうございます。次の100年も素晴らしいものになりますように微力ではございますが、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います』

 

文部大臣政務官 福田かおる 衆議院議員(JL1KXQ)

 

 

◆会場内のにぎわい

 

 8月29日の12時40分頃に、会場内を俯瞰撮影した写真を披露しよう(撮影協力:JARL)。会場内はメーカーブースとクラブブースを中心に混雑している。お昼時とあってか、今回はスペースを1.5倍に拡大したという休憩スペースもご覧のようにほぼ満席の状態で、よく見るとキッチンカーにも長い行列ができている。

 

8月29日12時40分頃の会場内全景(撮影協力:JARL)

8月29日12時40分頃のビジネスコーナーとクラブ展示(撮影協力:JARL)

8月29日12時40分頃の休憩スペースとメインステージ(撮影協力:JARL)

8月29日12時40分頃のクラブブース(撮影協力:JARL)

メーカーブース周辺も大混雑

休憩スペースには今年も「成田ゆめ牧場」の牛形キッチンカー(ゆめこちゃんのキッチンカー)が登場

 

 

◆JARL関連の注目ブース

 

 その他、JARL関連のブースや展示も紹介していこう。

 

特別記念局「8J1HAM」の運用コーナー

JARL100周年記念としてタペストリー形式の年表を掲示

今回初登場の「ポスター出展コーナー」には17団体・個人がエントリー

JARLの体験運用コーナー(JA1RL/1)。2日間合計で40名以上の無資格者がスタッフのサポートを受けながら体験運用を楽しんだ

体験運用コーナーに置かれていたリーフレット。体験運用中の無資格者と交信する際の留意点をまとめたもの

体験運用中の無資格者と交信する際の留意点をまとめたリーフレット。杉並区アマチュア無線クラブ(JR1YNU)が作成したものだ

アマチュア無線家の育成プロジェクトを支援する活動を行っている米国ARDCのブース

ARDCのCEO、Rosy Schechter氏(KJ7RYV)による講演「アマチュア無線で拓く次世代への架け橋 -イノベーション等を支えるARDCのビジョン-」も行われた

2027年に神奈川県横浜市で開催する「2027国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」のPRブース。JARLもこの博覧会に協賛し、会場内に特別記念局を開設する予定だ

非常災害関連ブースに展示された東京消防庁、警察庁の通信車両

非常災害関連ブースに展示された自衛隊の車両と偵察用オートバイ

災害関連でキャンピングカーの展示もあった(車両価格は約1,500万円)。災害時にも使えるポータブルトイレも展示され、開催期間中に3台が売れたという

キャンピングカー内部にセットされた無線機。展示協力は第一電波工業

 

 

◆メインステージの講演、トークショー、表彰式

 

 会場奥のメインステージではさまざまな講演、トークショー、表彰式が行われた。そのいくつかを紹介する。

 

日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)の技術講演。今年は「ステップアップハムライフ! アンテナ編」と題し、第一電波工業株式会社の野崎正明氏が担当した

「JARL全日本10000局アワード」「JARL全世界10000局アワード」の総務大臣表彰のプレゼンターとして、総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課長の五十嵐大和氏(7M4MSV)が出席し、祝辞を述べた

「JARL全世界10000局アワード」総務大臣表彰の授与風景

「JARL全日本10000局、全世界10000局アワード」受賞者の記念撮影

 

「JARL全日本10000局アワード」「JARL全世界10000局アワード」の総務大臣表彰のプレゼンターとして、総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課長の五十嵐大和氏(7M4MSV)が出席。その際の祝辞を紹介する。

 

★総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課長の五十嵐大和氏(7M4MSV)の祝辞

 

『総務省移動通信課長の五十嵐です。この機会にお借りして、私からも一言ご挨拶させていただきたいと思います。
 初めにハムフェア2026が「好奇心のアンテナを立てよう」というテーマのもとに、ここ有明GYM-EXで盛大に開催されておりますこと、心からお慶び申し上げます。また本日、JARL全日本10000局アワード、全世界10000局アワードの総務大臣表彰を受けられる皆様、誠におめでとうございます。

 

 受賞者の皆様におかれましては、日々の交信の積み重ねにより、全日本、あるいは全世界を相手に1万局という大きな、そして非常に困難な目標を達成されると同時に、交信を通じて国内外のアマチュア無線家との交流に貢献されました。技術向上に向けたこれまでの研鑽や日々の努力、そして草の根での国際親善の取り組みに関しまして、心より敬意を表します。

 

 さて、今年はJARL創立100周年、来年は日本のアマチュア無線100周年と、誠に記念すべき節目が続きます。受賞者の皆様のような先達を含め、好奇心のアンテナを高く掲げて電波の世界を切り開いてきた年の歴史を振り返りつつ、次の年へ向けて新たな一歩を踏み出す大変意義深い時期であると感じております。

 

 そうした流れの中、来年は国際園芸博覧会でまたアマチュア無線の記念局が開局されると伺っております。大阪・関西万博は非常に盛り上がりましたが、そういった中、国内外から多くの方々が集うこの機会に、アマチュア無線の魅力を広く世界へ発信できることを大変嬉しく思います。

 

 ここで私事で恐縮ですが、私自身も学生時代以来、実に30数年ぶりにかつてのコールサインでアマチュア局を復活させました(会場内から拍手)。免許を手にした時には当時の胸の高鳴りが蘇ってくるようでございました。もっとも、再開局はしたものの運用機会はなかなか持てておらず、好奇心のアンテナは立てつつも、電波の方はちょっと一度、二度しか飛んでいないという状況ではございます。皆様からぜひ、運用の秘訣をご教示いただければ幸いでございます。

 

 このようにアマチュア無線には「一度離れた者も再び引き寄せる不思議な魅力がある」と感じております。この魅力こそが、次世代のワイヤレス人材を育む力になるというふうに感じておりまして、電波利用の重要性が一層高まる中、若い世代が好奇心のアンテナを思いっきり伸ばすきっかけとして、アマチュア無線への大きな期待、こうしたハムフェアにも期待をしているところでございます。

 

 今回のハムフェアでも体験運用コーナーを通じて、小中学生を含む若い方々が実際に交信を体験できる機会が設けられていると承知しております。無線の楽しさに触れる場として大変期待しております。

 

 最後になりますが、本日表彰を受けられる皆様をはじめ、ハムフェアにご参加の皆様のますますのご健勝・ご活躍と、JARLそしてアマチュア無線のますますの発展を祈念いたしまして、簡単ではございますが、私からのご挨拶とさせていただきます。改めまして、受賞者の皆様、本日は誠におめでとうございます。 皆様ありがとうございました』

 

 

「自作品コンテスト」入賞者の記念撮影

自作品コンテストの入賞作品展示も行われた

「アマチュア無線 カムバックのススメ 」では元NHKアナウンサーの徳田 章氏(JL1HCP/ex.JH9ANM)が登壇

徳田アナウンサーの講演風景

「アマチュア無線カムバックのすすめ」の後半では3名のゲストも登壇

「これからも続けてほしいロールコールの世界」では各バンド・モードで行っているロールコールの主宰者が登壇しPRを行った

 

 会場隣のサテライトステージでは、講演やクラブのPRなどが2日間で19件行われた。またクラブブースでは、FMぱるるんのアマチュア無線ラジオ3番組の公開収録も行われた。

 

サテライトステージでの講演風景

FMぱるるんのラジオ番組公開収録風景

 

 

 

●「ハムフェア2026」情報のまとめページ(このバナーをクリック!)

 

 

 

●関連リンク:
・ハムフェア.jp(JARLハムフェア実行委員会)
・「有明GYM-EX」にてハムフェア2026盛大に開催される!!(JARL Web 9月7日掲載)

 

 

 

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