2026年8月29~30日に有明GYM-EXで開催された「ハムフェア2026」。アイコムの「IC-7110」、JVCケンウッドの「TS-990 KENWOOD 80周年記念モデル」、アルインコの「DR-DPM80H」「DJ-P420」「DM-425MV」、エーオーアールの「AR5700D 6GHz Extended Version」、ユニデンの「CB001RJ」など、会場で初お披露目された参考出品や新製品は別記事で速報したが、実はそれ以外にも各社ブースには新製品や参考出品の展示があった。この記事では “会場から速報できなかった新製品・参考出品” と、無線ショップのブースで発見した “注目の商品” をピックアップする。
※本記事は3ページ構成です。最後までお読み下さい

<ハムフェア期間中に速報した参考出品・新製品の記事はこちら>
・アイコム IC-7110
https://www.hamlife.jp/2026/08/29/hamfair2026-icom-ic7110-release/
・JVCケンウッド「TS-990 KENWOOD 80周年記念モデル」
https://www.hamlife.jp/2026/08/29/jvckenwood-ts990-80anniversary-model/
・アルインコ「DR-DPM80H」「DJ-P420」「DM-425MV」
https://www.hamlife.jp/2026/08/30/hamfair2026-alinco-drdpm80h/
・エーオーアール「AR5700D 6GHz Extended Version」
https://www.hamlife.jp/2026/08/30/hamfair2026-aor-ar5700_6ghz-release/
・ユニデン「CB001RJ」「BC160J-WED 60周年記念限定モデル」「SDS150」
https://www.hamlife.jp/2026/08/29/hamfair2026-uniden-cb001rj/
ではメーカー・販売店別で、ハムフェア2026期間中に速報できなかった新製品・参考出品と、無線ショップのブースで発見した注目の商品を紹介していこう。
◆アイコム
謎の新モデル “X-026” の製品バージョンを世界初公開するということで来場者の注目が集まったアイコムだが、それ以外にも参考出品があった。

「ハムフェア2026」初日(8月29日)の開場直後。アイコムブースではX-026製品バージョンを10時30分から初お披露目するという告知が出されていた

X-026の製品バージョンこと「IC-7110」世界初お披露目の瞬間。アイコムブース周辺は大きな布を外すシーン(アンベール)を見物する来場者で埋め尽くされていた。メディア関係者は冒頭の3分間だけ最前列での取材撮影が許可された
★「IC-9700パケット通信(9600bps)対応」
おなじみの144/430/1200MHz帯オールモード機の「IC-9700」の背面にあるUSB端子に、ソフトウェアモデム機能を有する通信プログラムをインストールしたPCを接続することで、容易にGMSK 9600bpsのパケット通信可能になるというもの。あるいは外付けタイプのTNCを接続したPCとIC-9700背面のACC端子と接続する方法でもパケット通信が可能になる。ISS(国際宇宙ステーション)のアマチュア無線局RS0ISSに搭載されているパケット通信のデジピーター機能を利用した交信などに便利だという。

IC-9700パケット通信(9600bps)対応の展示

IC-9700パケット通信(9600bps)対応の説明図。従来機種との違いを図解
★「IC-905用24GHz帯トランスバーター」
過去のアマチュア無線イベントでも登場したことがあるが、親機にIC-905を使用して24GHz帯の送受信が可能になるトランスバーター(改良版)と平面アンテナを参考出品した。
このトランスバーターは5.6GHz帯(5.65~5.85GHz)をIFに使用して24.0~24.25GHzの送受信が可能になる。送信出力は1WだがAMモードのみ0.5W。昨年のハムフェアで参考出品した物と比較し、LO信号生成部を改良しSSBやCWの聴感を改善。さらにサイズもコンパクト化し、10GHz帯トランスバーターのCX-10Gと同寸法になったという。

IC-905のRFユニットに24GHz帯のトランスバーターとアンテナを接続

参考出品、24GHz帯トランスバータを接続したIC-905
また24GHz帯の平面アンテナは初登場で、アンテナ素子を256個配置したことで約26dBiの利得があるというものだ。

24GHz帯平面アンテナと内部構造も展示

新製品の144/430MHz帯モービル機「ID-5200」も展示。D-STAR画像通信のデモンストレーションも行われた(アイコムのSNSより)
◆アツデン
★モノバンド リニアアンプ「AZR-705」「AZR-205」「AZR-610」
アツデンはV/UHF帯のEME用モノバンド リニアアンプ3機種(50MHz帯1kW「AZR-610」、144MHz帯500W「AZR-205」、430MHz帯500W「AZR-705」)を参考出品した。

アツデンの参考出品、モノバンド リニアアンプ3機種。左から430MHz帯500W「AZR-705」、144MHz帯500W「AZR-205」、50MHz帯1kW「AZR-610」
この3機種は2年前の「ハムフェア2024」から毎回、参考出品として展示されている。2024年に展示されたものと比較すると、AZR-610とAZR-205のフロントパネルに動作状態を示すLEDインジケーターの数が増え、ALC調整用の半固定抵抗が設けられ、さらに送信出力切り替えのスイッチを追加(AZR-610:1kW/500W、AZR-205:500W/300W)するといった進化が見られる。またAZR-205とAZR-705の2機種は軽量化(8kg→7kg)も図られた。50MHz帯のDXファン、144/430MHz帯のEME愛好者には発売開始が待ち遠しい一台になりそうだ。
なお、LDMOSを使用したHF/50MHz帯の1kWリニアアンプ「AZR-1000」が、LDMOSの廃番に伴いあと20台で生産完了になるとの情報も告知された。今後は昨年の「ハムフェア2025」で参考出品したコンパクトなHF帯1kWリニアアンプ「AZR-HF10」が後継機種として登場するかにも注目したい。

写真上は2024年に初めて参考出品されたときのAZR-610。下は現在のAZR-610。細部まで作り込まれてきたことがわかる

モノバンド リニアアンプシリーズのリーフレットより
★「JCBA会員限定モニター用ヘッドホン」
岩手県のコミュニティ放送局「えふえむ花巻(FMOne)」と共同開発した、ラジオ局に特化したモニター用ヘッドホンを参考出品。アツデンの製造工場が花巻市内にあり、同放送局の番組スポンサーになったことがきっかけでスタートしたコラボレーションらしい。このヘッドホンはJCBA(日本コミュニティ放送協会)の会員となっている放送局限定で、2026年10月上旬に発売するという。
なおアツデンでは「ラジオ局に特化したモニター用ヘッドホン」として、現在MH-787という製品を一般にも販売している。

参考出品、JCBA会員限定モニター用ヘッドホン
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