一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は2026年9月12日(土)と13日(日)に連盟会議室で第88回理事会を開催、その報告をJARL Webの会員専用ページで公開した。理事会報告の閲覧はJARL会員のみでコールサインと登録したパスワードが必要となる。
JARL Webの会員専用ページに掲載された第88回理事会報告によると、今回は次の3議題が審議された。
★第1号議題:
アマチュア無線用周波数の利用動向と今後の対応について(案)
総務省「電波の利用状況調査」等を踏まえたJARLの対応
この議題は、8月31日に総務省が公表した「令和7年度電波利用状況調査及び電波の有効利用の程度の評価結果」に、アマチュア無線に関して「1.2GHz帯をはじめ、アマチュア無線は全体的に減少傾向。アマチュア無線については、ワイヤレス人材育成の裾野を広げる取組を進めるとともに、国際的な電波の利用動向、他の新たな電波システムの需要やアマチュア無線の態様等を踏まえ、将来的なアマチュア無線全体の周波数割当ての見直しや更なる共用の推進に向けた検討を引き続き進めていくこと」との記載があることから、JARLとしても総務省の意向も踏まえた対応が必要ではないか、という趣旨の協議(公開された理事会報告の後半「別紙1」にJARLの対応に関する提案資料あり)。
協議の結果「(1)JARLとして情報収集を行うこと、(2)上記提言書等で挙げられているアマチュア無線界が取り組むべき課題への対応状況を整理・検証すること、(3)周波数利用の活性化に向けた施策について、コンテスト委員会及びアワード委員会に検討を諮問すること」を承認。
★第2号議題:
クラウドファンディングを活用した広報及び青少年支援事業の実施について
山内常務理事の提案による、アマチュア無線の普及啓発及び青少年支援・広報を目的とした「クラウドファンディング」の活用案について審議。
提案では、クラウドファンディングは単なる資金調達手段としてだけではなく、アマチュア無線の魅力や社会的意義を広く発信する広報活動及び普及啓発活動としての効果も期待できるとし、前回の理事会ではクラウドファンディングではなく、既存の賛助会員制度を活用した「100周年特別賛助会員」として実施する方針が進められているとの話があったが、特別賛助会員はアマチュア無線家向けの無線機等、クラウドファンディングは無線家に限らず広く一般を対象とした返礼品とすることにより棲み分けは可能。クラウドファンディングをやめることなく実施することについての協議をお願いしたいという趣旨だった(公開された理事会報告の後半「別紙2」に支援額と返礼品の想定案、目標金額の考え方などを含む提案内容の記載あり)。
協議の結果、クラウドファンディングをJARLによる広報活動につなげる事業として実施すること、100周年記念事業(ワーキンググループ)とは切り離して実施することが決まった。
★第3号議題
ARDC助成金の受入れ及び青少年育成事業の実施について
アマチュア無線界などの青少年育成や技術人材育成の活動を支援する米国の団体「ARDC(Amateur Radio Digital Communications)」から20万7,082ドル(約3,313万円)の採択を受けたJARLの青少年育成事業についてを審議。JARLは同事業を①広報の拡充、②体験運用の拡充、③学校クラブの機材支援(40校)、④18歳以下の資格取得支援(250名)、⑤開局支援の5つから構成し、うち①②はJARLの予算で支出するという計画だ。
審議の結果、ARDC助成金の受入れと青少年育成事業の実施について、出席理事全員の賛成で承認された。
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なお報告事項の中で、ハムフェア実行委員でもある山内常務理事から「ハムフェア2027」の日程を理事会として決議していただきたいとの提案があり、令和9(2027)年8月28日(土)と29日(日)の開催予定を全員異議なく承認。また森田会長からはハムフェア前日の8月27日(金)にJARL創立100周年記念式典を計画しているとの報告もあった。
●関連リンク:第88回理事会報告(JARL Web 会員専用ページ ※要・登録パスワード)
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