さまざまなものとアマチュア無線と技術を革新することを目的に活動するサークル「秋葉原技研」(JS1YJY)が、ソフトウェアブランド「PS Ham-ware」の新作として、RTTY用通信ソフトウェア(Windows版)「PSRTTY」の公開を開始した。FT8の通信用ソフトウェア「WSJT-X」を設定した経験のある人が、RTTYにも取り組みやすくすることを目指して開発されたもので、現状では各メーカーの主要モデル22 63機種(USBケーブル1本でPCと接続して運用できる無線機が中心)に対応しているという。オープンソースソフトウェアなので、誰でも無料(ただし自己責任)で使用できる。
※10月9日夜、記事末尾に最新情報を追記しました

PSRTTY公式サイト
秋葉原技研のメンバーであるJH1HST 田仲氏から届いたRSRTTYに関する情報(10月3日時点)を一部抜粋・補記で紹介する。なお最新情報は本記事末尾の追記を参照のこと。
このたび、秋葉原技研のソフトウェアブランド「PS Ham-ware」から、Windows用RTTYソフト「PSRTTY」を公開しました。
今年10月17日(土)9時JSTから10月19日(月)9時JSTまで、100周年記念アクティビティコンテストの対象でもある「JARL World Wide RTTYコンテスト」が開催されます。しかしRTTYに初めて挑戦する際は、無線機とソフトウェアの設定に苦労するという声を聞き、実際、私自身も同じ経験をしました。
そこで、この機会に「JARL World Wide RTTYコンテスト」に参加する方の入口を作りたいと思い、PSRTTYを開発しました。急ぎの開発ではありましたが、先日の「CQ WW RTTY DXコンテスト」で実際に運用し、調整を重ねて公開に至りました。
<PSRTTYの特徴>
★対応無線機は22機種
PSRTTYは、FT8でWSJT-Xを設定した経験がある方が、RTTYにも取り組みやすいことを目指したソフトです。USBケーブル1本でPCと接続して運用できる対応無線機を中心に、22機種を選択できます。
対応無線機一覧:
https://2jp.org/ps/psrtty/radios.html
このうち、実機で動作を確認できた機種は、アイコム IC-7100、IC-705、IC-7610、IC-7300、IC-7300MK2、および八重洲無線 FTX-1 Fieldです(対応条件や確認状況は上記ページに掲載しています)。
★周波数の操作を見渡しやすく
「コントロール」画面に周波数入力、バンド選択、ジョグ、STEP、NB・NR・NOTCH、FILTERをまとめています。周波数や対応するフィルターの操作を一つの画面で確認できます。

PSRTTYのメイン画面とコントロール画面
★RTTYの同調を軌跡でも見る
メイン画面の「クロススコープ」ボタンから、受信音のMARKとSPACEを別ウィンドウで表示します。細い楕円が縦横にそろう状態が同調の目安です。
各方向の最新と1つ前の軌跡を重ね、前の輪が約0.7秒で薄く消えます。メイン画面のスペクトラム幅は変わりません。Ver0.85では受信音のずれを示す「C同調」も追加しました。

同調に便利なクロススコープ搭載
★サブデコ(サブデコーダー)で別の信号も受信
メインのデコードとは別に、受信専用のA・Bを動かせます。スペクトラム上でAは赤、Bは青。2つの受信位置とそれぞれの受信文字を見比べられます。
自動スイープで信号を探すほか、位置を手動でも調整できます。受信行をクリックすると、判定できた相手局のコールサインをメイン画面のCALL欄へ取り込めます。
※サブデコは受信専用です。送信やQSOの自動記録は行いません。

サブデコーダーも搭載
★複数の無線機をProfileで切り替え
無線機・音声・自局情報などの設定をProfileごとに保存。最大6件まで登録でき、メイン画面右上のボタンから使う無線機の設定を切り替えられます。
接続中に切り替えた場合は、いったん切断して切り替え先への接続を試みます。接続できなかった場合も、選んだProfileのまま未接続として表示します。
※設定画面でProfileのコピー追加、名前変更、削除ができます。旧版の設定はProfile1として引き継ぎます。

複数の無線機をProfileで切り替えられる
さらに、受信・送信から交信記録までを一つのソフトで扱い、ADIF形式のログやコンテスト提出用のCabrilloファイルを出力できます。提出ファイルは、出力後に内容を確認していただく必要がありますが、作成の手間を減らせると思います。
初めての方向けに、PCと無線機の準備から交信、ログ提出までを画面付きで案内する特設ガイドをHTML版とPDF版で用意しました。PSRTTYのWebサイトのトップページ上部にリンクがある『PSRTTYをセットして「JARL WW RTTYコンテスト」に参加しよう!』コーナーをご覧ください。

ソフトウェアと無線機の準備から、交信やログ提出まで説明した『PSRTTYをセットして「JARL WW RTTYコンテスト」に参加しよう!』コーナーが便利だ
また、このソフトウェアを使用しての動作報告も歓迎しています。PS Ham-wareの問い合わせフォームはこちらです。
「JARL World Wide RTTYコンテスト」開始までの間、私もHF帯でRTTYの試験運用をしていると思います。見つけていただけましたら、よろしくお願いいたします。
<先行協力のVer0.8x系をご利用の方へ>
最新版 Ver1.07への更新は、アプリ内のバージョンアップ機能を使わず、Ver1.07の全ファイルを既存フォルダーへ上書きしてください。ログデータなどを残したまま更新できます。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
PSRTTYの詳細等は下記関連リンク参照のこと。
<情報追記 2026年10月9日>
秋葉原技研のメンバーであるJH1HST 田仲氏から10月8日に下記の最新情報が寄せられた。
★RTTYコンテストが近いこともあり、少しでもRTTYに興味を持っていただければと思い、受信した文字を感熱紙に印刷する「RTTYプリンター」を開発・公開しました。RTTYの実音をそのままテレタイプライターとして印字するものです。githubを介して回路図もソースも公開しています。これも自己責任ですがオープンソースです。
RTTYプリンター紹介ページ→ https://2jp.org/ps/psrtty/printer.html
★「PSRTTY」はユーザーの皆様から動作確認情報やご要望が寄せられ、機能追加・改善を重ねて、10月8日現在の最新バージョンは「Ver1.11」となっています(更新履歴はここをクリック)
Ver1.11では、おもにインターフェースの改善と受信感度関係の調整、ダイレクト送信系の見直し、対応機種が63機種に増え、日本語と英語だけでなく、ロシア語、中国語、韓国語にも対応しました。
★「PSRTTY」の実機動作確認情報を募集しています。対応機種63機種のうち実機での動作確認が未確認の機種について、その機種で初めて確認報告をいただいた方には、ご希望があれば「RTTYプリンター」のベース基板を1枚プレゼントすることにしました。既にご報告いただき、お礼の返信をお送りした方も対象です。ご連絡をいただければと思います。詳しくは、下記ページ末尾の「実機確認報告のお願い」に掲載しています。
対応無線機・実機確認報告のご案内(ページ下方)→ https://2jp.org/ps/psrtty/radios.html
●関連リンク:
・PSRTTY(PS Ham-ware / AKIHABARA-GIKEN)
・PSRTTYをセットして「JARL WW RTTYコンテスト」に参加しよう!
・PSRTTYのFAQ
・PSRTTYのダウンロード
・PS Ham-wareシリーズとお問い合わせ・フィードバック
・JARL World Wide RTTYコンテスト(JARL Web)
・秋葉原技研
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