日本の南にある、大型で非常に強い台風26号が、2・1・7エリア方面へ近づく可能性が高まりつつある。気象庁によると、10月16日(水)未明には紀伊半島沖に、その後は東海、関東、東北へ接近、上陸する可能性もある。関東方面に近づく台風としては「10年に一度クラス」の勢力と言われているので、万全の注意が必要だ。
気象庁が10月14日09時50分に発表した情報によると、台風26号は、南大東島の南東約600kmを1時間におよそ20kmの速さで北北西へ進んでいる。中心の気圧は930hPa、中心付近の最大風速は45m/s、最大瞬間風速は65m/sで、中心から北側700km、南側600km以内では風速15m以上の強い風が吹いている。
この台風は今後進路を北北東に変え、10月16日09時には伊豆諸島近海、北緯33度35分、東経139度30分を中心とする半径330kmの円内に達する見込みだ。中心の気圧は955hpa、中心付近の最大風速は40m/s、最大瞬間風速は50m/sが予想され、予報円の中心から半径520km以内では風速25m以上の暴風域に入るおそれがある。
予報円を見ると、紀伊半島沖から東海道岸を進み、16日朝には東日本の太平洋岸にかなり接近する見込みだ。気象予報会社のウェザーニュースでは「関東に最接近中の16日15時で960hpa、最大風速40m/sと予想され、このクラスの台風で関東に上陸したものは2002年の台風21号で、今回はそれ以来の強さとなる可能性がある」と警告している。
勢力が非常に強く暴風域も大きいため、最新の情報に注意しつつ、進路にあたるエリアでは、アンテナやタワーの強風に対する備えは今日(14日)のうちに行い、万一の停電のためにバッテリーやハンディ機の準備、受信機やラジオなどの情報収集手段の確保を早めに進めておきたい。
●関連リンク:台風情報(気象庁)
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