2016年8月24日(水)の午前3時36分(現地時間。日本時間で同日午前10時36分)にイタリア中部で発生したマグニチュード6.2の大地震では、家屋多数が倒壊し240人以上の死者が確認されたと報じられている。この救援活動を支援するため、現地ではアマチュア無線による非常通信が行われている。一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、非常通信周波数7.060MHz付近に混信を与えないよう、周波数を空けておくように注意喚起を促している。
JARLでは、「イタリアの非常通信に混信を与えないように、7.060MHz付近の周波数を空けておくよう願いします」というアナウンスを8月25日に行った。
また、全国ネットワーク・非常通信のためのロールコール「Team7043」のメーリングリスト宛てに、当日の日本時間17時過ぎ、イタリアのNicola Sanna(I0SNY)氏から「7.060kHzで非常通信を行うので周波数をクリアにして欲しい」との投稿があった、という情報がhamlife.jpに届いている。
なおARRL NEWSによると、アマチュア無線のボランティアによる被災地支援の通信も行われており、IARU第1地域の非常通信コーディネーターは7060kHz±10kHzをクリアにしてほしいと呼びかけているほか、現地では7045kHz、3580kHz(PSK)、3643kHzでも非常通信が行われているいるという。
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<ボランティアという位置づけだが、免許人が状況に応じて柔軟に>総務省、「アマチュア局による非常通信の考え方」を公表
●関連リンク:
・NEWS FLASH「イタリア中部地震で非常通信(混信や妨害を与えないように注意してください)」(JARL Web)
・全国ネットワーク・非常通信のためのロールコール「TEAM7043」
・Amateur Radio Volunteers Assisting in Italian Earthquake Response(ARRL NEWS)
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