2023年8月19~20日に開催された「ハムフェア2023」の会場で、アンテナメーカーの第一電波工業が参考出品した製品(8種類)をまとめて紹介しよう。なお同社は今回のハムフェア開幕に合わせて、2023年8月版の最新カタログ(PDF)版の公開も開始している。
「ダイヤモンドアンテナ」のブランドで知られる第一電波工業は、毎年ハムフェアの会場で多数の参考出品を展示している。今年の「ハムフェア2023」の同社ブースではモービルアンテナを中心に8種類の参考出品が登場し、来場者の注目を集めていた。以下、順番に紹介していこう。
★「KF-01(仮称)」給電点嵩上げパイプ
トランク・ハッチバック・ミラーステーなどの基台に取り付けて、アンテナ給電点の嵩上げが可能になる便利なパイプ。
★SD330用 1.9MHz帯オプションコイル(名称未定)
電動スクリュードライバー式アンテナでは初めて、1.9MHz帯のオンエアを可能にした。SD330にこのコイルを追加することにより1.9~30MHzまで運用可能になる。ただしSD330の専用コントローラー(SDC1)はプログラムの変更が必要になるため流用不可。重量と全長が大きくなるため、走行中の使用も不可。モービル半固定もしくは、固定局連用を想定。
・周波数:1.9MHz帯
・耐入力:200W(SSB)
・全長:約2m(1.9MHz帯同調時)
・重量:約1.7kg(SD330本体重量を含む)
・接栓:M-P
※その他の仕様は未定
★「HF217(仮称)」7/21MHz帯デュアルバンドアンテナ
モービル半固定や固定局運用を想定したモデル。アンテナを大型化することにより、21MHz帯の広帯域化と耐入力向上を狙っている。7MHz帯も調整機構を設けている。
・周波数:7/21MHz帯
・形式:1/4λ
・全長:約1.67m
・重量:約670g
・接栓:M-P
※その他の仕様は未定。年内発売開始か?
★「CR627S(仮称)」50(FM)/144/430MHz帯 高利得3バンドモービルアンテナ
かつて一世を風靡した「CR627」の面影を残す復刻モデル。
・周波数:51~52/144/430MHz
・全長:約1.4m
※その他の仕様は未定。年内発売開始か?
★「EL2ER(仮称)」144MHz帯 7/8λモービルアンテナ
以前販売していたDP-EL2Eの復刻モデル。スぺックはそのままに外観形状を変更して再現。運用にはアースが必要。
・周波数:144MHz帯
・利得:約3.6dBi
・耐入力:100W
・形式:7/8λ
・全長:約1.8m
・重量:約470g
・接栓:M-P
※その他の仕様は未定。年内発売開始か?
★「CPATU」3.5~50MHz帯 屋外設置型アンテナチューナ用エレメント
・耐入力:200W(SSB)
・耐風速:40m/sec.
・全長:約4.6m
・重量:約2.2kg
※その他の仕様は未定
★「ATE350」3.5~50MHz 屋外設置型アンテナチューナ用エレメント
以前販売していた屋外設置型アンテナチューナー用のワンタッチ伸縮型アルミポールエレメント。
・耐風速:30m/sec.
・全長:約6.5m
・重量:約2.2kg
★「CX211A(仮称)」1回路2接点の同軸切換器
現行品のCX210Aから切替耐久性を向上した製品。
・周波数範囲:DC~800MHz
・VSWR:1.2以下(500MHz以下)、1.5以下(500~800MHz)
・挿入損失:0.1dB以下(500MHz以下)、0.2dB以下(500~800MHz)
・耐入力:1kW(SWR1.2以下時)
・接栓:M-J
・重量:約580g
なお同社ブースでは、ハムフェア直前に発表したセンターローディング式小型モービルアンテナ(限定販売)「HF40CLS/HF15CLS/HF10CLS/HF6CLS」と、100~1600MHz受信対応のディスコーンアンテナ「D220S」(どちらも今秋から発売開始予定)も展示されていた。
●関連リンク:
・第一電波工業
・最新2023年8月版 アマチュア無線アンテナ・デジタル登録局・船舶・各種受信アンテナ/周辺機器 総合カタログ PDF(第一電波工業)
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