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<hamlife.jpスタッフが実測、はたして効果は?>CQオームが開発中の「IC-705用放熱パーツ」、サンプル品をテストしてみた!

 

前ページの続き)

 

 

◆測定①「ヒートシンク(大)装着」の結果について

 

・ヒートシンク(大)を取り付けたIC-705で10W連続送信を開始したところ、30分15秒経過時点で5Wへのパワーダウンが発生。このときのヒートシンクの表面温度は54.2度。

 

・さらに連続送信を続けたところ、57分40秒経過時点で温度プロテクションが動作し、送信が一時停止した。このときのヒートシンクの表面温度は58.8度。

 

・IC-705のTEMP(温度)インジケーターは連続送信開始後から徐々に温度上昇を示し、35分で下部に赤線がある“HOTゾーン”に入り、51分で赤線中の目盛り7に到達。その6分40秒後(57分40秒)に温度プロテクションが動作した。どうやら赤線の目盛り7になると温度の限界が近いようだ。

 

温度プロテクションが動作したIC-705。送信を示す左上の「TX」が赤色から黒色に変化して送信停止。このとき右下のTEMP(内部温度インジケーター)は下部に赤線がある“HOTゾーン”の7目盛り目になっていた

 

測定①の経過時間と温度変化

測定①の計測結果。10Wの連続送信で30分まではパワーダウンが起きなかった

 

◆測定②「IC-705背面剥き出し」の結果について

 

・測定①の終了から5時間経過後に実施。背面を剥き出し(純正バッテリーパックも非装着)にしたIC-705で10W連続送信を開始したところ、20分40秒経過時点で5Wへのパワーダウンが発生。このときのヒートシンクの表面温度は58.6度。

 

・さらに連続送信を続けたところ、30分15秒経過時点で温度プロテクションが動作し、送信が一時停止した。このときのヒートシンクの表面温度は64.2度。

 

・IC-705のTEMP(温度)インジケーターは連続送信開始後から徐々に温度上昇を示し、22分で下部の横線が赤い“HOTゾーン”に入り、29分で赤ラインの目盛り7に到達。その後1分少々で温度プロテクションが動作した。

 

測定②の経過時間と温度変化

測定②の結果。測定①と比較すると、5Wへのパワーダウン、温度プロテクションの作動ともに早く、あっという間に限界が来る印象だ

 

IC-705の「TEMP(内部温度)目盛り」の変化

IC-705のTEMP表示の比較。下部の横線が赤い“HOTゾーン”の「7目盛り目」が点灯してしばらくすると、温度プロテクションが動作して送信が自動停止した

5Wにパワーダウン後も連続送信を続行。内部温度を示すTEMP表示は、下部の横線が赤い“HOTゾーン”の5目盛りまで上昇中

 

 

◆今回の測定で確認できたこと

 

☆ヒートシンク(大)の使用で、連続送信時の温度上昇は緩やかになる。

 

☆ヒートシンク(大)の使用により、5Wにパワーダウンするまでの時間を非装着よりも9分35秒(約1.46倍)延長することができた。

 

☆ヒートシンク(大)の使用により、温度プロテクションが動作するまでの時間を非装着よりも28分25秒(約1.97倍)延長することができた。

 

縦軸と折れ線グラフ内の数値は温度(℃)、横軸は経過時間(分)。青線のヒートシンク(大)装着時は温度上昇が緩やかで、5Wにパワーダウンや温度プロテクションが動作するまでの時間が遅くなることがわかった

 

 

<考察と注意点>

 

・実際の移動運用では連続送信をこれだけ長く行うことはないと思われる。実運用においては10Wから5Wにパワーダウンするまでの時間や、温度プロテクションによる送信停止が起きるまでの時間は、もっと遅くなると考えられる。

 

・今回の測定はhamlife.jpスタッフ宅で一定条件(気温、測定開始時の無線機内部の温度、周波数/電波型式、計測機器)のもので行った結果で、条件が変われば変化することが考えられるので、参考程度にしていただきたい。

 

・これからサンプル品の貸し出しを受ける無線系ブロガーやYouTuberの方は、
 ①実際の運用(自宅運用、移動運用)でヒートシンクを使用すると、温度変化やパワーダウンまでの時間はどうなるか?
 ②異なる周波数やモード(例:SSB、CW、FT8、50/144/430MHz帯)ではどうなるか?
 ③ヒートシンク(小)を装着した場合の放熱効果はどうか?
 ④市販の「IC-705用クーリングファン」装着時との効果比較
 ⑤ヒートシンク周囲の温度をサーモグラフィーで撮影し、温度変化を視覚的に表してみる
 --といった点をぜひ実験していただきたい。

 

 

 なお、この測定結果はサンプル品の返却時にCQオームに伝えた。同店は「貴重なデータをありがとうございました。改善点などを技術部でも検討いたします」と述べている。

 

 

こちらの記事も参考に↓
< “自身のブログや動画にテスト結果を掲載する” ことが条件>CQオーム、IC-705などに使える新開発の「放熱パーツ」のサンプル品を無料貸し出し

 

 

 

●関連リンク:
・OHM-DRAGON-FIN、最終テスト中!(CQオーム Facebookページ)
・OHM-DRAGON-FIN-S ※ハンディ機用Sタイプ(CQオーム)
・OHM-DRAGON-FIN-L ※IC-705用Lタイプ(CQオーム)

 

 

 

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