NASAの宇宙飛行士マイク・ホプキンス氏(KF5LJG)は、国際宇宙ステーション(ISS)内で3月8日~9日にアマチュア無線の「ハムビデオ」システムを設置し作動させた。ホプキンス氏はこのあと、ロシアの宇宙飛行士とともにソユーズ宇宙船に搭乗し3月10日に地球へ帰還した。このシステムは2.4GHz帯を使用したデジタルテレビで、ISSの欧州実験棟である「コロンバス」モジュールの乗組員や実験棟内部の動画を送出することができる。コールサインは「OR4ISS」、出力はおよそ10W(EIRP)で、地上で受信されたDATV信号は、英国のBritish Amateur Television Club(BATC)サーバーによって、全世界にWebで発信された。
「ハム・テレビ・チームミッション成功おめでとう!」と、NASAのために活躍したARISSインターナショナル会長 フランク・バウアー氏(KA3HDO)は言った。 「複数のイタリアの局が、ビデオとオーディオ・ダウンリンクを受信することができた」。ISSに搭載したビデオカメラと送信機が「ハムビデオ」と呼ばれ、すべてのデジタルテレビ、オーディオ・ダウンリンクとFMボイス・アップリンク・システムが「ハムテレビ」と呼ばれていると、彼は説明した。
ARISSは、世界中にあるいくつかの地上局を選び、送信機とカメラをオフにし、いわゆる「ブランク・トランスミッション」モードの受信報告を提供させている。 これらのブランク・トランスミッションは4月12日に設定された次の試運転ステップまで続き、ARISSはその報告レポートを呼びかけている。 (ARRLニュース 3月12日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL )
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・「“Ham Video” Transmits Live Images of Astronaut Mike Hopkins, KF5LJG, From the ISS」ARRL NEWS
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