この夏、東京都あきる野市がヤフオクで実施した「官公庁オークション」に、八重洲無線の50/144/430MHz帯FMトランシーバー「VX-8D」の中古品が出品されていた。すでに入札は終了しているが、アマチュア無線家から見ると、その落札価格は驚きに値するものだった。
官公庁オークションには、「インターネット公売」と「公有財産売却」がある。前者は税金滞納者から差し押さえた品物を現金化するもので、後者は自治体が所有している物品などを売却処分するもの。今回は「インターネット公売」として、東京都あきる野市が中古品の「VX-8D」を出品した。すでに入札期間は終了し、21件の入札で無事に落札されたようだ。
八重洲無線「VX-8D」は、50/144/430MHz帯のトリプルバンドハンディトランシーバーとして人気が高い。水深1mへ30分間沈めても、内部に浸水することがない防浸形IP×7相当のボディーや、オプションの高精度12ch GPSユニットを装着すれば、APRSにも対応できる。
ここで驚くのがその落札価格。あきる野市側が設定した、今回のオークションの見積価額は「8,000円」だったが、実際の落札価格はなんと40,600円!だったのだ。VX-8Dの定価は61,800円、Amazonなら新品が36,800円で購入できる(9月23日現在)のである。ハンドマイクや周波数バイブルが付いてはいたが、逆に本来は標準装備であるはずの充電器や、50MHz帯用のアンテナ延長エレメントは付属していなかった。にもかかわらず、ちょっとビックリの落札価格といえるだろう。
●関連リンク:
・ヤフオク 官公庁オークション「50/144/430MHzトリプルバンドFMトランシーバー VX-8D」
●いったん広告です: