第四級、第三級アマチュア無線技士の養成課程講習会や、上級ハム国試受験のための通信教育講座を開催している株式会社キューシーキュー企画が、既報の第一級・第二級アマチュア無線技士国家試験に続き、過去5年分の各級特殊無線技士国家試験における「申請者数」「実際の受験者数」「合格者数」「合格率」のデータをグラフで公開した。中には“合格率ほぼ100%”の資格や、受験者が“全国でわずか30人程度”という資格もあり、興味をそそられる。
キューシーキュー企画は先日、Webサイトの中で「平成21年4月期~平成25年12月期 第一級及び第二級アマチュア無線技士国家試験受験状況」という資料をPDF形式で公開したが、これに続き「平成21年6月期~平成26年2月期 各級特殊無線技士国家試験受験状況」の資料公開も開始した。
これは日本無線協会が発表している各期ごとの特殊無線技士国試の試験結果(過去5年間、15期分)を資格別にまとめ、「申請者数」「実際の受験者数」「合格者数」「合格率(合格者数÷受験者数)」の関係をわかりやすいグラフに加工したもの。
特殊無線技士の資格は多数あるが、同社は「陸上系(1陸特~3陸特、国内電信級陸上特殊)」「海上系(1海特~3海特、レーダー級海上特殊)」および「航空特殊無線技士」に分割して資料を公開している。
ここでは興味深い3つの資格を紹介しよう。
<第一級陸上特殊無線技士>
「携帯電話業界の基地局関連業務で必須」と言われる資格。無線関係のWebサイトを見ていると、よく通信教育講座の宣伝が出現することからもニーズの高さが想像できるだろう。各期の受験者数が3,000~4,000名と多いのが特徴(とりわけ2月期に受験者が増加する傾向がある)だが、試験の難易度は高めで合格率は30%台前半に留まることが多い。
<国内電信級陸上特殊無線技士>
以前は受験者が多かったが、近年は各期とも全国で30~40名の受験者にとどまる“寂しい資格”だ。当然「電気通信術の実技試験」もあり、合格率は2割程度。人数ベースでは合格者が1桁になることも多い。
<第三級海上特殊無線技士>
受験者は毎回100名に満たないことが多いが、驚くべきことに各期の合格率は軒並み90%台後半。この5年間で「受験者全員が合格」となったケースも5回あるという驚きの資格だ。
この「各級特殊無線技士国家試験受験状況」の詳細なデータは、キューシーキュー企画のWebサイトで、ジャンル別にPDF形式のものが公開されているので参考にして欲しい。
●関連リンク:
・第一級陸上、第二級陸上、第三級陸上及び国内電信級陸上特殊無線技士国家試験受験状況 PDF(キューシーキュー企画)
・第一級海上、第二級海上、第三級海上及びレーダー級海上特殊無線技士国家試験受験状況 PDF(キューシーキュー企画)
・航空特殊無線技士国家試験受験状況 PDF(キューシーキュー企画)
・キューシーキュー企画
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