アイコム株式会社は10月30日、144/430MHz帯のD-STAR対応モービル機、ID-5100/Dの新ファームウェア「Release J2」をWebサイト上で公開した。導入するとDVファーストデータ通信に対応するほか、各種機能の追加や改善が図れるという。またクローニングソフトウェアのCS-5100も新バージョン「Revision 1.10 」も公開された。
<動画リポート>D-STARのデータ通信速度が3.5倍に!! 「DVファーストモード」をアイコムのスタッフが説明
https://www.hamlife.jp/2014/08/26/hamfair2014-douga-icom-dvfast/
アイコムのWebサイトによると、ID-5100/Dの新ファームウェア「Release J2」と、クローニングソフトウェア CS-5100「Revision 1.10」のおもな変更点は下記のとおり。
★ID-5100/Dの新ファームウェア「Release J2」によるおもな変更点
・DVファーストデータ通信に対応
・DR機能での最寄レピータスキャンの改善
・スタンバイビープ機能の選択肢に「自局宛:アラーム/高音」を初期設定として追加
・受信履歴画面の初期表示をコールサイン表示からネーム表示に変更
・受信履歴画面の表示設定を記憶するように改善
・DVモードでの録音データに交信相手との距離表示を追加
・GPSロガーの記録センテンスが選択できる設定を追加
・DATA端子からの外部GPS入力に対応
・設定データのSDカードへのセーブまたはSDカードからのロードを高速化
・市販のBluetoothヘッドセットを操作して送信した場合にビープ音が鳴るように変更
・DR機能を使ってFMレピータを選んだとき、トーン選択にトーンスケルチ(TSQL)の選択肢を追加
なおファームウェアの書き換えには、オプションのデータ通信ケーブル、OPC-2350LU、OPC-2218LUまたはOPC-1529が必要になる(OPC-2218LUを初めて使用する場合は、USBドライバーのインストールも必要)。書き換え前にWebサイト上の「ID-5100/ID-5100D~ファームアップについて~」を読んで欲しいと同社は呼びかけている。
★クローニングソフトウェア CS-5100「Revision 1.10」によるおもな変更点
・DVファーストデータ通信の設定を追加
・受信履歴のコールサインとネームを切り替えられる設定を追加
・デジタル設定のサウンド内にあるスタンバイビープの選択肢を追加
・GPS設定に外部GPSの選択肢を追加
・GPSロガーで記録する記録センテンスの選択肢を追加
・レピータリスト内のTone選択にTSQLを追加(FMレピータのみ)
なお、このほかGoogle Playサイトで公開されている、ID-5100/Dなどで使えるスマートフォン用無料アプリ「RS-MS1A」の機能もアップデートされ、「ID-5100のDVファーストデータ通信に対応」「USBボーレート設定に38400bpsを追加」などが盛り込まれたという。
●関連リンク:
・ID-5100/D ファームウェア/ドライバダウンロード
・「ID-5100/ID-5100D~ファームアップについて~」PDF
・クローニングソフトウェア CS-5100 Revision 1.10
・RS-MS1A(Google Play)
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