10月14日(水)から16日(金)まで、危機管理に関する製品・技術・サービスなどの展示会「危機管理産業展(RISCON)2015」が、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催中だ。会場内にはアイコム、アルインコ、八重洲無線、第一電波工業などアマチュア無線家におなじみのメーカーもブースを出展。同会場で初お披露目となる新製品もあった。その模様をリポートする。
危機管理産業展(RISCON)は国内最大規模の危機管理関連産業の展示会で、東京ビッグサイトの主催、東京都の特別協力で毎年開催されているものだ。2015年は366社560小間の展示が行われている。
毎年このイベントにはアマチュア無線家にもおなじみの無線機器メーカーが出展することで知られ、今年はアイコム、アルインコ、八重洲無線、第一電波工業や日本無線などがブース展示を行っていた。ではその模様を順不同で紹介しよう。
★第一電波工業
RISCON初出展の第一電波工業は、260MHz帯の消防・救急デジタル無線に対応した基地局用、車載用、ハンディ機用アンテナをはじめ、351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)のアンテナや、V・UHF帯業務無線と広帯域対応のディスコーンアンテナ各種の展示を行った。ブースの壁面には「無線デモカー(ランドローバー・ディフェンダー)」のパネルも掲示していた。
★アイコム
アイコムは特定小電力トランシーバーから消防無線機まで、さまざまな無線機器を展示。正面中央では今秋発売された4G LTE使用のIPトランシーバー・IP500HをPR。KDDIの800MHz帯LTE網を使用し、免許不要で全国どこからでも使用可能、さらに同時通話も可能という特徴から防災関係者の注目を集めていた。
★アルインコ
毎年RISCON会場で新製品や新システムの発表を行っているアルインコ電子事業部のブース。今回は特定小電力や351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)を社内ネットワークに接続して通話エリアを拡げることができる「VoIPゲートウェイ」のDK-G01P(特小)、DK-G01CR(デジ簡)を発表。両方の機器を社内ネットワークに接続すれば、会社で使っている「特小」と「デジ簡」で相互通信が可能になるという便利なシステムだ。
さらに特定小電力トランシーバーのDJ-P222L/Mを初お披露目。従来モデルのDJ-P221をグレードアップし、強化バイブレーターやイヤホン断線アラーム、スケルチのテールノイズ低減など、業務で役立つ機能を搭載している。
このほか、導入する自治体が増加している460MHz帯のアナログ署活系無線に対応した消防無線機・DJ-FU50A(ハンディ)や、460MHz帯アナログ署活系無線の送受信機能と260MHz帯消防救急デジタル無線の受令機を一体型にした車載・基地局用のDR-XF5FUも展示された。
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