株式会社JVCケンウッドは2017年12月27日、144/430MHz帯のD-STAR/APRS対応ハンディ機、TH-D74の新ファーム「Ver.1.07」を同社サイト上に公開した。今回は2つの仕様追加と8項目におよぶ不具合修正が図られている。同機種のファームウェアがアップデートされるのは5月17日に次いで7回目。またメモリーコントロールプログラム「MCP-D74」も2件の不具合を修正した新バージョン(Ver.1.03)が10か月ぶりに公開された。
●公開されたTH-D74の新ファームウェア Ver.1.07(2017年12月27日)
・アップデート内容:Ver.1.06→Ver.1.07
1. DV/DRモードで相手局の送信開始時の無線部ヘッダ情報を取得できなかった場合、データフレームの再送ヘッダ情報により相手局コールサインなどの割り込み表示をおこなうように仕様を追加。
2. Reflectorメニューの「Link to Reflector」で、「REF」と同様に「DCS」、「XRF」も接続コマンドとして設定できるように仕様を追加。
3. トレインチャンネルが正しく登録できない場合がある不具合を修正。
4. 音声録音中に再起動する場合がある不具合を修正しました。
5. 周波数ダイレクト入力が正しく完了しない場合がある不具合を修正。
6. 非データバンド側でトーンアラートが解除されない場合がある不具合を修正。
7. FMモード以外でトーンスケルチが解除されない場合がある不具合を修正。
8. DV/DRモードで相手局の速度が正しく単位換算されない場合がある不具合を修正。
9. DV/DRモードでファストデータが送信できない場合がある不具合を修正。
10. FMモードでトーン機能がOnのとき、Bluetooth オーディオデバイス(ヘッドセットなど)から受信終了時にビープ音が出力される場合がある不具合を修正。
●公開されたMCP-D74の新バージョン Ver.1.03(2017年12月27日)
・アップデート内容:Ver.1.02→Ver.1.03
1. MCP-2A、MCP-4A、MCP-6Aで作成したデータファイル(*.mc2, *.mc4, *.mc6)を正しく読み込めない場合がある不具合を修正。
2. トレインチャンネルが正しく編集できない場合がある不具合を修正。
なおTH-D74のファームウェアアップデートは、TH-D74とパソコンを市販のMicro-USBケーブルで接続して行うことができるが、事前に仮想COMポートドライバーのインストールが必要となる。詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・TH-D74 ファームウェアアップデートのお知らせ(JVCケンウッド)
・TH-D74 メモリーコントロール用プログラム MCP-D74 Version 1.03(JVCケンウッド)
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