今回、2023年8月19日(土)と20日(日)に東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開催された「アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア2023)」の会場では、海外から来場したと思われる多数の参加者を確認することができた。主催者である一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)の事前情報でも「今年は、海外の方も多数の参加が予定されています。(アメリカ、イタリア、インド、インドネシア、オーストラリア、カタール、韓国、カンボジア、タイ、ニュージーランド、 バングラデシュ、フィリピン、ブラジル、ポーランド、マレーシア)」と、各国のアマチュア無線連盟や協会などから国際課に連絡があったこと伝えている。会場でhamlife.jpがお会いした、海外からの参加者14か国の総勢39名にプチインタビューを行ったので紹介しよう。
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●エロティデスさん、娘さん、奥様 ※画像左から
(コールサインはなし)
ブラジルから日本へ移住して30年のエロティデス一家。エロティデスさんはブラジルに住んでいたときにアマチュア無線を楽しんでいたそうで、昨年10月に念願の第四級アマチュア無線技士の資格試験に一発合格! これから日本のコールサイン取得を進めるとのことでした。今回は奥様と娘さんと一緒に、メーカーブースを回って新製品などの情報収集に訪れたそうです。
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●Ivanさん(HL5BBD)
ハムフェアには2013年から5~6回来場しているというIvanさん。韓国では集合住宅に住んでいるため、ベランダに簡単に設置できるようなアンテナを探しに会場を見て回っていたそうです。「韓国では集合住宅に住んでいる割合が6割。アンテナを設置するのがだんだんと難しくなってきている」と話してくれました。
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●Jangさん(DS2DAU)、Laurentさん(HL2/F4AAR) ※画像左から
韓国人のJangさんと韓国在住フランス人のLavrentさん。Jangさんは今回が初めてのハムフェアということでした。一方のLavrenさんは、今回が3回目になるそうです。今回の戦利品は中古のトリオ製スタンドマイクや中古無線機(八重洲無線のFT‐290)など。とても良い買い物ができたとご満悦でした。
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●曽さん(BX6ACM)、林(リン)さん、陳さん(BX6ABC) ※画像左から
台湾のアマチュア無線家3人。今回が4回目のハムフェアの陳さんは、小型でコンパクトなアンテナMLA(マグネチック・ループ・アンテナ)などを紹介する出展者「MLA48」のブースメンバーの一人として来場。曽さんと林さん(コールサインなし)は初めて来場とのことでした。。
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●Ria Jairamさん(N2RJ/JK1UNN)
Riaさんは、ARDC(Amateur Radio Digital Communications)の出展メンバーとしてアメリカからハムフェアに初参加。日本のコールサインも取得したそうです。YL局をはじめ、たくさんの人とアイボールQSOを楽しんでいました。
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●Bernardさん(DL2GAC)
日本に初めて来たのは1976年で、今回が2回目の来日だそうです。ドイツではDXクラブにも所属して活躍しているBernardさん。活気あふれる会場を回って、初めてのハムフェアを楽しんでいた様子でした。
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●佐藤さん(JQ1NDH)、Ericさん(W0TT) ※画像左から
赤いTシャツがとってもお似合いのアメリカから来たEricさん。今回は東京に住んでいる娘さんとの再会と、ハムフェアを楽しみに来日しました。とても気さくな性格で、ジャンクブース前でたまたま横に居合わせた佐藤さんとは初対面ながらも、無線機の話で大盛り上がりして仲良くなったということでした。アメリカではDXクラブに所属していてCWコンテストを楽しんでいるそうです。
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●嘉納さん(JG1ITH)、Geneさん(K5GS)、Geneさんの奥様 ※画像左から
ラジオ番組を通じてアマチュア無線の楽しさを伝えようと集まった有志が運営する「ハムのラジオ」のRioこと嘉納さんにインタビューを受けていたGeneさん。ハムフェアは2004年に初めて訪れて今回が2回目です。2024年1月から2月にかけて計画してる無人島のクリッパートン島DXペディション(TX5S)に参加する予定で「電気もないので発電機を担いで行くんだ」と意気込みを話してくれました。
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●Ray Novakさん(N9JA)
アイコムアメリカ(ICOM AMERICA inc)営業担当のRayさん。ハムフェア会場では海外から来ている人に「ぜひウチの新製品を見て行ってくれ」と案内していた。取材を申し込んだhamlife.jpスタッフの腰に付けていた無線機を見て「おや? 君が腰にあるトランシーバーはアイコム製ではないから取材NGだよ。あはは、冗談だよ。今度はアイコムの無線機を付けてきてくれよ」と明るくインタビューに答えてくれました。
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●Adrianさん(KO8SCA)
情熱的なDXerとして有名なAdrianさん。南氷洋の“世界で最も人里離れた孤島”と言われるノルウェー領のブーベ島。今年1~2月、世界中のDXerが運用を待ちわびたブーベ島DXペディション(3Y0J)に参加したメンバーの一人です。その様子は月刊誌「CQ ham radio」2023年5月号に掲載。その写真を撮影したのがご本人ということでした。
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●女性はコールサインなし、6L5RJVさん ※画像左から
ハムフェアの会場内で来場者の目をひいていたのがKARL(韓国アマチュア無線連盟)のお二人。韓国の民族衣装のチマチョゴリ(女性)とパジチョゴリ(男性)を身に着け、ブースを訪れた人からひっきりなしに写真撮影を求められていました。
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●Aurelioさん(M0OXN)、Oltoliniさん ※画像左から
お2人ともイタリア人で、男性はイギリスのコールサインで開局。女性は免許を持っていないということでしたが、お父さんがIK2OXWというコールサインをお持ちだそうです。現在、ワーキングビザで日本の会社で働いているということでした。
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●Philipさん(VK3MB)、Tonyさん(VK3TZ)、Glennさん(VK3YY) ※画像左から
オーストラリアからお見えになった3人組。Tonyさんは初めてのハムフェアだそうですが、PhilipさんとGlennさんは今回で3回目になるそうです。アイコムと八重洲無線のブースを見てきて満足げ。「これからジャンク品を並べているブースを見て回るんだ」と、楽しみにしていると話してくれました。
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●Andrewさん(VK5XFG)、Alexさん(K6VHF)、Johannesさん(5T5PA、PA5X) ※画像左から
オーストラリア、アメリカ、そしてアフリカ大陸の西側に位置するモーリタニアから訪れたというアマチュア無線家の皆さん。初めてのハムフェアを楽しんでいました。
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●Morganさん(ON4MOD)
今回のハムフェアにはM17プロジェクト(音声/データの通信プロトコル)の出展ブースのメンバーの一人としてベルギーから参加していました。
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●Chelseaさん(KF0FVJ)、Wojciechさんの奥様、Wojciechさん(SP5WWP) ※画像左から
M17プロジェクト(音声/データの通信プロトコル)の出展ブースのスタッフとして参加するため、Chelseaさんはアメリカから、Wojciechさんご夫妻はポーランドから、初めてハムフェアを訪れたそうです。
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●Bernawiさん(9M2IR)
マレーシアのアマチュア無線連盟(MARTS)会長のBernawiさん。今回で4回目のハムフェア参加になるということでした。毎回、熱心に会場内を見て回ることを楽しみにしているということで、今年は山岳移動の装備やアンテナ、アワードなどを紹介していたSOTA日本支部のブースが印象に残ったそうです。
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●Guy DeSimoneさん(VK3GUY)
ジャンク品に興味があるというオーストラリアからお越しのGuyさん。今回が3回目の来場で、熱心に出展ブースをチェックしていました。
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●JayCieさん(E20NKB)
2013年からコロナ禍だったときを除いて、毎年タイからハムフェアに参加しているそうです。
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●Sok Oeunさん(XU7AKM)
カンボジアのアマチュア無線グループ(CARG)の代表を務めるSokさん。ハムフェアは、今回が2回目となるということでした。
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●Kharumon Songritさん(E21NCL)
タイから初めてハムフェアに来られたそうです。
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●Kohさん(VK6XC)と息子さん(JJ1BOD/VK6TIM) ※画像左から
オーストラリアから訪れた親子のアマチュア無線家。Kohさんは3回目、息子さんは2回目のハムフェアになるそうです。
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●DS1UIXさん
韓国から初めてハムフェアに来たということでした。1週間ほどの日本滞在中に箱根にも行ってきたそうです。残念ながら顔出しはNGでしたが、日本語がとても上手なアマチュア無線家でした。
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●Ismailさん(9W6FIL)
マレーシアのアマチュア無線連盟(MARTS)の出展メンバーとしてハムフェアに初参加したIsmailさん。
●関連リンク:
・ハムフェア2023インフォメーション(JARL)
・ハムフェア2023盛大に開催される(JARL Web)
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