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<日本に入感した海外FM・TV局のデータを集大成、全552ページの大ボリューム>JVUDXC、「TV-FM 受信ガイド 2024」をPDFで無償公開

日本を含む全世界の“30MHz以上の放送波のDX受信”を愛好するサークルとして知られる、JVUDXC(Japan V・UHF DXers Circle)が、データブック「TV-FM 受信ガイド 2024」PDF版の無料公開を開始した。異常伝搬などで前年までに日本国内で受信した海外のFM放送やテレビ局を国・地域別、周波数順でリストアップし、研究と解説を加えた超大作だ。これまで一般向けのPDF版無償配布は「受信編」のみだったが、周波数など各種データなどを満載した「資料編」が昨年と一昨年に続いて特別公開され、総ページ数は552ページ(+Excelデータ)という大ボリュームになっている。今年もまもなく本格的なEスポシーズン、この1冊で海外のテレビやFM局のDX受信を楽しんでみてはいかがだろうか。なお現在、JVUDXCでは新規会員を募集している。入会者には会報「OVER-HORIZON」が毎月届けられる。

 

 

JVUDXCが過去に頒布していた、日本における海外TV/FM局の受信ガイドブック類(いずれも現在は絶版)

JVUDXCが過去に頒布していた、日本における海外TV/FM局の受信ガイドブック類の一例(いずれも現在は絶版)

 

 

 日本におけるTVやFM放送のDX受信を研究している「JVUDXC」は、発足から40年以上となる歴史あるサークルだ。これまでは年1回、会員たちが前年(および過去)に日本で受信した海外TV・FM局のデータを集大成した冊子を制作・頒布してきたが、2012年からは冊子での刊行を休止しPDF版で無償提供を行っている。その最新版となる「TV-FM 受信ガイド 2024」が4月28日に公開された。

 

「TV-FM 受信ガイド 2024」受信編PDF表紙

 

 従来、一般向けに公開されていたのは、前年までの受信局を国・地域ごと、電波伝搬形式ごとに整理した「受信編」のみだったが、昨年と一昨年は同会設立40周年の記念事業として、国内FM、TVリスト・住所録、韓国・中国・台湾・ロシアのFM周波数リストなどの最新情報を掲載した「資料編」も公開。これが好評だったことから、今年も引き続き会員外にも資料編を無償配布することにしたという。その結果、ダウンロードできるPDFファイルの全ページ数は「552ページ」と昨年同様の大ボリュームになっている。PDFファイルは次のようなカテゴリーに分割されている。

 

★「TV-FM 受信ガイド 2024」の構成

 

<受信編>全258ページ

01 表紙・目次・凡例(3ページ)
02 大韓民国(18ページ)
03 朝鮮民主主義人民共和国(4ページ)
04 中華人民共和国FM(106ページ)
05 中華人民共和国TV(14ページ)
06 中国香港特別行政区・マカオ特別行政区(1ページ)
07 中華民国(台湾)(10ページ)
08 ロシア連邦(旧ソ連諸国を含む)(21ページ)
09 東南アジア・南アジアFM(40ページ)
10 東南アジア・南アジアTV(7ページ)
11 オセアニアFM(7ページ)
12 オセアニアTV(2ページ)
13 その他の国々(25ページ)

 

<資料編>全294ページ
01 目次(1ページ)
02 韓国FM周波数リスト(10ページ)
03 中国FM周波数リスト(66ページ)
04 台湾FM周波数リスト(9ページ)
05 ロシアFM周波数リスト(xlsデータ)
06 各国チャンネルリスト(2ページ)
07 地上デジタル放送方式(1ページ)
08 NHK-FM周波数リスト(14ページ)
09 国内民放FM放送局周波数リスト(15ページ)
10 コミュニティ放送局周波数リスト(15ページ)
11 国内FM放送局周波数リスト(46ページ)
12 県域FM放送局中継局リスト(17ページ)
13 国内ラジオ放送中継波リスト(4ページ)
14 国内中波ラジオ放送周波数リスト(8ページ)
15 地上デジタル放送チャンネル一覧(55ページ)
16 民放テレビ局ネットワーク一覧(2ページ)
17 NHK放送局・支局所在地リスト(2ページ)
18 国内民間放送局所在地リスト(9ページ)
19 コミュニティ放送局所在地リスト(16ページ)
20 日本(2023年に開局したFM局)(2ページ)

 

「TV-FM 受信ガイド 2024」のPDFより。貴重な受信データが満載されている

 

 日本の近隣諸国では、108MHz以下の周波数でテレビやFM放送を行っているところがあり、「スポラディックE層(Eスポ)」などの異常伝搬で日本でも受信できることがある。この「TV-FM 受信ガイド 2024」があれば、周波数や使用言語などから“いま聞こえている海外放送局”の正体をある程度絞り込むことが可能だ。50MHz帯や144MHz帯などのコンディション予測にも使えるだろう。

 

「TV-FM 受信ガイド 2024」のPDFは、ストレージサーバーにzip形式の圧縮ファイルで収められている。ダウンロードには“簡単なパスワード”の入力が必要だ。詳細は下記関連リンク「VHF-DX blog~海外FMを聞く~」にある「TV-FM 受信ガイド 2024 PDF版 配布」の記事を参照してほしい。

 

 

◆JVUDXCは新規会員を募集中!

 

 なおJVUDXCでは新規会員を募集している。同会からhamlife.jpに寄せられたメッセージは次のとおり。

 

『VHF-DX専門のサークルJapan V・UHF DXers Circle(JVUDXC)では、随時、会員を募集しております。現在、会員は12名と、最盛期よりはだいぶ少なくなっています。

 

 月刊会報「OVER-HORIZON」(印刷版)では、最新の受信情報、開局情報、各国TV-FM状況、会員近況などを提供しています。ネットでの情報交換が当たり前になっていますが、情報集約・閲覧の利便性など、月刊会報の効用はまだまだ健在です。

 

 TV-FM受信に興味がある方で、会費(4,000円/年)納入が可能な方なら、どなたでも入会可能です。入会を考えている方はJVUDXC代表の福永光洋氏( mitu9@muc.biglobe.ne.jp )まで連絡をお願いいたします。

 

 各国のアナログTVの多くは廃止されつつありますが、太陽サイクルの極大期を迎え、ベトナム50〜60MHz台のFM局や未だアナログTVが残るフィリピンTVの受信などが活発で、また、SDRでの帯域幅受信記録などで、TV-FM受信も新たなステージに入っています。』

 

JVUDXCの月刊会報「OVER-HORIZON」。まもなく創刊500号を迎える

JVUDXCの月刊会報「OVER-HORIZON」記事サンプル

JVUDXCの月刊会報「OVER-HORIZON」記事サンプル

 

 

 

●関連リンク:TV-FM 受信ガイド 2024 PDF版 配布(VHF-DX blog~海外FMを聞く~)

 

 

 

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