一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)と日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)は共同で、青少年にアマチュア無線の楽しさや資格取得の方法などをPRする動画を制作、2017年3月17日からインターネットの動画共有サイト「YouTube」に“JARL公式チャンネル(JARL Official)”を設けて公開を始めた。動画は3本あり、いずれも5分前後の内容。アマチュア無線家でもある女性タレント3名(JH1CBX Masaco、JI1BTL 水田かおり、JI1NYO 松田百香)が出演している。
JARLとJAIAが共同で制作した動画のタイトルは「アマチュア無線をはじめよう」。3月17日に下記の3編が動画共有サイトのYouTubeに設けられたJARL公式チャンネル(JARL Official)で公開された。
★国家試験編(4分29秒) ※下記画像をクリックするとスタート
シンガーソングライターのMasaco(JH1CBX)がナビゲート。アマチュア無線の資格を取る2つの方法(国家試験と養成課程講習会)を紹介し、国家試験や養成課程講習会の会場を訪れてリポート。また東京・秋葉原のアマチュア無線ショップも登場する。
★無線運用・イベント編(4分43秒) ※下記画像をクリックするとスタート
演歌歌手の水田かおり(JI1BTL)が、所属するFMぱるるんアマチュア無線クラブ(JQ1ZKB)が作った無線車“ZKB59号”で移動運用を楽しむ様子や、毎年夏に行われる「ハムフェア」の会場リポートを行っている。
★無線局訪問編(6分11秒) ※下記画像をクリックするとスタート
女優の松田百香(JI1NYO)と演歌歌手の水田かおり(JI1BTL)が登場。小学4年生の男の子とともに埼玉県の日本工業大学無線部(JA1YYE)を訪問し、モールス信号による無線交信や交信相手から届いたQSLカードなどを見学する。最後に髙尾JARL会長(JG1KTC)からのメッセージも流れる。
今回の動画制作の背景には、青少年の深刻な“アマチュア無線離れ”がある。「小中学生にアマチュア無線という趣味を知ってもらい、免許取得者や開局・運用者を増やしたい」というJAIAと、「会員数の増強につなげたい」というJARLの考えが一致したものとみられる。公益財団法人 日本無線協会や一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)も制作趣旨に賛同し撮影に協力した。
この動画は、若年層の視聴も多いという動画共有サイトのYouTubeに「JARL公式チャンネル(JARL Official)」を新設し、3月17日夕方から公開を開始、JARL Webのトップページ右下にもバナーが掲示された。今後は各地のアマチュア無線イベントの会場で流されるほか、JAIA専門会員である各地のアマチュア無線ショップにもDVDが配布される計画があるという。
今後の課題は、ターゲットとする青少年に動画の存在を知ってもらい、興味を持ってもらうことだろう。動画の制作関係者は「アマチュア無線家の皆さんのお近くにいらっしゃる小中学生やその保護者の方に、この動画の視聴をぜひ勧めてください」と述べている。
●関連リンク:
・YouTube JARL Officialチャンネル
・アマチュア無線をはじめよう 国家試験編(YouTube)
・アマチュア無線をはじめよう 無線局訪問編(YouTube)
・アマチュア無線をはじめよう 無線運用・イベント編(YouTube)
・JARL Web
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