このほど九州総合通信局は「平成28(2016)年度 九州管内の電波監視概況」をとりまとめて公表した。重要無線通信妨害に係る申告は、前年度(平成27年度)の158件に比べて133件と前年比で15.8%減少したものの、業務無線やアマチュア無線など一般の無線局への混信などに係る一般申告では、前年度の121件から139件と14.9%増加した。とくに一般申告ではアマチュア無線に関わるものが114件と最多で、全体の82%を占めている。
今回、公表された資料は「平成28年度 九州管内の電波監視概況」と「平成28年度の主な措置事例」。「九州管内の電波監視概況」は、「1.混信・妨害の申告状況」「2.不法無線局の措置状況」「3.電波利用環境保護に係る周知・啓発活動等」の3つに分かれている。
公表資料の「平成28年度の主な措置事例」では、
・工場内のコンプレッサから防災行政無線への混信妨害
・テレビ用受信ブースターから航空管制用無線への混信妨害
・ワイヤレスカメラから航空保安無線施設への混信妨害
・取り締まりを逃れるため車両の荷台部をアンテナとして使用していた巧妙で悪質な不法市民ラジオ
以上、4件のケースが掲載されていて興味深い。
PDF形式で「平成28年度 九州管内の電波監視概況」と「平成28年度の主な措置事例」が数値資料として発表されている。
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詳しくは下記の関連リンクから、九州総合通信局の報道発表で確認してほしい。
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先
●関連リンク:
・九州総合通信局 平成28年度九州管内の電波監視概況
・平成28年度 九州管内の電波監視概況(全体版/PDF形式)
・平成28年度の主な措置事例(PDF形式)
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