アマチュア無線が「ヤングに大人気の趣味」だった時代は遙か昔。現在は中心層が50~60代に移り、10代のハムは希有な存在になってしまった。一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)によると、2013年度に「第4級標準コース」の養成課程講習会を受講した中で、高校生はわずか「2%」しかいなかったという…。そんな中、神奈川県に住む高校2年生の女性ハムが「セーラー服とアマチュア無線」というブログを開設。自身のアマチュア無線活動を書き綴り、その明るく元気な姿が注目を集めている。
ブログ「セーラー服とアマチュア無線」を開設したのは、神奈川県相模原市のJH1CEA・綿野真菜さん(高校2年生)。もともと父親がアマチュア無線を楽しんでいたが、2011年の東日本大震災をきっかけに“家族の連絡用”として真菜さんも免許を取得。同年秋にJH1CEAのコールサインで開局。2013年には3アマの資格も取得し、430MHz帯を中心に運用をしているという。
ブログは2014年2月に開設。最初は『ブログをはじめました。まだ全部デフォルトです。今日中に頑張って可愛いブログにします。機械音痴が本気を出す日がとうとう来たのです・・・』と、不安いっぱいの様子だったが、すぐに本領を発揮し、コンテストや移動運用、交信の戸惑いなど、アマチュア無線の話題を中心に、好きな音楽や学校での出来事、バレンタインデー、ホワイトデーといった日常の話題も書き綴っている。
このブログを読んでいるアマチュア無線家からは「40年前、自分がアマチュア無線を始めた時のことを思い出しました。何でも新鮮に感じることができるのが羨ましい」「交信の戸惑いとか、今の高校生ハムも同じなんですね」といった感想があがっている。
綿野さんはhamlife.jpの取材に対し、アマチュア無線の魅力を「友達や家族と話すだけでなく、アマチュア無線を通して、遠くに住んでいる人や年の離れた人など、たくさんの人と繋がりを持てるところがとても素敵で、楽しいと感じます(^O^)」と語り、今後の目標については「CW(練習中です)が出来るようになることと、JARLの四大コンテストで1位をとることです!」と話してくれた(昨年11月に開催された「第33回東京UHFコンテスト」では、都外の部430MHz部門で1エリア第1位になっている)。
ブログについては「更新頑張ります。是非見に来て下さい♪」とのこと。またTwitterやLineでも情報発信も行い「特に同世代である中高生のハムと仲良くなりたい」と交流を呼びかけている。
●関連リンク:
・セーラー服とアマチュア無線(JH1CEA)
・Twitter JH1CEA
●いったん広告です: