陸上自衛隊が使用していた、昭和40年代の短波帯無線機「JAN/GRC-N1」+外部スピーカー「JLS-166/U」、ローVHF(Low VHF)帯の「JVRC/F(JRT-F4+JR-F2)」、周波数切替器?「JAT-F1」がヤフオクに出品された。自衛隊の装備品、とりわけ無線関連の機器は程度の良いものの入手が困難なため、軍用無線機ファンの注目を集めそうだ。
出品された陸上自衛隊の「JAN/GRC-N1」(国際電気製)は、2.0~12MHzの任意の周波数で通信が行える、A3J/A2J/A3H、出力10Wのトランシーバーだ。無線機本体のほか、外部スピーカー「JLS-166/U」、取扱説明書が付属。画像で確認する限り、外観の程度は良さそう。
出品者の商品説明には次のように記載されている。
<付属品>
・外部スピーカー(JLS-166/U)
・ハンドセット
・取扱説明書
・自衛隊の銘板は剥がされており無くなっており、シールが貼ってあります。
<受信及び動作状況>
・JST21時台にて確認
・外部スピーカーJLS-166/U使用時、7MHz帯のアマチュア無線と7.325MHz北京放送で音声を確認しました。ただし、耳での確認ですので定格の性能かどうかは不明です。
・ハンドセット及び、その他の動作は一切未確認となっております。部品の欠品や破損、故障、改造の有無なども未確認となっております。
・バンド1と3はザー音もしません。
・100kHz、10kHz、100Hzツマミは回ることを確認しました。
・空中線同期ツマミは変化します。
・タバコ臭はありませんが、キズ、汚れ、サビ、ホコリ等があります。
もう1点、同じ出品者からのもので、昭和43年(1968年)ごろ製造の、ローVHF帯に対応する「JVRC/F(JRT-F4+JR-F2)」(日本電気製)と外部スピーカー、取扱説明書のセットになっている。
こちらの商品説明は次のような内容だ。
・送受信機JRT-F4と受信機JR-F2のセット、外部SP、ハンドセット、電源コード2本のセットになります。
・JRT-F4の方は銘板がありません。取説に書き込み有り。
・組み合わせにより、JVRC/F5~F8のいずれかになりますが、詳細は不明です。
・通電を含め、動作は一切未確認です。よって部品類の破汚損や欠損、故障、改造の有無等は一切不明です。
さらに、安展工業製の周波数切替器?「JAT-F1」も出品されている。画像を見るとローVHF帯で使用する帯域別の同調セレクターだろうか。なお、こちらも程度は良好に見える。
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昨今、自衛隊の装備品、とりわけ通信機器の取り扱いは厳しく、耐用年数経過などで用途廃棄する場合は、一般へ流通しないように徹底的にハンマーが入れられる。取り扱いが比較的緩かった昭和40年代に使用されていた無線機だからこそ、このような状態で残っているのだろう。軍用無線機ファンにとってはまたとないチャンスかもしれない。
●関連リンク:
・自衛隊 軍用無線機 JAN/GRC-N1+外部SP+取扱説明書 /棚Y4AA(ヤフオク)
・自衛隊 軍用無線機 JVRC/F(JRT-F4+JR-F2)外部SP等/棚無AAB(ヤフオク)
・自衛隊周波数切替器? JAT-F1/軍用無線/棚Z1A(ヤフオク)
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