電子工作好き女性ガイド(3アマ)と行く、秋葉原「電子部品&パーツ街探検ツアー」密着ルポ 後編
いよいよ開店直後のロケットアマチュア無線本館へ。hamlife.jpスタッフにとっては何度も訪れているショップだが、ツアーの旗を持ったガイドのMさんに続いてゾロゾロと店内に入るのは新鮮な気分だ。
まずは特定小電力トランシーバーのコーナーへ。ここでは「このトランシーバーは秋葉原のメイド喫茶でも使用されている免許不要のモノです。この無線機が使っているチャンネルを聞けば、メイドさん同士が結構凄い会話をしているのが聞こえたりします」などという説明に、つい興味をそそられてしまう。
またモールス通信用の電鍵が並んだコーナーでは、用意してくれたモールス符号の表を見ながら参加者がさまざまな電鍵で試し打ちを体験。3アマ資格を持つガイドのMさんは颯爽と「SOS」を披露したのだが、残念ながら接続されている解読器にはEEE TTT…という表示が出てしまった。
ロケットアマチュア無線本館を後にした一行はパーツ店が密集するエリアへ移動。途中で九十九電機が入居するビルの前では、かつてアマチュア無線機器を扱っていた名残であるアンテナタワーがあるといった説明もあった。
パーツ店は千石電商や鈴商、あきばおーなどのショップ内を見学。さらに工作スペースの「創造空間ナノラボ」も訪問。パーツ店巡りの途中では「電子工作好きの女子大生の生活を描いたマンガ、ハルロックの舞台はここです!!」とか「実は電子工作好きのアイドルが、あのお店でアルバイトしています」といった説明も随所であり、そのたびに参加者たちは盛り上がる。
また、パソコンショップの「G-Tune」では、ゲーム用に特化したパソコンや、広視野角で頭の動きに表示が追従するバーチャルリアリティ(VR)の人気ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、オキュラスリフト(Oculus Rift)を体験。リアルな「ジェットコースター」や「ミニスカートの女の子に革靴で踏みつけられる」というマニアックなVRを堪能した。
1時間の自由行動(昼食時間)をはさみ、午後からは若松通商本社ビル6階の「アキバNET館」で電子工作を体験。ワンダーキットの「電子ホタルキット」を全員で組み立てる。
まずはガイドのMさんがホワイトボードに電子工作の注意点を記入…と思ったら、ホタルの「光」の点滅周期についてのウンチク(フォッサマグナを挟み、東のゲンジボタルと西のゲンジボタルでは光の点滅周期が違う)をひとしきり説明。このキットは点滅周期やパターンが選べるので好みに合わせて欲しい…ということらしい!?
今回の参加者は全員、過去にも電子工作をしたことがある人たちだったので、キット製作が始まると会話は少なく、粛々と作業が進んでいく。1時間少々で全員が基板を完成させて一発で動作。先端にLEDを取り付けたリード線の配線や折り紙によるホタル作りを入れても2時間かからずに仕上げることができた。
電子工作が順調に進んだこともあって、ツアーは予定より早い15時30分に終了。参加者たちは口々に「楽しかった」と語っていた。
日頃よく訪れる秋葉原の街だが、ツアーに参加しガイドを受けることで今まで見逃していた物に気付いたり、建物や神社などの知られざる歴史や伝承を知ることができ、「アキバ」を新鮮に感じて一層の興味を持つ結果となった。また少人数のツアーだったこともあり、ガイドのMさんや参加者と親しくなることができたのも収穫だった。
Akiba Deep Travelでは、このほかにも秋葉原地区でさまざまなツアーを開催している。また夏休み期間には今回のような「秋葉原のパーツ店巡り&電子工作ツアー」も再企画していく予定という(協賛企業も募集中)。他エリアから初めて秋葉原を訪問する人はもちろん、毎週のように秋葉原に行くといった1エリアの無線家も参加してみると、意外に知らなかったディープな秋葉原を体験でき、1日楽しく過ごせるだろう。
7月26日(日)、参加費2,000円で再びツアー開催!! 詳細はコチラ↓
https://www.hamlife.jp/2014/07/09/akiba-deep-travel-2/
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