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【電波の日 特別企画】<写真で見る>違法な電波は許さない!! 関東総通「不法無線局探査車(DEURAS-M)」の全貌

 【前ページからの続き】

関東総合通信局「不法無線局探査車(DEURAS-M)」の全貌

 

<その2:DEURAS-Mの車内に搭載された機器類>

 

 DEURAS-Mのベース車両となった日産「エルグランド」は、3列シートで7人または8人乗りだが、DEURAS-Mは機材設置の関係で最後部の座席を撤去し、5人乗り仕様に変更してある。

 

 運転席のすぐ後ろには大型ディスプレイなどで構成された「制御表示装置」を搭載。2列目シートに乗車した係官がこれを操作するようになっている。

 

運転席のすぐ後ろに制御表示装置を搭載。助手席の後ろは計測機材などを置くラックになっている

運転席のすぐ後ろに制御表示装置を搭載。助手席の後ろは計測機材などを置くラックになっている。また引き出し式のテーブル内には入力用のPCキーボードを収納

これが制御表示装置だ。NEC製の液晶カラーディスプレイにセンサ局の操作で得られた電波発射源の地図や各種の操作画面を表示

これが制御表示装置だ。NEC製の20インチ液晶カラーディスプレイに、センサ局の操作で得られた電波発射源の地図や各種の操作画面を表示

ディスプレイの一部をクローズアップ

制御表示装置の画面を一部クローズアップ。さまざまな測定条件が設定できることがわかる

制御表示装置の右側をアップ。左上は車両の受信装置で得られた電波の到来方向と信号強度がわかるLED表示器。右上は受信音を聞くモニタリングスピーカー。中央はモニタリング受信機(TAIYO TR-3000。AORのOEMか?)、その下は連絡用デジタル無線機(モトローラASTRO)

制御表示装置の右側をアップ。左上は車両の受信装置で得られた電波の到来方向と信号強度がわかるLED表示器。右上は受信音を聞くモニタリングスピーカー。中央はモニタリング受信機(大洋無線 TR-3000。AORのOEMか?)、その下は総合通信局の連絡用デジタル無線機(モトローラASTRO)

助手席の後ろに置かれたラック上には、パナソニック製の430MHz帯電波規正用無線機を設置。違反運用をする無線局を発見した場合は、この装置を使って法律に基づいた厳しい警告メッセージ(電波規正の通信)が送信できる

助手席の後ろに置かれたラック上には、パナソニック製の430MHz帯電波規正用無線機(可搬型)を設置。違反運用をする無線局を発見した場合は、この装置を使って法律に基づいた厳しい警告メッセージ(電波規正の通信)が送信できる

ラックの中段にあったアンリツのメジャリングレシーバー、ML524B。25~1000MHzをカバーし、受信のほか精密な電界強度測定ができる

ラックの中段にあったアンリツのメジャリングレシーバー、ML524B。25~1000MHzをカバーし、受信のほか精密な電界強度測定ができる

運転席のセンターコンソールにも、電波の到来方向と信号強度がわかるLED表示器と、連絡用デジタル無線機を搭載。このLED表示を確認しながら電波の発射源に迫っていくのだろう

運転席のセンターコンソールにも、電波の到来方向と信号強度がわかるLED表示器と、連絡用デジタル無線機を搭載。このLED表示を確認しながら電波の発射源に迫っていくのだろう

制御表示装置の上部には、採証用のビデオムービー(ソニー製)を装備。その隣にはデータ通信カードが2基並んでいる

制御表示装置の上部には、採証用のビデオムービー(ソニー製)を装備。その隣にはセンタ局とのデータ通信を行うための「FOMA通信カード」が2基並んでいる

車両の最後部(3列目)の座席を撤去して搭載した機器類(左右別撮りの画像を合成)。左は「A/Dコンバータ処理部」「受信処理器」「方位信号処理器」、右は「ATIS・トーン信号解読器」「モニタリング受信機」「電源部1・2」。いずれもNECが2004年に製造したもの

車両の最後部(3列目)の座席を撤去して搭載した機器類(左右別撮りの画像を合成)。左は「A/Dコンバータ処理部」「受信処理器」「方位信号処理器」、右は「ATIS・トーン信号解読器」「モニタリング受信機」「電源部1・2」。いずれもNECが2004年に製造したもの

ラックの下段にはMFJ製のダミーロード、MFJ-264(耐入力1.5kW)もあった。上部にはテプラで「入力電力注意」と貼られている

ラックの下段にはMFJ製のダミーロード、MFJ-264N(1~650MHz、耐入力1.5kW、N型コネクタ)もあった。上部にはテプラで「入力電力注意」と貼られている

DEURAS-Mの電源関係。車体底部に外部AC100V入力端子があった。また電圧監視パネルやDC12V系のコンセントやシガーソケット類も並んでいた

DEURAS-Mの電源関係(写真4カットを集約)。車体底部に「外部AC100V入力端子」があった(写真左下)。また電圧監視パネル(写真上2点)やDC12V系のコンセントやシガーソケット類も並んでいる(写真右下)

 

  いかがだっただろうか。今回は、関東総合通信局に配備されたDEURAS-Mを紹介したが、全国の地方総合通信局や沖縄総合通信事務所にも同様の車両(車種や制御表示装置などの基本システムは同じ、ホイップアンテナやアンテナ基台の位置、搭載している計測器にバリエーションがある)が配備されている。

 

 各地のセンタ局とDEURAS-Mの連携によって、全国で多数の不法無線局が発見(告発・検挙)がなされていることは、hamlife.jpの記事で逐次紹介しているとおりだ。今後の総合通信局による電波監視活動に期待するとともに、我々自身も“電波のルール”に従った運用を心がけていきたいものだ。

 

 

●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで

 

 

 

 

●関連リンク:
・総務省 関東総合通信局
・電波監視システムの概要 最新の電波監視システム“DEURAS”(関東総合通信局)
・管内初、アマチュア無線イベントへDEURAS-M(監視車両)出動!(関東総合通信局 e-コムフォKANTO)
・電波監視システムの紹介(Clean DENPA NET 電波適正利用推進員協議会)
・電波監視システム(大洋無線)
・総務大臣が行う電波監視の場所(総務省告示)

 

 

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