2016年1月下旬から2月にかけてアメリカのIntrepid DX Groupにより実施された「地球上で一番遠隔な土地」と言われる、南大西洋のサウスサンドイッチ諸島からのDXペディション、その中の南テューレ島から運用した「VP8STI」。チームは強風と豪雪による悪天候に見舞われ、当初予定していた運用スケジュールを変更し、急きょ撤収する事態となった。今回、南極地域を除くと世界で最も南に位置するという南テューレ島。その厳しい自然環境の中で実施されたDXペディション「VP8STI」の様子を伝える約9分間の映像が公開された。
既報のとおり、ARRLニュースによると、
これは南大西洋特有の強い嵐による悪天候によるもの。「我々は今朝早くから強風と豪雪を伴う、まるでブリザードのような天候を経験していた」と、同DXペディション副代表のポール・ユーイング氏(N6PSE)が1月24日に伝えてきた。「アンテナのうち数本は強風によって破損した。降雪が激しくそれらの補修と利用は非常に難しい。発電機に燃料を補給することも、ますます難しくなっている」。
と「VP8STI」の運用は過酷なものだった。
映像から、アンテナを設営する周りには無数のペンギンのほか、穏やかだった天候も次第に悪化し、強風にテントも煽られる様子など、過酷な気象状況の中で精力的な運用を行った「VP8STI」のDXペディションチームの様子がうかがえる。映像を見ると、当時の記憶を思い出だすDXerも多いだろう。
●VP8STI on Vimeo(South Sandwich Is.)
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<強風と豪雪による被害発生>サウスサンドイッチ諸島DXペディション(VP8STI)、運用を切り上げ“撤収”も
●関連リンク:
・VP8STI on Vimeo
・VP8 South Sandwich & South Georgia Project 2016
・VP8最新NEWS(JAパイロット・JR4OZR 久木田氏による)
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