ユネスコの世界遺産に登録されているスウェーデンの「グリムトン長波海岸局」、通称「ヴァールベリの無線局」から、毎年お馴染みとなっているクリスマス・イブの記念運用が予定されている。2018年12月24日（月・振休）日本時間の16時30分（UTCでは同日午前7時30分）から長波17.2kHz、出力200kWで試験電波を発射し、17時（UTCでは同午前8時）からコールサインである「SAQ」とクリスマスのメッセージが電信で送信される。受信リポートは電子メールなどで広く受け付けている。また、アマチュア無線局「Grimeton Veteranradios Vanner Radiostationen」、コールサイン「SK6SAQ」も3.8/7/14MHz帯での記念運用を行う。
サンタクロースの格好をして記念運用を行う様子（ARRL NEWSより）
「グリムトン長波海岸局」は、世界で唯一稼動可能な高周波発電機式（アレキサンダーソン式）の超長波（VLF）送信機を備え、巨大な自立型鉄塔6基で構成されたアンテナ群を設置。世界中から多くの旅行者が訪れる、スェーデンでも有名な観光スポットの1つでもある。
毎年、この無線設備から世界に向けて実施しているクリスマス・イブの記念運用。今年は12月24日（月・振休）、日本時間の16時30分（午前7時30分UTC）に古い送信機から試験電波の発射が始まり、送信周波数が安定した午後5時（午前8時UTC）に17.2kHzの電信で記念メッセージが送信される。同局では受信リポートをeメールと郵便で広く受け付けている。ぜひ、超長波の信号のキャッチに挑戦してみよう。なお当日はYouTubeでの生中継も行われる予定だ。
また同所にあるアマチュア無線局「SK6SAQ」もクリスマスイブに3.8/7/14MHz帯での記念運用を行う。QSLカードの交換は、QSLビューロー経由またはダイレクトと案内している。
●SK6SAQ
3755kHz（SSB）
7035kHz（CW）
14035kHz（CW）
●SAQの受信報告とアマチュア無線局「SK6SAQ」へQSLカードの送り先
Grimeton Veteranradios Vanner Radiostationen
Grimeton 72
SE-432 98 Grimeton
Sweden
●世界遺産に登録されている、通称「ヴァールベリの無線局」
●施設を見学するため、世界中から多くの旅行者が訪れる
●2010年に行われたクリスマス・イブの記念運用時の信号
●関連リンク：
・The Alexander association
・AlexanderSAQ（YouTubeチャンネル）
・SAQ Alexanderson Alternator Transmission Set for Christmas Eve（ARRL NEWS）
・SK6SAQ（QRZ.com）
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