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<総額表示の義務化>4月からアマチュア無線機器の「価格」が変更に!?

財務省は2021年4月1日から、小売店などの事業者が消費者に対して行う価格表示について「税込価格の表示(総額表示)」を義務化する。アマチュア無線機器についても例外ではなく、例えばショップ店頭で「54,800円+税」と表示していた商品は同日以降「60,280円」と表示しなくてはならない。無線機器メーカーでは3月16日現在、アルインコ、JVCケンウッド、コメットなどの公式サイトが総額表示への変更を行っている。

 

 

財務省の総額表示に関するリーフレットより

 

 

 財務省は、消費者が値札や広告により、商品・サービスの選択・購入をする際、支払金額である「消費税額を含む価格」を一目で分かるようにし、価格の比較も容易にできるようにするため2004年から総額表示義務を実施しているが、2021年3月31日までは “39,800円+税” や “39,800円(税別)” のような、「税抜価格のみの価格表記」も特例として認められていた。

 

 4月1日以降はこの特例がなくなるため、小売店などの事業者が消費者向けに行う広告、カタログ、チラシ、店頭の値札などの価格表記は消費税込みの総額表記が必須となる。これはアマチュア無線機器も例外ではない。

 

JVCケンウッドの公式サイトはメーカー希望小売価格を総額表示に改め、これまで「760,000円(税抜き)」と表示されていたTS-990S/Dは「836,000円(税込)」になった

 

 ただしメーカーが商品カタログや商品パッケージなどに表示している、いわゆる「メーカー希望小売価格」は“小売店が消費者に対して行う価格表示ではない”ことから、総額表示義務の対象にはなっていない(総額表示にしても問題ない)。しかし販売店が「メーカー希望小売価格」を自店の小売価格として販売する場合、その価格が総額表示義務の対象となるため税込価格を店頭の値札などに表示する必要があるとされている。

 

財務省作成のリーフレットのQ&Aより

 

 そのためメーカーによって、今後もカタログ等で「希望小売価格:39,800円+税」のような税別表記を継続するところと、総額表示に切り替えるところに分かれる可能性がある。3月16日時点でアルインコ、JVCケンウッド、コメットなどが公式サイトにおけるメーカー希望小売価格を総額表示に変更している。またインターネット通販を行っているアマチュア無線ショップも総額表示が義務化されるため対応を進めているようだ。

 

アイコムの雑誌広告より。2021年2月の発売号(左)ではID-52の希望小売価格が税別表記の「59,800円+税」だったが、3月の発売号(右)では「65,780円」の総額表示になっている

総額表示は雑誌も例外ではない。CQ ham radio誌も2021年4月号から価格表記を改めた

 

 

 

●関連リンク:令和3年4月1日より、税込価格の表示(総額表示)が必要になります! PDF(財務省)

 

 

 

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