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<日本初の月面着陸に成功>月着陸機「SLIM」搭載の小型月面探査機が発信するアマチュア無線(JS1YMG/437.410MHz)の電波が月から届く

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2024年1月20日(土)午前2時過ぎに会見を開き、昨年(2023年)9月7日(木)にH-IIAロケット47号機で打ち上げた小型月着陸実証機「SLIM(スリム:Smart Lander for Investigating Moon)」が、同日午前0時20分ごろに日本で初めて月面に着陸したと発表した。「SLIM」にはアマチュア無線(JS1YMG/437.410MHz)などの電波を利用してデータを地球に送る小型月面探査機「LEV-1」が搭載されている。月面着陸後、和歌山大学に設置されている口径12mパラボラアンテナの間で通信テストが行われ、NHKニュースは「通信の状況を表示するパソコンの画面に月面の小型ロボットからの電波を受信していることを示す信号が現れました」と伝えている。
※NHKニュースと動画は記事下の関連リンクから確認できますが、リンクの公開期間が短いので早めの確認をおすすめします。

 

 

和歌山大学のリリースから

小型月面探査機「LEV-2」が月面を移動しながらデータを収集し、そのデータを「LEV-1」が受け取り無線を使って地球に届ける(JAXAデジタルアーカイブスより (c)JAXA/タカラトミー/ソニーグループ(株)/同志社大学)

 

 

 和歌山大学とJAXA(宇宙科学研究所)/ISAS(宇宙科学研究所)のほか、東京農工大学、中央大学が共同で進めていた、小型月着陸実証機「SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)」に搭載されている小型月面探査機「LEV-1」が月面に着陸後、アマチュア無線を利用して送られてくる電波を初めて受信することに成功したことが公表された。

 

 小型月面探査機「LEV-1」のコールサインは「JS1YMG」で、送信が4分間、そのあと1分間休止して…を繰り返しながらアマチュア無線の437.410MHzで、モールス符号によるコールサインとともに収集したデータの送信を行っているそうだ。

 

 非常に微弱な電波であるため一般的なアマチュア無線の設備では信号を捉えることは難しいが、和歌山大学が設置している、大学キャンパス内としては国内最大の口径12mパラボラアンテナを利用して小型月面探査機「LEV-1」から送られてくる信号の受信を試みたところ、無事にウォーターフォール画面で月から送られてくる信号が確認できたという。

 

 下記のYouTubeチャンネル「和大IfES」では、当日の様子が「月着陸探査機 SLIM搭載 LEV-1 和歌山大局通信状況」として記録されており、動画のタイムコード「09:45:45」あたりで、月から届いたアマチュア無線の信号が確認できて関係者の皆さんが喜び合う様子が映っているのでぜひ確認してほしい。

 

 

●月着陸探査機 SLIM搭載 LEV-1 和歌山大局通信状況(YouTubeチャンネル「和大IfES」)
※画面をクリックすると動画がスタートします。
※画面右下のタイムコード「09:45:45」あたりで月から届いたアマチュア無線の信号が確認できた様子が映っています。

 

小型月着陸実証機「SLIM」に搭載され、月面に放出された小型月面探査機「LEV-1」(左)のイメージ(JAXAデジタルアーカイブスより (C)JAXA)

 

 

●JAXA無人探査機「SLIM」が月面着陸に成功 ピンポイント着陸「ほぼできたであろう」(YouTubeチャンネル「FNNプライムオンライン」)
※画面をクリックすると動画がスタートします。

 

 

【追記:月面探査機「LEV-1」からの信号について】2024年1月22日(月)12時10分

 

 北オランダのドウィンゲロープ天文台で25mのディッシュを使用しているPI9CAM局によると、LEV-1の電波はUTCの1月19日15時19分(日本時間1月20日00時19分)に受信できたが、17時10分ころ(日本時間1月20日02時10分ころ)に受信できなくなったという。

 

PI9CAM局のXポストより

 

 

【追記:JAXAが「SLIM」の電源が切れたことを明らかに】2024年1月22日(月)15時00分

 

 JAXAは1月22日13時55分、探査機「SLIM」の電源が、日本時間で1月20日の午前3時ごろに切れたことを次のように明らかにした。

 

『1/20 0:20(JST)の着陸後、太陽電池の発電が確認できなかったため、バッテリ残量12%の時点で、復旧運用時に過放電で機能喪失したバッテリにより再起動が阻害される事態を避けるべく、所定の手順に従ってバッテリを切り離しました。これにより、1/20 2:57(JST)に探査機は電源OFFとなりました。』

 

『テレメトリデータによれば、SLIMの太陽電池は西を向いていることから、今後月面で太陽光が西から当たるようになれば、発電の可能性があると考えており、現在復旧へ向けて準備を進めています。なお、SLIMは太陽電池からの電力のみで動作することが可能です。着陸後、電源OFFするまでの間に、着陸降下中や月面で取得した技術データや画像データの地上への送信を完了できました。』

 

 

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●関連リンク:
・日本の無人探査機が月面着陸 和歌山大学との通信成功(関西 NEWS WEB)
・月着陸探査機 SLIM搭載 LEV-1 和歌山大局通信 状況(YouTubeチャンネル「和大IfES」)
・小型プローブ LEV資料PDF(JAXA)
・「ピンポイント」で日本初の月面着陸へ JAXAスリムが20日に挑戦(サイエンスポータル)
・小型月着陸実証機 SLIM(ISAS/JAXA)
・小型月着陸実証機「SLIM」(ウィキペディア)

 

 

 

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