hamlife.jp(ハムライフ・ドット・ジェーピー)

注目キーワード:

hamlife.jp > ニュース > 話題 > <赤字が累積し、52年間の歴史に幕>熊本市東区のショップ「無線のクマデン(熊電総業)」、6月30日(日)で閉店


<赤字が累積し、52年間の歴史に幕>熊本市東区のショップ「無線のクマデン(熊電総業)」、6月30日(日)で閉店

熊本県熊本市東区のアマチュア無線ショップ「無線のクマデン」(株式会社熊電総業)が2024年6月30日(日)をもって閉店することが決まり、このほど店頭とホームページなどに告知を掲載した。同店は閉店の理由について「アマチュア無線人口の減少、コロナ禍における業務無線需要の激減、防犯カメラの価格競争激化等が重なり、赤字が累積し、やむなく営業終了という判断となりました」と案内している。

 

 

2024年6月30日で閉店が決まった無線のクマデン(熊電総業)の外観(hamlife.jp 2014年9月撮影)

 

 

 無線のクマデン(株式会社熊電総業)は1973(昭和48)年9月に電子機器製造のグローバルとして神奈川県横浜市で創業。翌1974年4月に熊本県熊本市へ移転し「株式会社熊電総業」として無線機器販売を開始した。その後一時期は熊本県八代市や福岡県福岡市、宮崎県宮崎市、鹿児島県鹿児島市と川内市に支店を開設するなど、中九州エリアを代表する無線ショップとして発展。現在は約10名のスタッフがアマチュア無線機や業務用無線機、防犯機器の販売・修理、アンテナ工事、車両への取り付けといった業務を行っている。本社ビルは1990(平成2)年に建設されたもので、2階部分が同店の店舗となっている。

 

 2016年4月の「平成28年熊本地震」では震度6以上の地震が複数回発生し、同店も大きな被害を受けて営業停止を余儀なくされたが、スタッフによる懸命の復旧作業で11日後に営業再開を果たし「通販も復旧しております。コネクタ1個からでもかまいません、恥をしのんでお願いいたします。被災地支援の一部とお考え頂き、クマデンの来月の糧をいただけたらありがたく思います」と、同店の利用を全国のアマチュア無線家に呼びかけたことは記憶に新しい。

 

 同店ブログが掲載した「閉店のお知らせ」は次のとおり。

 


 

【 閉店のお知らせ 2024年6月30日をもって閉店いたします 】

 

無線のクマデンは2024年6月30日(日)をもって閉店いたします。

 

厳しい経営状況の中、皆様のご期待とご要望に応えるべく様々な努力を続けて参りました。

 

しかしながらアマチュア無線人口の減少、コロナ禍における業務無線需要の激減、防犯カメラの価格競争激化等が重なり、赤字が累積し、やむなく営業終了という判断となりました。

 

お客様、関係各所の皆様には52年の長きに渡りクマデンをご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。

 

同時に、皆様には多大なるご迷惑をおかけすることになり心よりお詫び申し上げます。

 

なお、長年にわたり頂戴した皆様からのご贔屓ご愛顧へのささやかな返礼として閉店セールを開催いたします。

 

在庫品、展示処分品等すべて特価にてご奉仕いたします。

 

閉店セールの開催時期に関しては準備が整い次第、HP等にてご案内申し上げます。

 

 


 

 

 無線のクマデンは熊本市周辺のアマチュア無線家に長年親しまれてきた無線ショップで、キャンプ場での「アマチュア無線交流会」「移動運用体験会」、店舗での「交信教室」「ハンダ付け講座」、JARDと連携した養成課程講習会の開催、毎月PR紙の「クマデンだより」発行など、顧客を飽きさせない多彩な企画を実施してきた。hamlife.jpにもその閉店を惜しむ声が寄せられている。

 

 

無線のクマデンが毎月発行しているPR紙「クマデンだより」。2024年5月号では80名以上が参加した「春の移動アイボール会」の模様を報告している

 

 

 

こちらの記事も参考に↓(2016年4月25日掲載)
<再開までの11日間を写真で紹介>熊本地震で被災したショップ「無線のクマデン」、きょう25日から営業再開!!

 

 

 

●関連リンク:
・無線のクマデン ホームページ
・無線のクマデン ブログ
・無線のクマデン Facebookページ
・無線のクマデン Instagram
・無線のクマデンの通販サイト HAMSALE

 

 

 

●いったん広告です:

レビュー評価高い Amazonベーシック アルカリ乾電池 単3形20個パック

充電式ニッケル水素電池 単3形8個セット (最小容量1900mAh、約1000回使用可能)