関東総合通信局は3月6日付の同局Webサイト「e-コムフォKANTO」という広報記事で、「羽村市において国際宇宙ステーションとの交信を支援」と題したリポートを紹介している。3月1日に行われた、国際宇宙ステーション(ISS)の若田宇宙飛行士と東京都羽村市の小学生がアマチュア無線で交信するイベント、「ARISSスクールコンタクト」において、同局が行った交信確保のための障害排除支援の数々が掲載されている。
hamlife.jpでも既報(3月1日記事)のとおり、国際宇宙ステーション(ISS)の若田宇宙飛行士と羽村市立武蔵野小学校の児童との交信が無事に行われた。その陰で、総務省関東総合通信局は、管内の電波環境正常化の一環として、不法・違法局が多数存在している国道16号線、青梅街道、産業道路等を中心に、不法・違法無線局の是正指導、および排除を行った。
同記事は「はるか上空からのノイズに埋もれた微弱な電波をキャッチするためには、衛星を追尾するアンテナと周囲のクリアな電波環境が必須条件です」とし、「羽村市立武蔵野小学校は、国道16号線や採石を満載したダンプカーの通る青梅街道などに挟まれた立地であり、決してクリアな電波環境ではないことから、以下の活動を行ってきたところです」と、イベント当日に向けて警視庁福生警察署、日野警察署、田無警察署と共同取り締まりを実施、不法アマチュア無線局を開設していた3名を同署に電波法違反で告発したことを紹介している。(2月5日記事)。
関東総合通信局が実施した、具体的な障害排除支援は以下のとおり。
・電波規正局による違反局への是正指導(平成26年2月~3月)
・警視庁福生警察署、日野警察署、田無警察署との共同取締り(平成26年2月5日)
・日本アマチュア無線連盟との合同運用(平成26年2月24日)
・スクールコンタクト当日、現地での即応体制(平成26年3月1日)
●【追記・当日の様子】朝日新聞、羽村市立武蔵野小学校の「ARISSスクールコンタクト」の模様を報道、若田宇宙飛行士もメッセージを発信
●【受信内容を追記】<ARISSスクールコンタクト>国際宇宙ステーション(ISS)の若田宇宙飛行士、3月1日(土)夕方の144MHz帯に登場予定
●若田宇宙飛行士との交信に備えた妨害電波の取り締まりで、関東総通が不法アマチュア無線を開設した3名を告発
●関連リンク:e-コムフォKANTO(関東総合通信局)羽村市において国際宇宙ステーションとの交信を支援
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