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<海外メーカー・仏Adeunis社製>Jリーグ、公式戦審判員無線「レフェリーコミュニケーションシステム」で導入された製品名が判明!?

7月4日、正式に「審判コミュニケーションシステム(陸上移動局)」として、公益財団法人 日本サッカー協会を免許人に関東総合通信局から無線局免許交付されたと紹介(7月15日記事)したが、Jリーグのリリース「電子通信システム(審判無線)の導入開始のお知らせ」で、導入された通信システムの製品が「Adeunis社(フランス) VOKKERO SQUADRA SYST 5 JA」であることがわかった。実際、その装置を確認してみると我々ハムにとって見慣れないものだった。

 

 

Jリーグで採用されたと思われる「VOKKERO SQUADRA SYST 5」の通信システム一式(同Webサイトから)

Jリーグで採用されたと思われる「VOKKERO SQUADRA SYST 5」の通信システム一式(同Webサイトから)

審判が携帯する「VOKKERO SQUADRA SYST 5」のトランシーバ部分。チャンネルが表示されている(同Webサイトから)

審判が携帯する「VOKKERO SQUADRA SYST 5」のトランシーバ部分。チャンネルが表示されている(同Webサイトから)

 

 

 Jリーグの審判員無線「レフェリーコミュケーションシステム」として採用されたのは、フランスAdeunis社製「VOKKERO SQUADRA SYST 5 JA」という製品だ。モデル名の最後の「JA」は“JAPAN”=日本仕様を表しているものと思われる。Adeunis社のWebサイトを確認すると、サッカーはもちろん、ラグビーやアイスホッケー、ヨットレース、バスケットボールなどスポーツ系の通信システムを多く手がけていることがわかる。

 既報のとおり、Jリーグへの導入にあたり、主審、副審2名、第4の審判員の計4名が、即時かつ同時にコミュニケーションをとることで、ピッチ上での選手たちのプレーに対し、迅速かつより正確に対応することが目的として通信システムは導入された。

 周波数は、928.2MHz、928.4MHz、928.6MHz、928.8MHz、929.0MHzの5波の模様。耐妨害性を高めるためスペクトル拡散方式らしく、占有周波数帯幅が広い。なお同モデルのスペックから、通信方式は単一周波数を時分割圧縮して送受信に使用するTDMA方式のようだ(※)。

 Adeunis社のWebサイトには導入されたと思われる通信システム「VOKKERO SQUADRA SYST 5」の取扱説明書がPDFデータでダウンロードできる。

 

 

Jリーグでは4人の審判としているが、Adeunis社のWebサイトを見ると、審判6人までコミュケーションが取れる様子がわかる(同Webサイトから)

Jリーグでは4人の審判としているが、Adeunis社のWebサイトを見ると、審判6人までコミュケーションが取れる様子がわかる(同Webサイトから)

 

フランス・Adeunis社のWebサイトにはスポーツに関する通信システムが多数紹介されている(同Webサイトから)

フランス・Adeunis社のWebサイトにはスポーツに関する通信システムが多数紹介されている(同Webサイトから)

※hamlife.jpより
記事初出時「上り周波数に4波、下りに1波の復信方式による通信と推測されている」と記載しましたが、同機種のスペックからTDMA方式を使用している模様ですので記述を改めました。ご指摘いただいた方に御礼申し上げます。

 

 

●Jリーグ「審判コミュニケーションシステム」の過去の記事はこちら

 

<Jリーグ公式戦へ正式導入!>7月4日、「審判コミュニケーションシステム(陸上移動局)」へ関東総通が無線局免許交付

 

<928MHz帯か?>Jリーグ、4月からの公式戦で審判員無線「レフェリーコミュニケーションシステム」を導入と発表

 

 

●関連リンク:

・Adeunis社

・今回導入されたと思われる製品「VOKKERO SQUADRA SYST 5」

・「VOKKERO SQUADRA SYST 5」取扱説明書ダウンロード

 

 

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