八重洲無線株式会社は11月16日、新製品のHF~430MHz帯オールモード機「FT-991シリーズ」の資料を、同日行われたJARL岐阜県支部大会の会場で初めて配布した。第1IF周波数は69.450MHzのトリプルコンバージョン、3.5インチのカラータッチパネルによる液晶ディスプレイにはウォーターフォール表示も対応など、従来公表されていなかった情報が明らかになった。一方でC4FMデジタルモード時の「高速データ通信(Data FR)」には非対応で画像送受信はできないこと、背面のDATA端子がWIRES-X接続用キット・HRI-200の接続に対応していないことも判明した。
ハムフェア2014の八重洲無線ブースで電撃的に発表された、HF~430MHz帯オールモード機のFT-991シリーズ。同社はこれまでその詳細を公表していなかったが、11月16日に岐阜県で行われた「JARL岐阜県支部大会」会場の同社ブースで資料が一般向けに初めて配布され、定価が175,000円(税別)であることや特徴、定格、オプション品構成などが明らかになった。
ではパンフレットの一部を紹介しよう。
上記パンフレット内にも記述があるように、FT-991シリーズはC4FMデジタルモードの「高速データ通信(Data FRモード)」には対応しておらず、画像の送受信はできない。
また同社スタッフによると、背面にあるデータ端子(RTTY/DATA)の形状はミニ6ピンで、WIRES-X接続用キット・HRI-200の接続ケーブルのコネクタ(ミニ10ピン)とは形状や規格が異なるため接続できず、「現状ではFT-991シリーズとHRI-200の組み合わせでWIRES-Xのデジタルノード局の運営はできない」という説明があった。そのため、オプション品のリストにもHRI-200は含まれていない。
FT-991シリーズの発売は2014年末を目標に、現在技適取得を進めているという。最も早く発売されるのは100Wモデル(144/430MHz帯50W)のFT-991になる模様だ。
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