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【追記:メーター照明は追加料金なし!】<動画で見る、こだわり&設計秘話…etc.>本邦初!実動機デモ、開発メンバーによる数十年ぶりの市民ラジオ(CB機)新製品「SR-01」徹底解説

新スプリアス規格(新規則)に対応した新開発の8ch 500mW出力の市民ラジオ(CB)無線機、ポータブルタイプの「SR-01」。4月18日、開発・発売元となる株式会社サイエンテックスからリリースされるや否や、数十年ぶりとなる合法CB機の発売、そして平成34(2022)年12月1日以降も使用できる、新スプリアス基準対応無線機の登場だけに大きな反響となった。まずはプロトタイプ2台が認証登録機関で試験を受け、無事、6月16日に技術基準適合証明を取得。今回、6月25日に東京・秋葉原で開催された「CBersカンファレンス2016」の会場で、本邦初となる技適取得済み実働機の展示と共に、サイエンテックス社の開発メンバーによる同機デモと講演が行われ、初めて明かされる開発時のこだわり&設計秘話など興味深い話に会場は大いに盛り上がった。当日の講演の様子を動画で紹介しよう。

 

 

 

【追記:メーター照明は追加料金なし!】7月1日(金)13時

 

 パネルメーターの照明について、当初、2,500円(予価)のオプション設定で追加できるとしていたが、ユーザーからの問い合わせと取り付け要望が非常に多いことから、SR-01本体の価格変更はなしに、製品版(製品モデル)には出荷時から標準仕様でメーター照明を取り付けることが判明した。

 

 

参考画像:メーター部分の照明ON/OFF外観比較(同社サイトから)

参考画像:メーター部分の照明ON/OFF外観比較(同社サイトから)

 

 取り付けられる照明は電球色LED。照明のON/OFFについては、毎回、電源投入直後は照明OFFで、CHECKボタンをダブルクリックをするたびに、メーター照明をON/OFFできる。

 

 

CHECKボタン(矢印)をダブルクリックで照明をON/OFF

CHECKボタン(矢印)をダブルクリックで照明をON/OFF

 

 


 

 

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6月25日(土)に東京・秋葉原で開催された「CBersカンファレンス2016」の様子。初めて公表される情報に会場は大いに盛り上がった

 

 

 

 開発メンバーの1人は第一級アマチュア無線技士やプロの資格を数々持ち、さらに現役のCBer(合法CB無線愛好者)という一面があることから、細部までこだわりをもって「SR-01」の仕様と設計を進めたとことが伝わる説明が印象的だった。「30年前の無線機と違う」と断言するだけあって、設計思想は半端ではない。

 

 まず、SR-01のプロト機2台は東京の「一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター(テレック)」で技術基準適合証明を受けた。説明によると、プロト機は製品版とは別の認証番号で申請が行われた。というのも、番号を同じにしてしまうと製品版の製造番号1号機が、プロト機の連番に続くことになり、末尾が「1」にならないからという理由からだ。プロトタイプモデルと製品版モデルはあくまで違うモノだというメーカーのこだわりがここにある。

 

 さらに、技術基準適合証明の取得方法の違いの説明もあった。1つは1台ずつ無線機を検査して技適番号を取得する方法。もう1つは「工事設計認証」という、メーカーとして製造ラインが同一であるという裏付けの下、ロット単位で技適番号を取得する方法である。

 

 今回、サイエンテックス社では第1ロットとなる最初の100台については前者の取得方法(1台ずつプロト機のように証明書が付く)で、準備が整えば第2ロット以降の100台からは、後者の「工事設計認証」で技術基準適合証明の取得するとしている。同社工場はすでにISO9001(品質マネジメントシステム)を取得しており、業務内容に「無線機製造」という項目を追加することで工事設計認証を受けやすくなるという。

 

 こだわり設計のもう1つが、ポータブル運用時に単3形電池6本を使用する電源関係だ。問題になるのがエネループなど充電タイプの電池は1本の電圧が1.2Vと低く、安定して出力0.5Wを確保するのが難しいとされてきた。そこで本体にDC-DCコンバーターを内蔵することで、送信時のみ作動させて電圧を推奨電圧まで持ち上げる工夫を施している。受信時に作動させないのは、受信ノイズを抑えるためだという。

 

 また「逆スケルチ機能」という、強力な信号が入ると自動的にスピーカーからの音がミュートされる仕掛けは非常に便利。これはCBer数人が集まって移動運用を楽しむ際に、近くで電波を出させるとスピーカーから大きな音が流れ、その都度、ボリュームを絞るという手間を省くという意図がある。

 

 本機には、3段階(NAR/MID/WIDE)で切り替えができる受信フィルターが組み込まれている。信号強度に応じた好みの音質で受信ができる。これが意外に便利で使いやすい。余談だが、筐体の大きさに比べて、驚くほど本体は軽い。

 

 今後は数台のプロト機によるテスト運用が繰り返され、ここで見つかった問題点などが改善され製品版に反映されていくことになる。第1ロットは9月上旬から順次出荷されていく予定だ。会場でリアルな開発メンバーの解説を聞き、思わず購入を決意したという参加者もいた。現在、第3ロット(300台目)以降の予約を同社では受け付けている。

 

 なお、「SR-01」にはメーターに照明ランプが付いていない。ただし、注文時に追加料金2,500円(予価)を支払うことで照明が付けられるが、出荷後に照明の追加加工は受け付けないので注意が必要だ。

 

 

 まずは、下の動画3つをじっくりチェックしてみよう!(クリックすると動画がスタート!!)

 

 

 

 

●【動画】開発メンバーによる「SR-01」デモと講演 その1

 

 

 

●【動画】開発メンバーによる「SR-01」デモと講演 その2

 

 

 

●【動画】開発メンバーによる「SR-01」デモと講演 その3

 

 

 

 

↓この記事もチェック!

 

【追記2:初期ロット瞬殺!合計200台の予約埋まる】<新スプリアス規格に適合!>サイエンテックス、8ch 500mW出力の新ポータブル市民ラジオ機「SR-01」開発・発売へ

 

<本邦初!新スプリアス対応、技適取得済み「SR-01」実働機を展示>6月25日(土)、東京・秋葉原で「CBersカンファレンス2016」開催

 

<新スプリアス規格の技適に合格した8ch 500mW機>話題の新ポータブル市民ラジオ「SR-01」の開発現場を訪問!! (その1)

 

 

 

●関連リンク:
・新技適対応 市民ラジオ(SR-01)発売のお知らせ(株式会社サイエンテックス)
・株式会社サイエンテックス
・一般財団法人テレコムエンジニアリングセンター
・総務省 無線設備のスプリアス発射の強度の許容値
・総務省 無線機器のスプリアス規格の変更に伴い規格にあった無線機器の運用が必要です(PDF形式)
・市民ラジオ(ウィキペディア)
・秋葉原ハンドレッドスクエア倶楽部

 

 

 

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