2月1日、米国ウエストバージニア州ノースセントラルで2つの無線タワーの倒壊事故が発生。死亡者3名、負傷者2名の惨事となった。また、この事故によりthe Stonewall Jackson Amateur Radio Association(SJARA)のHam Talkにリンクされ、緊急時非常通信や災害支援に利用されていた3つのアマチュア無線用レピーター設備も失った。 Richard Wilt氏(K8TPH)は、「1つのタワーが倒れ、約90mの構造物が2名の作業員ともう片方のタワーの上に落ちた」と報告した。また消防士1名が後から落ちた破片にあたって死亡し、他の作業員2名がけがをして病院に運ばれた。
「このタワーは携帯電話エリアサービスと、地元の業務用無線のレピーターの設置場所として重要な働きをしていた。また、3つのハム用レピーターもアマチュア無線コミュニティにとって重要だった。これらはノースセントラル・ウエストバージニア緊急コミュニケーションの主力としてハリソン郡非常事態オフィスやFEMA、そして赤十字をアシストしていた」とWilt氏は語った。
SJARAは、通信支援を必要とする非常事態には、ハリソン郡委員会とクラークスバーグ、ブリッジポート両市が相互支援するという覚書を交わしている。ハリソン郡非常事態コーディネーターでもあるSJARA副会長David Anderson氏(N8YPE)は「非常用ネットワークは別のレピーター設備に変更したが、いつタワーの交換ができるかはわからない」と言った。「SJARAは昨年相当な金額をレピーターのメンテナンスに費やした」と彼は言い、レピーター設備交換のコストに対する懸念を表明した。
ニュースサイトによると、警察発表で当時3人の労働者が地上約20mの高さに、またもう1人が地上約6mにおり、構造支持物の修理にあたっていたという。 (ARRLニュース 2月3日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL )
●関連リンク:
・「Fatal West Virginia Tower Collapse Takes Out Ham Radio Repeaters」ARRL NEWS
・Cell phone towers collapse in West Virginia, killing 3(Foxnews.com)
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