中国のCAMSATは、2015年7月中旬に6組のアマチュア無線衛星を発射することを発表した。発射されるのはマイクロサテライトの「CAS-3A」「CAS-3B、CAS-3C、CAS-3D」とキューブサットの「CAS-3E、CAS-3F」、それに「CAS-2A1」「CAS-2A2」「LilacSat-2」だ。
「6つの衛星には、ほぼ同じアマチュア無線のペイロード、すなわちUHF/VHFモードのリニア・トランスポンダー、CWテレメトリビーコンと、AX.25 19.2k/9.6kbps(GMSK)のテレメトリーを装備している」とCAMSATは述べている。
これらの衛星は現在、最終的な試験と検査を実施している状態にあるという。衛星を軌道に運ぶロケットは「Long March-6」で、打ち上げは中国の「太原衛星発射センター(Taiyuan Satellite Launch Center)」で行われ、CAS-3Aは地球から約450kmの太陽同期軌道を、それ以外の衛星は約530kmの太陽同期軌道を周回する計画だ。
なおCAMSATでは「今回の打ち上げでは合計20の衛星を放出する」と述べ、上記以外にも「CAS-3G、CAS-3H、CAS-3Iと名付けられた中国の他機関からのアマチュア無線衛星3つも同じく打ち上げられる見込みだ。
(ARRLニュース 5月26日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )
※ARRL NEWSの同記事には、打ち上げられる「CAS-3A」「CAS-3B、CAS-3C、CAS-3D」「CAS-3E、CAS-3F」「CAS-2A1」「CAS-2A2」「LilacSat-2」の諸元(サイズ、搭載されているトランスポンダやビーコン、コールサイン、アンテナ、通信速度、送信出力など)の現時点における情報が掲載されている。
●関連リンク:China Set to Launch Several Amateur Radio Satellites this Summer(ARRL NEWS)
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