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<稼働予定は7月19日から1か月間>山梨大学アマ無線クラブ、富士山頂にAPRSのI-Gate局「JA1YFL-10」を設置!!

山梨大学アマチュア無線クラブ(JA1YFL)は、富士山頂(標高3,776m)の旧・富士山測候所内にAPRSのI-Gate局「JA1YFL-10」を設置し、2017年7月19日から運用を開始した。周波数は144.66MHz、通信速度は1,200bpsで稼働期間は1か月を予定している。

 

 

富士山山頂と旧測候所(近藤氏提供写真)

 

 

 富士山頂にはかつて気象庁の測候所があり、レドーム内のレーダー(富士山レーダー)を使って常駐の職員が日夜観測する態勢が取られていた。しかし観測の主体が気象衛星に移行したことなどから1999年にレーダー観測が廃止され、2004年に有人観測も終了し自動観測に移行した。旧測候所の施設は「NPO法人富士山測候所を活用する会」が中心となり、研究のための共同利用が行われている。ではhamlife.jpへ届いたJA1CAY 近藤氏からの情報を紹介しよう。

 


 

★APRS iGate ペディション

 

 JA1YFL(山梨大学アマチュア無線クラブ)では、7月19日から1か月の予定で、富士山頂の旧富士山測候所にAPRS I-Gate(JA1YFL-10)を設置し、現在順調に稼働中です。

 

aprs.fiでJA1YFL-10の諸元を表示。なお「出力9W」との表記があるが、実際は受信(I-Gate運用)のみで、デジピートなど送信は一切行っていない

 

「I-Gate」とは、APRS信号を受信してインターネットのサーバーに送るシステムのことです。日本最高地点に設置することで、カバーエリアの拡大を図り、さらに見通し外伝搬、異常伝搬の調査に旧測候所の利用が有用であることを実証する実験を行います。APRSシステムを利用することにより、比較的長期で多くの信号を自動受信できることを期待しています。

 

 受信は旧測候所の建物の西窓にホイップアンテナを貼り付けて行っています(被雷も含めた安全対策のため、旧測候所の建屋外には開口部がほとんどありません。また外部のアンテナ設置もできません)主に2、3エリア方面の受信をカバーしますが、山岳反射などにより東側のAPRS信号も受信できています。なお、測候所の運営の都合上「送信」は行っておりません。

 

 受信周波数は144.66MHz、伝送速度は1,200bpsです。富士山見通し外からも含めて、積極的なご利用をお願いいたします。またI-Gate側での受信が確認できた場合には、運用設備などの情報をご提供いただけると大変参考になります。

 

研究のための共同利用が行われている旧富士山測候所(近藤氏提供写真)

 


 

 なお近藤氏によると「同施設の電力は地上(山麓)から供給され、インターネット接続には携帯回線を使用している」という。aprs.fiでJA1YFL-10の情報を確認してみると、静岡、三重、山梨などの局が発射したAPRS信号をよく受信しているようだ。なお、同I-Gate局に関する連絡や問い合わせは山梨大学アマチュア無線クラブ( ja1yfl@ccn.yamanashi.ac.jp )へ。

 

 

 

●関連リンク:
・JA1YFL-10(aprs.fi)
・JA1YFL-10の情報(aprs.fi)
・山梨大学アマチュア無線クラブ
・山梨大学アマチュア無線クラブ Facebookページ
・富士山レーダードーム館

 

 

 

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