アツデン株式会社はハムフェア2017の同社ブースで、MOS FETを使用したHF(1.8~28MHz帯)+50MHz帯のリニアアンプ「AZR-550FZ(最大出力550W)」と「AZR-1000(最大出力1,000W)」の2機種を発表した。いずれもスイッチング電源の採用で小型軽量になっている。
アツデンがハムフェア2017会場で発表した製品資料と同社スタッフからの取材による概要を紹介する。
★新製品 AZR-550FZ
●コンパクトで軽量なHF帯リニアアンプです。スイッチング電源の採用により、全質量はわずか9.2kgとなっており、持ち運びに大変便利です。
●MOS FET(MRF150 4個をパラレルプッシュ)を採用。最大出力は550W(SSB/CW AC200V~240V運用時。AC100V~120V時は500W)。ブロードアンプの特性を有し、バンド切り替えのみ設定。
●電源電圧は切替なしでAC100V~240Vまでに対応、日本国内だけでなく、海外におけるDXペディション等にも幅広い運用ができます。
●マルチメーターにてドレイン電流(ID)、ドレイン電圧(VD)、出力電力(PF)、反射電力(PR)が測定でき、各部の動作状態を容易に確認できます。
●各部保護のためプロテクト回路を搭載しています。過入力、SWR過大、異常過熱、ドレイン過電圧、過電流。
●サイズ:232W×142H×392Dmm、重量9.2kg
なお同社によると、このリニアアンプは国内製造でオートアンテナチューナーは非搭載。かつて東京ハイパワーから発売されていたHL-550FXの復刻版とのこと。税別価格は285,000円で年内の発売を予定しているという。
★参考出品 AZR-1000
●コンパクトなHF帯リニアアンプです。SiCを使用した高効率スイッチング電源回路の採用により、小型軽量になっています。
●MOS FET(VRF151 8個をプッシュプル)を使用。最大出力は1,000W(SSB/CW AC200V~240V運用時。AC100V~120V時は500W)。SEPP低歪・広帯域アンプを採用、余裕を持って1,000Wを得ることができます。
●電源電圧は切替なしでAC100V~240Vまでに対応、日本国内だけでなく、海外におけるDXペディション等にも幅広い運用ができます。
●LCD表示により動作状態を容易に確認できます。
●各部保護のためプロテクト回路を搭載しています。過入力、SWR過大、異常過熱、ドレイン過電圧、過電流。
●サイズ:370W×200H×300Dmm、重量15kg
同社によると、この製品はアンテナのインピーダンスを計測してマッチングを取るタイプのオートアンテナチューナーを搭載。またSSB/CWだけではなくRTTYなどでも1,000Wの出力を得ることができるという。ディスプレイはタッチ式で、バンドデータが出力されるタイプの各社トランシーバーに接続が可能だ。製品は国内製造で、発売は2018年を予定、価格は未定。
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