一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)は2017年11月26日(日)に、今年で3回目となるイベント「アマチュア無線フェスタ2017 JARD in 秋葉原 ~HAMtteまつり~」を開催、500名を超える来場者で賑わった。その模様を写真で紹介しよう。
JARDは2015年から毎年この時期に東京・秋葉原で「アマチュア無線フェスタ」を開催している。今回は会場の秋葉原コンベンションホール内を「講演エリア」「サイエンスエリア」「初心者向けのHAMtteエリア」「メーカーや団体の展示エリア」の4つに拡充。来場者は当日申し込みを含めて500名を超え、昨年同様の盛況ぶりとなった。
<講演エリア>
講演エリアでは、一般社団法人 日本ドローン無線協会(JDRI)代表理事の酒井淳一郎氏による「ドローンの楽しみ方とアマチュア無線」、NHK解説主幹の柳澤秀夫氏(JA7JJN)による「テレビの舞台裏」、第一電波工業の小林氏による「アンテナ利得の捉え方」、南極・昭和基地にいる吉川隊員(JG2MLI)とインターネット回線で結んだ「南極観測隊の今、基地の仕事と生活」といった講演が行われたほか、お昼の時間帯にはJARDの業務PRと、総務省による「無線局免許証票の廃止や免許申請書の様式改定などの省令等改正」の説明が行われた。どの講演も用意された180席がほぼ埋まり、一部は立ち見も出る状態だった。
<サイエンスエリア>
サイエンスエリアでは、南極OB会による南極観測関係の展示(南極の石、氷、防寒服、各種写真)とグッズ販売、東京都武蔵野市に設置されている「電子情報通信学会100周年記念局(8J100EIC)」のリモート運用コーナー、FMラジオやモールス通信機を作る「子ども電子工作教室」が開設された。
なお会場から8J100EICと、南極・昭和基地の8J1RLの短波帯による交信にもチャレンジしたが、コンディションが芳しくなく、残念ながら交信は成功しなかった。
<HAMtteエリア>
入門者向けの「HAMtte(ハムって)エリア」では、「初心者のための開局テクニック」や「初心者のためのモールス通信」と題したセミナーが開催された。またJARD主催の養成課程講習会を修了した人の“交流サイト”である「HAMtte」のメンバーらが集合した交流会が行われ、女優でJARDのアマチュア無線ナビゲーターを務める松田百香(JI1NYO)の司会で自己紹介を行い、初めてのアイボールQSOを楽しんだ。
<メーカーや団体の展示エリア>
展示エリアには過去最多となるメーカー6社、出版・周辺機器の展示販売4社、クラブ・団体・官庁など5団体がブースを出展した。
さまざまなデザインのガラス製コールサインプレートを製造販売している「エッチング工房プラネ」は、今回がアマチュア無線のイベントの初出展で、秋田県から参加した。そのほか茨城県のコミュニティ放送局「FMぱるるん」は、会場内でアマチュア無線番組の公開収録も行った。また女性ハムの集まりであるJLRS(Japan Ladies Radio Society)はブースから来場者向けに特別局の8N60JLRSを運用し、その場でQSLカードの発行を行っていた。
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