西日本を中心に6月下旬から1週間以上にわたり各地で豪雨が続き、甚大な被害をもたらした「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」で、「電話が不通となる中、アマチュア無線で孤立状況を発信し続けた男性がいる」「携帯電話の普及で無線局は減少しているが、災害に強い通信手段としてその価値が示された」と、8月20日の読売新聞社のニュースサイト「YOMIURI ON LINE」が報道した。
読売新聞が「豪雨被災で電話不通、SOS発信続けたアマ無線」という見出しで8月20日に報じた内容によると、岡山県倉敷市真備町のアマチュア無線家(51歳)は、自宅の周囲が冠水していたため2階へ避難したが、間もなく1階が水没。救助要請をしようとするも、固定電話は1階にあり、携帯電話もつながらない状態だったという。
すでに停電でテレビも使えず、「7月7日未明から、日本アマチュア無線連盟(JARL)が定めている非常通信用の周波数で『非常、非常、非常。状況を教えて』と発信。水は2階の床上に達したが、無線機とバッテリーを置いた机に上がって、キャンプ用ライトの明かりを頼りに呼びかけ続けた」。そして約20分後に応答があった。「趣味のアマ無線が命綱になった」と伝えている。
また同記事ではJARLの広報担当者による「携帯など便利な通信手段が普及し、中高年の趣味と思われがちなアマ無線だが、災害で通信基盤が機能を失ったときも、電波さえ届けば即時に交信できる」という説明も掲載されている。
詳しくは、下記の関連リンクからアマチュア無線家本人や浸水時の様子などの写真付き記事が読める。
●関連リンク:
・豪雨被災で電話不通、SOS発信続けたアマ無線(YOMIURI ONLINE)
・アマチュアバンドプラン(JARL Web)
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