日本で唯一の民間短波放送局「ラジオNIKKEI」(旧社名:日本短波放送、旧愛称:ラジオたんぱ)は、2018年9月6日の午前3時8分に北海道で発生した最大震度7の地震と、その後の北海道全域停電により、同局の根室送信所(3.925MHz、10kW)が“送信できない状態”になっていることを明らかにした。復旧の目処は立っていないという。
【追記:送信が復旧!!】9月7日(金)19時
ラジオNIKKEIは9月7日18時30分、根室送信所からの送信が復旧したことを発表した(Webサイト)
ラジオNIKKEIを運営する日経ラジオ社の発表は次のとおり。
「北海道を襲った最大震度7の地震で停電が続いている影響により、ラジオNIKKEIの根室送信所が、3.925MHzの放送を送信できない状態になっています。他の送信所からは通常通り送信していますが、地域によっては第1放送の3.925MHzが聴こえにくい恐れがありますのでご了承下さい」
ラジオNIKKEIは日本全国をサービスエリアにした短波放送を行うため、千葉県長生郡と北海道根室市の2か所に送信所を設置し、第1放送を3.925/6.055/9.595MHz、第2放送を3.945/6.115/9.760MHzの合計6波で電波を同時発射(第2放送は夜間に6.115MHz、9.760MHzを停止)している。周波数と送信所、送信出力の関係は下表の通り。
このうち、夜間における本州の難聴改善のため3.925MHz 10kWで放送を行っている同局の根室送信所は無人設備で、東京・赤坂の同局本社から遠隔監視を行っていることから、今回のような広域かつ長時間の停電には対応できていないものと推測される。
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<写真で見る>短波放送局ならではのアンテナ群、ラジオNIKKEI「長柄送信所」と「根室送信所」の全貌
●関連リンク:北海道地震による根室送信所の送信停止について(日経ラジオ社)
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