2019年2月28日、アイコム株式会社は大規模災害で地上のインフラがダウンした場合でも通信が確保できる、地球全体カバーのイリジウム衛星に対応した無線端末「IC-SAT100」（オープン価格）を4月（予定）から国内外で発売することを発表した。同社は低軌道人工衛星を使った地球規模の音声・データ通信ネットワークを展開している米国のIridium Communications Inc.とともに、イリジウム衛星と無線機を組み合わせ、地球上のどの地点からでも通信を確保できる通信ソリューションを共同で構築すると昨年末に公表（2018年11月12日記事）していたが、本機はその対応端末となる。
イリジウム衛星対応端末「IC-SAT100」
アイコムのプレスリリースを抜粋で紹介する。
アイコム株式会社は、非常災害時の事業継続計画（BCP）対策などに適した、衛星無線端末IC-SAT100を国内外で発売いたします。
IC-SAT100は、当社初の衛星通信ネットワークを使った無線端末（SATELLITE PTT）です。衛星電話とは異なり、送信ボタンを押すだけで複数の相手先に音声を同時に送信することが可能です。衛星間で通信するため、大規模災害で地上のインフラがダウンした場合でも安定した通信を確保できます。また、携帯電話などの通信インフラが整備されていない場所でのコミュニケーションツールとしても活用できます。
当製品が利用するイリジウム社の衛星通信ネットワークは極地を含む地球全体をカバーしており、国をまたいだ世界規模の広域通信が可能です。低軌道衛星を利用するため、他の通信衛星と比べ音声遅延の少ないリアルタイムな通信を実現します。料金体系は月額固定で、原則、通話時間による従量課金（※1）はありません。
地方自治体や企業のBCP対策や緊急連絡用のバックアップとして、また固定・携帯電話のエリア外（山間部、離島、砂漠など）での通信手段として、幅広い分野で販売してまいります。
品名/型名：SATELLITE PTT/IC-SAT100
希望小売価格：オープン価格
発売日：2019年4月（予定）
年間販売予定台数：6,000台
【おもな特長】
・送信ボタンを押すだけで、複数の相手先に同時に音声を送信可能
・大規模災害時や通信インフラがないへき地でも通信の確保が可能
・北極・南極を含む地球全体をカバーし、世界規模の広域通信が可能
・料金は月額固定。原則、通話時間による従量課金は不要（※1）
・地方自治体や企業のBCP対策、また携帯電話エリア外での通信手段に最適
※1：一部料金体系が異なる国/地域やサービスを利用できない国/地域もあります。
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＜イリジウム衛星と無線機を組み合わせ、地球上どこからでも通信を確保＞アイコム、米国Iridium Communications Inc.と衛星通信トランシーバーシステムの開発・販売で協業
●関連リンク：
・送信ボタンを押すだけで世界規模の同報通信が可能な衛星無線端末、IC-SAT100を新発売（アイコム プレスリリース）
・IC-SAT100パンフレット（PDF形式）
・アイコム株式会社とIridium Communications Inc.が、衛星通信トランシーバーシステムの開発で協業します（アイコム プレスリリース）
・Iridium Communications Inc.
・アイコム株式会社
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