八重洲無線株式会社は2020年7月16日、144/430MHz帯モービル機「FTM-300Dシリーズ(FTM-300D/FTM-300DS)」の新ファームウェア(MAIN:Ver.1.10およびDSP:Ver.7.11)をリリースした。今回は不具合修正関連が6項目、機能改善系が1項目、その他の最適化が1件となっている。
FTM-300Dシリーズの新ファームがリリースされるのはこれが始めて。今回の変更点は下記の通り。
★FTM-300Dシリーズの新ファームウェア
・おもな変更点
(1)M-GRPに登録した全てのメモリーチャンネルにスキャン設定がされていない場合、M-GRPでスキャンを実行するとフリーズする不具合を修正しました。
(2)初期設定周波数(145.000/433.000)で送信した場合にSUB Band側が受信してスケルチが開く不具合を修正しました。
(3)MAIN Bandに430MHz帯、SUB BandにVHF帯(144MHz帯またはAIRバンドなど)をセットした状態で、MAIN Bandでの送信中にSUB Band側の周波数変更(ダイヤルを回す)を行うと送信出力が出なくなる不具合を修正しました。
(4)WIRES-X ポータブルHRIモードのダイレクト運用およびPDN(ポータブルデジタルノード)モードによるダウンリンクの音声出力の音質を改善しました。
(5)WIRES-X ポータブルHRIモードのダイレクト運用において、インターネット経由でVWモードの信号を受信した直後に、自局からのアップリンク音声がインターネットに伝送されない不具合を修正しました。
(6)WIRES-X Voice News を再生した際に、[No Data] のポップアップ表示が出る不具合を修正しました。
(7)APRS STATION LIST詳細画面で、”F(SETUP)”キーを押すと表示する機能メニュー内の行移動選択 [TOP] / [TEXT] において、[TEXT] が表示している状態でダイヤルを回してカーソルを移動させると [TEXT] にカーソルを戻せなくなる不具合を修正しました。
(8)その他、機能改善および最適化を行いました。
なお、アップデートには市販のUSBケーブルが必要となる。MAIN用、DSP用それぞれのアップデートマニュアルも公開されたので、事前に手順を確認のこと。ダウンロードは下記関連リンクより。
●関連リンク:FTM-300Dシリーズ 各種ファイルのダウンロード(八重洲無線)
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