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<久しぶりに太陽黒点数“200超え”を記録>ハイバンドのコンディション上昇に期待! 太陽黒点相対数(SSN=サンスポットナンバー)が上昇中

日本時間で2023年6月21日(水)、太陽黒点相対数(SSN=サンスポットナンバー)が久しぶりに200台に上昇し、“222”を記録した。この日、日本時間の午前7時台、8時台に、21MHz帯SSBでは南太平洋の局に混じって、ヨーロッパ局が強力に聞こえることがあった。とはいえ、コンディションは全体的にいまひとつで“SSN200超え”が実感できないのも事実だ。ハイバンドのさらなるコンディション上昇に期待が膨らむ。

 

 

直近1か月間の太陽黒点相対数(SSN=サンスポットナンバー)の推定値。2023年6月13日(火)の「86」から1週間で「222」まで数値が上昇した(宇宙天気情報センターのWebサイトから)

サイクル25は2025年に太陽活動のピークを迎えると予測(SPACE WEATHER PREDICTION CENTERのWebサイトから)

 

 

 

「国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT )「宇宙天気予報センター」が公表した太陽黒点相対数の推定値で、久しぶりに太陽黒点数(SSN)が「200」を突破した。

 

 しかしHF帯ハイバンドのコンディションはいまひとつで、朝方に18/21MHz帯でヨーロッパ、24/28MHz帯でカリブ方面が入感するといった状況はあるが、“SSN200超え”を実感できるほどではない。

 

 一方「夏至の前後はコンディションが上昇する」と言われる50MHz帯は、ここしばらく昼前後に北米方面、夕方遅くからヨーロッパ方面が入感することがあった(通常よりも遅い時間帯に入感のピークがある印象)。また6月22日には1エリアで9Y4D(カリブ海のトリニダード・トバゴ)がFT8で入感したというリポートがある。

 

 2019年6月、アメリカ航空宇宙局(NASA)は「サイクル25は過去200年間で太陽活動が最も弱くなる」と予測していたが、それに反して活発な状況にある。3年前から11年周期と訪れるサイクル25が始まったと言われるが、ハイバンドを含め多くのDX局と交信が楽しめた、伝説のサイクル21(1976年6月から1986年9月まで)再来になるかもしれない。

 

 

「サイクル25は過去200年間で太陽活動が最も弱くなる」という予測(青線)に反して、実測値(赤線)を上回っている(アメリカ航空宇宙局/NASA Blogs HomeのWebサイトから)

「太陽黒点情報 宇宙天気情報センター」のWebサイトに掲載された2023年6月20日(火)の太陽黒点映像。黒点が確認できる(宇宙天気情報センターのWebサイトから)

 

↓この記事もチェック!

 

【速報】<「サイクル25」で50MHz帯も好調!>3月8日の朝、6mマン待望のヨーロッパ方面が “ロングパス” で入感

 

 

●関連リンク:
・SOLAR CYCLE PROGRESSION(SPACE WEATHER PREDICTION CENTER)
・Solar Cycle 25 is Exceeding Predictions and Showing Why We Need the GDC Mission(NASA Blogs Home)
・宇宙天気情報センター
・太陽黒点(宇宙天気情報センター)

 

 

 

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