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<日本周辺を通過するパス(受信チャンス)は複数回あり>日本時間の10月3日(火)深夜から6日(金)早朝まで、国際宇宙ステーション(ISS)がSSTV画像を145.80MHz(FM)で送信

ISS(国際宇宙ステーション)からアマチュア無線バンド(145.80MHz/FM)を使って、SSTV(Slow Scan Television)画像を送信するイベントが、日本時間の2023年10月3日(火)23時40分から10月6日(金)3時15分まで行われる。北海道から沖縄までISSが日本の近くを通過するパスは期間中に複数回あり、いくつか良好に受信できそうなチャンスがある。過去の例と同様、コールサインは「RS0ISS」を使用し、SSTV画像は約2分間の画像送信のあと約2分間の間隔をおいて次の画像を…と、数種類の画像を繰り返し送ってくるようだ。今回は地球初の人工衛星、アマチュア無線衛星、学校衛星などがテーマとなる「About Gagarin from Space(宇宙からのガガーリン)」という実験だが、はたしてどんな画像が送られてくるのだろうか。条件さえよければハンディ機にホイップアンテナでもISSからの信号はキャッチできるだろう。最新のスケジュールを確認してSSTV画像の受信に挑戦してみよう!

 

 

 

【追記:SSTV画像の信号聞こえず】2023年10月4日(水)12時50分

 

 日本時間の2023年10月4日(水)の午前11時過ぎに日本周辺を通過する良好なパスがあったが、最新のステータスよるとISSからSSTV画像が送信されていない。

 

「ARISS-SSTV images」によると「(機械翻訳)コンポーネントの障害により停止していたサービス モジュールの SSTVシステムは、交換用ハードウェアを確認するために10月3日から5日までアクティブ化されます」「今回はシステムのコンポーネントの交換テストであるため、予期しない停止や問題が発生する可能性があります」との書き込みがある。

 

・Verification test Oct 3-5(ARISS-SSTV images)
https://ariss-sstv.blogspot.com/2023/10/verification-test-oct-3-5.html

 

 

 

 

 今回、「About Gagarin from Space(宇宙からのガガーリン)」という名称が付いた実験で、国際宇宙ステーション(ISS)からSSTV画像が送られてくる。その名称から、送られてくる画像は人類初の有人宇宙飛行を成し遂げたガガーリン宇宙飛行士に関連したものと思われる。

 

 使用される周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)が使用され、FMモードにSSTV信号(PD120)を載せて送信される。ISSの軌道はインターネット上で公開されているほか、「ISSディテクター」など便利なスマホアプリもある。

 

 受信方法などは、記事下の「関連リンク」にある「ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)」などが詳しい。また、最新のスケジュールは関連リンクの「ARISS-SSTV images」で確認できる。

 

 

<参考>運用期間中、日本各地のISS飛来時刻
(時刻はJST、JAMSAT公表のデータから)
※ロケーションやアンテナにもよるが「仰角30度以上」がSSTV画像の良好な受信の目安

 

 

 

 

 日本各地の衛星通過時刻の予報は「関連リンク」の「JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)」の公表データから、日本国内21地点のパス情報が確認できるので参考にするといいだろう。

 

 

(NASA「2021年の最高の宇宙ステーション科学写真」から)

 

 

 SSTV画像の送信はISSでの使用を想定した特別仕様モデル、JVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710GA」が使用されると見られる。同機種は2020年初めにSpaceX社のCRS-20(Falcon9ロケット)で打ち上げられ、ISSの欧州実験棟「Columbus(コロンバス)」に搭載された(2020年3月13日記事)。今ままで使用されてきた同社の「TM-D710E」の代替機となる。

 

 

JVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710GA」

 

 

 また、地上で受信できた画像は、オンラインで投稿(画像アップロード)でき、「ARISS SSTVギャラリー」で閲覧ができる。過去に実施されたISSから送信されたSSTV画像は多くの局が受信に成功し、TwitterやFacebookなどで受信画像がアップされている。

 

 

↓この記事もチェック!

 

<437.80MHzを受信してみよう>国際宇宙ステーション(ISS)に次世代のアマチュア無線システム設置、144/430MHz帯のクロスバンドレピータが運用開始

 

<特別仕様「TM-D710GA」が欧州実験棟に>JVCケンウッド「当社製アマチュア無線機の国際宇宙ステーションへの搭載が決定」と発表

 

 

 

●関連リンク:
・С борта МКС с 03 октября 2023 года по 05 октября 2023 года будет организована передача изображений по протоколу SSTV(R4UAB)
・About Gagarin from Space ? ARISS SSTV 3-5 Oct 2023(ISS FAN CLUB)
・ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)
・SSTV通信ソフト MMSSTV
・日本各地の衛星通過時刻の予報(JAMSAT/日本アマチュア衛星通信協会)
・#きぼうを見よう(KIBO宇宙放送局)
・ISSディテクター(Google Play)
・TM-D710E Caracteristiques(KENWOOD France)

 

 

 

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