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【最速!写真多数&詳細スペック掲載】<2023年12月中の発売開始が目標>アイコム、広帯域受信機「IC-R15」の実動機を自社イベントで初展示

アイコム株式会社は2023年11月23日(木・祝)、奈良県奈良市で開催中の自社イベント「アイコムフェア in ならやま研究所」の会場で、開発中のハンディ型広帯域受信機「IC-R15」の実動機を初展示した。発売開始は意外に早く “2023年12月中の発売が目標で、鋭意準備を進めている” と案内。またメーカー希望小売価格は「現時点で未定」とする一方、 “できるだけ買いやすい価格を目指したい” との表明があった。会場で撮影したIC-R15の写真多数と詳細スペックを紹介しよう。

 

 

「アイコムフェア in ならやま研究所」会場で展示された3台のIC-R15。残念ながらカタログの配布や説明ボードの掲出は行われていなかった

 

 

 IC-R15は、今年8月の「ハムフェア2023」会場でサプライズ発表、アクリルケースに入ったモックアップが1台展示されたが、実動機(実際に操作でき、受信も可能)の展示は今回の「アイコムフェア in ならやま研究所」会場が初めて。製品の完成度はかなり高く、開発が順調に進んでいることが伺える。

 

IC-R15の正面と背面(バッテリーパック装着)。オープニング画面は自分で好きな画像を入れてカスタマイズできる。写真左はその一例

IC-R15の両側面と背面。向かって左側面にはスケルチ用ボタンと、microSDスロットがあり、右側面にはUSB-C端子とイヤホン端子(3.5φ)を装備。なお背面はバッテリーパックを外した状態で撮影

 

 

 同社スタッフによると、IC-R15の主要機能と現時点で確定しているスペックは次のとおり。

 

<主要機能>
・76~500MHzの2波同時受信が可能(エキスパートモード時)

 

・見やすいカラー液晶ディスプレイ(約36×26mm)搭載

 

・初心者向けに「なにが聞きたい?」という目的から選べる、アイコム初の “かんたんモード” を搭載

 

・受信機に慣れた人に適した “エキスパートモード” ではV/V、U/U、V/Uの2波同時受信が可能

 

・受信音声の録音機能を装備、2波同時受信の場合は「A/Bバンド個別録音」「A/Bバンド同時録音」の選択が可能

 

・Bluetooth機能装備(HFPプロファイル対応)

 

・micro SDスロット装備

 

・USB-C端子装備

 

上部はアンテナ用のSMA端子、選局や音量調節などに使うツマミを配置

IC-R15の端子類。向かって右側面はUSB-C端子とイヤホン端子、左側面にmicroSDスロットがある

 

<IC-R15の主要スペック>

★受信周波数範囲:
(A/Bバンド)
・108.000~253.795MHz
・255.000~261.995MHz
・266.000~270.995MHz
・275.000~380.195MHz
・381.325~411.995MHz
・414.400~500.000MHz
(BCバンド)
・FMラジオ 76.000~108.000MHz

 

★受信モード:AM/FM/WFM

 

★アンテナ端子:50Ω不平衡(SMA-J)

 

★メモリーチャンネル数:
・通常メモリー2000ch
・オートメモリーライト 200ch
・スキャンエッジ 25組
・スキップチャンネル 100ch

 

★周波数安定度:±2.5ppm以下(-20~60℃)

 

★周波数ステップ:
 5/6.25/8.33/10/12.5/15/20/25/30/50/100/125/200kHz
 ※8.33kHzはエアーバンドのみ

 

★バッテリー:DC3.6V(BP-287)

 

★外部電源電圧:DC5.0V±5%(USB充電時)

 

★外形寸法:58W×116H×33.8Dmm(突起物除く)

 

★受信部:ダブルスーパーヘテロダイン

 

★中間周波数:
・Aバンド 1st IF 58.050MHz、2nd IF 0.450MHz
・Bバンド 1st IF 57.150MHz、2nd IF 0.450MHz

 

★受信感度:
●AM(10dB S/N:kHz/30%)
・108~142MHz:0dBμ以下
・222~249.995MHz:0dBμ以下
・250~299.995MHz:5dBμ以下
・300~400MHz:3dBμ以下
●FM(12dB SINAD 1kHz/3.5kHz)
・108~249.995MHz:-8dBμ以下
・250~299.995MHz:-3dBμ以下
・300~500MHz:-5dBμ以下
●WFM(12dB SINAD 1kHz/52.5kHz)
・76~108MHz:0dBμ以下

 

★選択度:AM/FM 50dB以上、WFM 35dB以上

 

★低周波出力:
・内部SP 400mW以上(8Ω 歪率10%時)
・外部SP 120mW以上(8Ω 歪率10%時)

 

★付属品:
・アンテナ(FA-S207C=IC-R6付属品と同じもの)
・バッテリーパック(BP-287)
・充電器
・取扱説明書

 

 

 hamlife.jpが会場で撮影した、IC-R15の詳細がわかる写真を紹介しよう。

 

IC-R15のサイズがわかる写真(左からIC-R6、ID-50、IC-R15、ID-52の順)。天地サイズはID-50よりやや高く、ID-52より若干低い。なおIC-R15のボディは海外向け機種や業務用無線機の筐体を流用したのではなく、新たな筐体を設計したもの。「操作性にとことんこだわった」という

IC-R15のバッテリーパックはIC-R30にも採用されたリチウムイオンのBP-287。3.6Vで3120mAhの容量がある

IC-R15の操作画面(かんたんモード系)。例えば羽田空港のエアーバンドを聴きたい場合は「かんたん」→「カテゴリー/グループ」→「航空」→「航空(羽田空港)」→といった順で選んでいく。出荷時に主要ジャンルの周波数データは入った状態になっているという

その他の操作画面。上段は録音再生と受信録音条件の設定。下段はクイックモードとスキャンモードの選択画面例

グループ別のアイコンが可愛らしい!

読者リクエストによる追加写真①。空線信号キャンセラーの設定画面

読者リクエストによる追加写真②。TSQL/DTCSの設定画面。いわゆる「逆トーン」にも対応

 

 なお、IC-R15の発売は意外に早く「2023年12月中の発売開始が目標で、鋭意準備を進めている」と案内。メーカー希望小売価格は現時点で未定だが「できるだけ買いやすい価格を目指したい」ということだった。

 

 

 

 

 

 

 

 IC-R15の実動機が初展示された「アイコムフェア in ならやま研究所」は、奈良県奈良市の同社研究施設で11月23日(木・祝)15時まで開催。なお12月2日(土)に東京都江東区木場で開かれる「アイコムフェア in 東京木場」でも実動機の展示が予定されている。

 

 なおhamlife.jpでは、「アイコムフェア in ならやま研究所」で行われたIC-R15に関する講演(IC-R15の楽しさ紹介)の模様を同社協力により動画で収録した。12月8日にYouTubeのhamlife.jpチャンネル内で公開したのでぜひご覧いただきたい。

 

 

こちらの記事も参考に
<まもなく発売開始か?>アイコム新製品「IC-R15」の講演動画、YouTubeで公開

 

 

(2023年12月19日公開)↓
<2023年12月発売開始、希望小売価格(税込み)は65,780円>アイコム、ハンディタイプの広帯域レシーバー「IC-R15」を正式発表

 

 

 

●関連リンク:
・アイコム
・アイコムフェア in ならやま研究所 開催概要
・アイコムフェア in 東京木場 開催概要

 

 

 

 

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