忙しい業務の合間をぬって、昭和基地から「8J1RL」で積極的にオンエアーしている第55次日本南極地域観測隊メンバー。3月9日夜(日本時間)にはコンディションに恵まれ、28MHz帯で非常に強力な信号が入感していた。隊員の1人、JG2MLI・吉川氏はブログで、8J1RLの運用スケジュールのほか、想像以上に過酷な状況の中でサービスを行っている様子を伝えている。
3月10日のブログ「こちらは8J1RL南極昭和基地です」によると、平日日課(月~土)における運用は昼休みが12時~13時(現地時間)となるため、オンエアーの時間帯は昼食後の日本時間18:20ごろ~18:50ごろまで。緊急で仕事が入ることがなければ、この時間はほぼ毎日ワッチしていると伝えている。
運用周波数は目安を決めていて、現在は7/14/21/28MHzの4バンドのみらしい。「出られないバンドへのリクエストにも応じられません。基地は広いですが、至る所に観測アンテナが建っていますし、観測周波数への電磁干渉の懸念もあるしで自由はほとんどききません。ご理解下さい。ただWARCバンドの短縮DPは厳冬期に入る前に上げたいと思っています」「今隊の運用モードは、Phone/CW/RTTY/PSK31/JT65のみです。これ以外のモードへのリクエストには応じられません」とのこと。
このほかにも「8J1RLのシャックは暖かくありません。とても寒いです。時間とともに手がかじかんでパドル操作にミスが出始めます。^^; (暖房を入れても10℃~0℃)短い時間を有効に使うためにも重複交信はどうかご遠慮下さい」と、厳しい環境下でのオペレートの苦労を語っている。
また、「設備的に不利な方を対象に上記時間帯内であればスケジュールに応じますのでご希望があればご連絡下さい。(全バンドを通して8J1RLとの交信が全くない局に限ります)」と、改めて同一バンド、同一モードでの重複呼び出しは控えてほしいと説明している。
現地の様子を克明に記載しているので、詳しくは下記関連リンクから、ブログ「こちらは8J1RL南極昭和基地です」で確認してほしい。
●関連リンク:
・こちらは8J1RL南極昭和基地です「About 8J1RL」
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